竜山石採石遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
石の宝殿及び竜山石採石遺跡

竜山石採石遺跡(たつやまいし さいせきいせき)は、兵庫県高砂市にある遺跡。国の史跡に指定されている[1]

概要[編集]

古墳時代から現代に至るまでの約1700年間、市内で産出されている石材・竜山石(たつやまいし)を採石した形跡がみられる、総面積67万平方メートル、162か所におよぶ遺構[2]である。このうち、竜山(たつやま)と宝殿山(ほうでんやま)にまたがる約11万平方メートル、31か所については、2014年平成26年)10月6日に、「石の宝殿及び竜山石採石遺跡(いしのほうでん および たつやまいしさいせきいせき)」として、他の史跡群とともに国の史跡に一括指定された[1]。古代以前の採石遺跡としては、初の国指定の史跡である[2][3]

竜山石[編集]

竜山石は、加古川下流右岸に産する流紋岩溶結凝灰岩石材上の呼称。約1億年前の白亜紀後期の火山活動によって噴出した火砕流が厚く堆積したものであり、石材としては、加工に適した強度と粘りを有する。

採石場の近くを流れる法華山谷川(洗川)からの舟運で西日本各地に運ばれ、時代を問わず建築物や石仏等に利用された。古墳時代中後期の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)石棺長持形石棺家形石棺奈良時代平城宮および恭仁宮礎石、近現代では皇居吹上御苑御所国会議事堂のほか、旧造幣寮貨幣鋳造所旧住友銀行大阪本店ビル(現・住友ビルディング)名古屋市公会堂の外壁が知られる[2]

文化財修復用の石材としても利用される。姫路城石垣、鳥取藩主池田家墓所の玉垣山本能楽堂などが知られる[4]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 石の宝殿及び竜山石採石遺跡 - 文化遺産オンライン文化庁
  2. ^ a b c 史跡名勝天然記念物の指定について(国指定史跡) 兵庫県教育委員会 [リンク切れ]
  3. ^ 石の宝殿及び竜山石採石遺跡の国史跡指定、文科相に答申 兵庫 産経新聞
  4. ^ 文化財修復で脚光 1700年の歴史持つ高砂・竜山石 神戸新聞[リンク切れ]

関連項目[編集]

座標: 北緯34度46分51.0秒 東経134度47分41.0秒 / 北緯34.780833度 東経134.794722度 / 34.780833; 134.794722