竹内洋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竹内 洋
(たけうち よう)
人物情報
生誕 (1942-01-08) 1942年1月8日(78歳)[1]
東京[1]
出身校 京都大学教育学部
学問
活動地域 新潟県佐渡[1]
研究分野 社会学教育社会学
主要な作品日本のメリトクラシー』(1995年)[1]
学歴貴族の栄光と挫折』(1999年)[1]
大学の下流化』(2011年)[1]
革新幻想の戦後史』(2011年)[1]
学会 日本教育社会学会会長
読売新聞読書委員
中央教育審議会大学教育部会専門委員
主な受賞歴 日経・経済図書文化賞(1996年)
読売・吉野作造賞(2012年)[1]
テンプレートを表示

竹内 洋(たけうち よう、1942年(昭和17年)1月8日 - )は、日本社会学者博士(教育学)京都大学))。専門は、教育社会学京都大学名誉教授関西大学名誉教授・東京センター長。

略歴[編集]

東京府生まれ[1]佐渡島で育つ[1]

新潟県立両津高等学校京都大学教育学部卒業[2]後、サラリーマン生活を経て[3]、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学[2][4]

関西大学で助教授[1]・社会学部[5]教授[1]を務めた後、京都大学へ移り[5]、教育学部教授[5]、大学院教授[5]・研究科長[5]、教育学部長[5]を歴任後、2005年退官。名誉教授[5]

2005年(平成17年)4月に関西大学教授に再任[1]し、2011年(平成23年)4月より関西大学人間健康学部長(初代)・教授[4]2012年(平成24年)3月に関西大学を定年退職し、関西大学東京センター長に就任[1]。日本教育社会学会会長[1]読売新聞読書委員[1]中央教育審議会大学教育部会専門委員[5]日本学術振興会特別研究委員等審査委員会委員[5]などを歴任。

主な受賞歴[編集]

評価[編集]

耳塚寛明(当時:お茶の水女子大学副学長、専攻教育社会学)は、竹内著『学問の下流化』を「学界の諸先輩の中には何人かの巨人がいる。接するに、該博な知識、枯れることのない知的体力、専門領域を軽やかに越境する教養に圧倒される。著者もその一人」「著者には大河小説的専門書も多数」「原著以上の知的躍動」「すごい」と評している[6]

著作[編集]

単著[編集]

  • 『日本人の出世観』学文社〈現代選書〉、1978年1月。
  • 『競争の社会学 学歴と昇進』世界思想社〈Sekaishiso seminar〉、1981年9月。ISBN 4-7907-0208-1。
  • 『複眼サラリーマン学』東洋経済新報社〈東経選書〉、1985年5月。ISBN 4-492-22068-2。
  • 『選抜社会 試験・昇進をめぐる〈加熱〉と〈冷却〉』リクルート出版、1988年1月。ISBN 4-88991-095-6。
  • 『立志・苦学・出世 受験生の社会史』講談社〈講談社現代新書〉、1991年2月。ISBN 4-06-149038-9。
    • 『立志・苦学・出世 受験生の社会史』講談社〈講談社学術文庫〉、2015年9月。
  • 『パブリック・スクール 英国式受験とエリート』講談社〈講談社現代新書〉、1993年2月。ISBN 4-06-149134-2。
  • 『日本のメリトクラシー 構造と心性』東京大学出版会、1995年7月。ISBN 4-13-051106-8。増補版2016年12月
  • 『立身出世主義 近代日本のロマンと欲望』日本放送出版協会NHKライブラリー〉、1997年11月。ISBN 4-14-084064-1。
    • 『立身出世主義 近代日本のロマンと欲望 増補版世界思想社、2005年3月。ISBN 4-7907-1114-5。
  • 『学歴貴族の栄光と挫折』伊藤隆ほか編、中央公論新社〈日本の近代12〉、1999年4月。ISBN 4-12-490112-7。
  • 『大衆モダニズムの夢の跡 彷徨する「教養」と大学』新曜社、2001年5月。ISBN 4-7885-0756-0。
  • 『大学という病 東大紛擾と教授群像』中央公論新社〈中公叢書〉、2001年10月。ISBN 4-12-003186-1。
    • 『大学という病 東大紛擾と教授群像』中央公論新社〈中公文庫〉、2007年7月。ISBN 978-4-12-204887-4。
  • 『教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化』中央公論新社〈中公新書〉、2003年7月。ISBN 4-12-101704-8。
  • 丸山眞男の時代 大学・知識人・ジャーナリズム』中央公論新社〈中公新書〉、2005年11月。ISBN 4-12-101820-6。
  • 『社会学の名著30』筑摩書房ちくま新書〉、2008年4月。ISBN 978-4-480-06419-6。
  • 『学問の下流化』中央公論新社、2008年10月。ISBN 978-4-12-003983-6。
  • 『大学の下流化』NTT出版、2011年4月。ISBN 978-4-7571-4269-5。
  • 『学校と社会の現代史』左右社〈放送大学叢書 016〉、2011年9月。ISBN 978-4-903500-64-5。
  • 『革新幻想の戦後史』中央公論新社、2011年10月。ISBN 978-4-12-004300-0。
    • 『革新幻想の戦後史』中央公論新社〈中公文庫(上下)〉、2015年9月。
  • 『メディアと知識人 清水幾太郎の覇権と忘却』中央公論新社、2012年7月。ISBN 978-4-12-004405-2。
    • 清水幾太郎の覇権と忘却 メディアと知識人』中央公論新社〈中公文庫〉、2018年2月。
  • 『大衆の幻像』中央公論新社、2014年7月。ISBN 978-4-12-004619-3。
  • 『教養派知識人の運命 阿部次郎とその時代』筑摩書房〈筑摩選書〉、2018年9月。

編著[編集]

  • 『卒業生からみた京都大学の教育 教育・職業・文化』広島大学大学教育研究センター〈高等教育研究叢書 34〉、1995年3月。ISBN 4-938664-34-8。
  • 『日本の教育と産業界』竹内洋 述、関西経済研究センター〈関西経済研究センター資料 98-5 大変革期の日本 2〉、1998年4月。
  • 『学校システム論 子ども・学校・社会』放送大学教育振興会〈放送大学大学院教材 2002〉、2002年3月。ISBN 4-595-13346-4。
    • 『学校システム論』放送大学教育振興会〈放送大学大学院教材 2007〉、2007年4月、改訂版。ISBN 978-4-595-13510-1。
  • 村上一郎岩波茂雄と出版文化 近代日本の教養主義』講談社、2013年12月。ISBN 978-4-06-292208-1。- 解説担当

共編著[編集]

  • 『転換期の文化 日本近代化のひずみ』中農晶三共編、創元社、1979年4月。
  • 『教育社会学』柴野昌山・菊池城司共編、有斐閣〈有斐閣ブックス〉、1992年11月。ISBN 4-641-08515-3。
  • 『教育現象の社会学』徳岡秀雄共編、世界思想社〈Sekaishiso seminar〉、1995年3月。ISBN 4-7907-0545-5。
  • 『論争・東大崩壊』中公新書ラクレ編集部共編、中央公論新社〈中公新書ラクレ〉、2001年10月。ISBN 4-12-150021-0。
  • 『不良・ヒーロー・左傾 教育と逸脱の社会学』稲垣恭子共編、人文書院、2002年4月。ISBN 4-409-24066-8。
  • 蓑田胸喜『蓑田胸喜全集』竹内洋ほか編、柏書房(全7巻)、2004年。 - 復刻・解説
  • 『日本主義的教養の時代 大学批判の古層』佐藤卓己編、柏書房〈パルマケイア叢書 21〉、2006年2月。ISBN 4-7601-2863-8。
  • アキ・ロバーツとの共著『アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか?』朝日新聞出版〈朝日新書〉、2017年1月。
  • 佐藤優との共著『大学の問題 問題の大学』時事通信社、2019年10月。

監修[編集]

  • 『現代人にとって健康とはなにか からだ、こころ、くらしを豊かに』杉本厚夫・西山哲郎・森下伸也・金子絵里乃編、竹内洋 監修、書肆クラルテ(出版)、朱鷺書房(発売)、2011年4月。ISBN 978-4-88602-642-2。

訳書[編集]

  • G・ウォルフォード『パブリック・スクールの社会学 英国エリート教育の内幕』海部優子訳、世界思想社、1996年12月。ISBN 4-7907-0626-5。 - 原タイトル:Life in public schools.
  • タキエ・スギヤマ・リブラ『近代日本の上流階級 華族のエスノグラフィー』海部優子・井上義和訳、世界思想社、2000年8月。ISBN 4-7907-0822-5。 - 原タイトル:Above the Clouds: Status Culture of the Modern Japanese Nobility.
  • マイルズ・フレッチャー『知識人とファシズム 近衛新体制昭和研究会』井上義和訳、柏書房、2011年4月。ISBN 978-4-7601-3686-5。 - 原タイトル:The search for a new order.

脚注[編集]

関連項目[編集]