第1回参議院議員通常選挙

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第1回参議院議員通常選挙
日本
1947年4月20日 (1947-04-20)
→ 1950年

内閣 第1次吉田内閣
改選数 250
選挙制度 全国区制100、地方区制150
Japanese House of Councillors election, 1947 ja.svg
選挙後の党派別勢力図

参議院250議席(内125議席:任期3年)
  第1党 第2党 第3党
  Tetsu Katayama.jpg Shigeru Yoshida suit.jpg Hitoshi Ashida.jpg
党首 片山哲 吉田茂 芦田均
政党 日本社会党 日本自由党 民主党
獲得議席 47議席 38議席 28議席

  第4党 第5党
  Takeo Miki-2-1.jpg Summoning Tokuda as a sworn witness to the Diet.JPG
党首 三木武夫 徳田球一
政党 国民協同党 日本共産党
獲得議席 9議席 4議席

第1回参議院議員通常選挙(だい1かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、1947年(昭和22年)4月20日に行われた日本参議院議員選挙である。

概説[編集]

この選挙は、日本国憲法の制定によって新しく設置された参議院における最初の選挙である。参議院議員の改選規定は日本国憲法第46条に定められているが、この選挙では第1期の参議院議員を選出したため、日本国憲法第102条の定めにより全議席の選出が行われ、当選者を当選順位に基づいて上位当選者と下位当選者の125人ずつ2つのグループに分けた。上位当選者の任期は規定どおりの6年として第3回参議院議員通常選挙における改選議席、下位当選者の任期は3年として第2回参議院議員通常選挙における改選議席とした。

参議院議員選挙法は附則第一条で「破産者で復権を得ない者、貧困に因り生活のため公私の救助を受け又は扶助を受ける者、一定の住居を有しない者、又は刑の執行を終り若しくは執行を受けることがなくなった者で衆議院議員の選挙権を有しない者(選挙に関する犯罪に因り刑に処せられた者を除く)と皇族華族の戸主は、当分、この法律の規定にかかわらず、選挙権を有する」と規定されていた(1950年の公職選挙法制定で同様の文言は無くなった)。

なお、岐阜県選挙区では、定数2に立候補者が2名しかなく、無投票当選となった。そのため、どちらを上位当選者とするかはくじ引きで決定した。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

公示日[編集]

投票日[編集]

  • 1947年(昭和22年)4月20日

改選数[編集]

  • 250
    • 地方区 - 150(各選挙区の得票数上位半数-任期6年 下位半数-任期3年)
    • 全国区 - 100(得票数上位半数-任期6年 下位半数-任期3年)

選挙制度[編集]

  • 地方区
    • 中選挙区制 ‐ 改選数150
      • 2人区(単記投票) - 25
      • 4人区(単記投票) - 15
      • 6人区(単記投票) - 4
      • 8人区(単記投票) - 2
  • 全国区
  • 秘密投票
  • 20歳以上の男女
  • 有権者 40,958,588( 男性:19,607,513 女性:21,351,075 )

その他[編集]

  • 立候補者 577( 地方区:331 全国区:246 )

選挙結果[編集]

投票率[編集]

  • 地方区 - 61.12%
【 男性:68.60% 女性:54.24% 】
  • 全国区 - 60.93%(24,955,390名)
【 男性:68.44%(13,419,369名)女性:54.03%(11,536,021名)】
出典:参議院議員通常選挙の定数,立候補者数,選挙当日有権者数,投票者数及び投票率(昭和22年~平成16年)。総務省統計局(2012年7月19日閲覧)

党派別獲得議席[編集]

政党名 議席数 議席内訳 議席グラフ
与党 38 地方区30/全国区8 B30.pngC05.pngC03.png
日本自由党 38 地方区30/全国区8 B30.pngC05.pngC03.png
野党 101 地方区66/全国区35 R50.pngR10.pngR05.pngR01.pngM30.pngM05.png
日本社会党 47 地方区30/全国区17 R30.pngM10.pngM05.pngM01.pngM01.png
民主党 28 地方区22/全国区6 R10.pngR10.pngR01.pngR01.pngM05.pngM01.png
国民協同党 9 地方区6/全国区3 R05.pngR01.pngM03.png
日本共産党 4 地方区1/全国区3 R01.pngM03.png
諸派 13 地方区7/全国区6 R05.pngR01.pngR01.pngM05.pngM01.png
無所属 111 地方区54/全国区57 Y50.pngY03.pngY01.pngG50.pngG05.pngG01.pngG01.png
合計 250 地方区150/全国区100 B30.pngC05.pngC03.pngR50.pngR10.pngR05.pngR01.pngM30.pngM05.pngY50.pngY03.pngY01.pngG50.pngG05.pngG01.pngG01.png
党派別得票数と議席数
党派 全国区 地方区 議席合計
得票数 得票率 議席数 得票数 得票率 議席数
自由党 1,360,456 8 3,769,704 30 38
民主党 1,508,087 6 2,989,132 22 28
日本社会党 3,479,814 17 4,901,341 30 47
日本共産党 610,948 3 825,304 1 4
国民協同党 549,916 3 978,522 6 9
その他の政党 1,063,253 6 1,058,032 7 13
無所属 12,698,698 57 7,527,191 54 111
21,271,172 100 22,049,226 150 250
出典:参議院議員通常選挙の党派別当選者数及び得票率(昭和22年~平成16年)。総務省統計局(2012年7月19日閲覧)

政党[編集]

総裁
吉田茂
幹事長
大野伴睦
委員長
片山哲
書記長
西尾末広
政策審議会長
森戸辰男
国会対策委員長
浅沼稲次郎
幹事長
石黒武重
書記長
三木武夫
副書記長
早川崇
中央常任委員会議長
岡田勢一
政務調査会長
船田享二
書記長
徳田球一
政治局員
志賀義雄
野坂参三
  • 諸派 - 13議席
    全国区:西田天香一燈園全国区)、小川友三(親米博愛勤労党)、小杉イ子(世界平和党)、小林勝馬(日本民主党)、仲子隆(日本民主党)、星野芳樹(救国同志会)
    地方区:阿竹斎次郎(咢堂会・三重)、藤森真治(民主政治会・兵庫)、赤木正雄(民主政治会・兵庫)、門田貞蔵(鳥取県農民総同盟・鳥取)、田中信義(鳥取県会・鳥取)、久松定武(愛媛民主党・愛媛)

議員[編集]

この選挙で選挙区当選[編集]

 自由党   日本社会党   民主党   国民協同党   日本共産党   諸派   無所属 

※各選挙区下段は補欠当選(任期3年)

北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
板谷順助 堀末治 千葉信 加賀操 佐藤尚武 出淵勝次 斎武雄 鈴木安孝 小林繁安 松平恒雄 油井賢太郎
若木勝蔵 木下源吾 町村敬貴 小林米三郎 平野善治郎 千田正 高橋啓 石川準吉 尾形六郎兵衛 橋本萬右衛門 田中利勝
茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県
結城安次 柴田政次 大島定吉 岩崎正三郎 竹腰徳蔵 梅津錦一 小林英三 平沼弥太郎 小野哲 山崎恒
大畠農夫雄 池田恒雄 殿岡利助 植竹春彦 木檜三四郎 鈴木順一 天田勝正 石川一衛 玉屋喜章 浅井一郎
神奈川県 山梨県 東京都 新潟県 富山県
三木治朗 小串清一 小宮山常吉 桜内辰郎 吉川末治郎 島清 黒川武雄 田村文吉 下条恭兵 石坂豊一
鈴木憲一 大隅憲二 平野成子 帆足計 深川タマエ 西川昌夫 遠山丙市 北村一男 藤田芳雄 小川久義
石川県 福井県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県
林屋亀次郎 池田七郎兵衛 羽生三七 木内四郎 伊藤修 森田豊寿 川上嘉市 竹中七郎 山田佐一 山内卓郎 九鬼紋十郎
中川幸平 松下松治郎 米倉龍也 木下盛雄 渡辺甚吉 河井弥八 平岡市三 佐伯卯四郎 草葉隆円 栗山良夫 阿竹斎次郎
滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
村上義一 波多野林一 蟹江邦彦 岩木哲夫 森下政一 中井光次 原口忠次郎 八木幸吉 藤森真治 駒井藤平 徳川頼貞
猪飼清六 大野木秀次郎 奥主一郎 左藤義詮 大屋晋三 村尾重雄 赤木正雄 田口政五郎 小畑哲夫 服部教一 玉置吉之丞
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県
門田定蔵 伊達源一郎 島村軍次 黒田英雄 佐々木鹿蔵 山下義信 栗栖赳夫 赤沢与仁 三好始 久松定武 西山亀七
田中信義 宇都宮登 太田敏兄 板野勝次 山田節男 岩本月洲 姫井伊介 岸野牧夫 加藤常太郎 中平常太郎 入交太蔵
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
野田俊作 波多野鼎 橋上保 深川栄左エ門 藤野繁雄 田方進 堀内到 岩男仁蔵 竹下豊次 中馬猪之吉 西郷吉之助
浜田寅蔵 島田千寿 団伊能 今泉政喜 清水武夫 谷口弥三郎 深水六郎 一松政二 椎井康雄 上野嘉左衛門 島津忠彦

この選挙で全国区当選[編集]

 自由党   日本社会党   民主党   国民協同党   日本共産党   諸派   無所属 

1位-10位 星一 柳川宗左衛門 早川愼一 松本治一郎 高橋龍太郎 田中耕太郎 梅原真隆 佐々木良作 山本勇造 尾崎行輝
11位-20位 堀越儀郎 柏木庫治 伊藤保平 西園寺公一 岡部常 膳桂之助 西田天香 赤松常子 岩間正男 徳川宗敬
21位-30位 和田博雄 鈴木清一 広瀬与兵衛 宮城タマヨ 大野幸一 楠見義男 東浦庄治 奥むめお 原虎一 高瀬荘太郎
31位-40位 木下辰雄 金子洋文 青山正一 高良とみ 河崎ナツ 岡田宗司 木内キヤウ 大隈信幸 慶松勝左衛門 稲垣平太郎
41位-50位 水橋藤作 高田寛 兼岩傅一 中村正雄 鈴木直人 荒井八郎 岡村文四郎 鬼丸義斎 井上なつゑ 小泉秀吉
  • 補欠当選(任期3年)
51位-60位 岡本愛祐 川上嘉 中山寿彦 中川以良 丹羽五郎 羽仁五郎 寺尾豊 下條康麿 河野正夫 佐々弘雄
61位-70位 重宗雄三 宿谷栄一 市來乙彦 阿部定 大西十寸男 藤井新一 水久保甚作 鎌田逸郎 中野重治 安達良助
71位-80位 堀真琴 松野喜内 木村禧八郎 寺尾博 穂積真六郎 矢野酉雄 藤井丙午 飯田精太郎 小川友三 小野光洋
81位-90位 塚本重蔵 松井道夫 吉松喬 星野芳樹 北条秀一 三島通陽 小林勝馬 中西功 来馬琢道 新谷寅三郎
91位-100位 松嶋喜作 内村清次 大山安 浅岡信夫 江熊哲翁 松村真一郎 伊東隆治 細川嘉六 小杉イ子 仲子隆

補欠当選[編集]

  • 滋賀選挙区 猪飼清六(辞職)→西川甚五郎(1947.8.1補欠当選)
  • 栃木選挙区 殿岡利助(辞職)→岡田喜久治(1947.8.15補欠当選)
  • 群馬選挙区 竹腰徳蔵(公職追放)→境野清雄(1947.8.15補欠当選)
  • 徳島選挙区 岸野牧夫(辞職)→紅露みつ(1947.8.15補欠当選)
  • 鹿児島選挙区 中馬猪之吉(辞職)、上野嘉左衛門(辞職)→前之園喜一郎、岡元義人(1947.8.15補欠当選)
  • 岩手選挙区 出淵勝次(1947.8.19死去)→川村松助(1947.10.7補欠当選)
  • 長崎選挙区 清水武夫(1947.11.22死去)→門屋盛一(1948.1.11補欠当選)
  • 長野選挙区 木下盛雄(1947.12.18死去)→池田宇右衛門(1948.2.5補欠当選)
  • 熊本選挙区 堀内到(1947.12.21死去)→城義臣(1948.2.15補欠当選)
  • 奈良選挙区 服部教一(公職追放)→藤枝昭信(1948.6.18補欠当選)
  • 兵庫選挙区 八木幸吉(公職追放)→横尾龍(1949.6.3補欠当選)
  • 福島選挙区 松平恆雄(1949.11.14死去)→石原幹市郎(1949.12.24補欠当選)
  • 兵庫選挙区 原口忠次郎(神戸市長当選による辞職)→岡崎真一(1950.1.12補欠当選)
  • 福岡選挙区 橋上保(1949.11.26死去)→吉田法晴(1950.1.17補欠当選)
  • 茨城選挙区 柴田政次(1950.9.15死去)→宮田重文(1950.11.3補欠当選)
  • 広島選挙区 佐々木鹿蔵(1950.11.2死去)→楠瀬常猪(1950.12.20補欠当選)
  • 愛媛選挙区 久松定武(知事選立候補による辞職)→玉柳実(1951.4.21補欠当選)
  • 大阪選挙区 中井光次森下政一(共に大阪市長選立候補による辞職)→中山福蔵、溝渕春次(1951.5.16補欠当選)
  • 熊本選挙区 田方進(辞職)→松野鶴平(1952.10.20補欠当選)

選挙後[編集]

国会[編集]

第1特別国会
会期:1947年5月20日 - 12月9日
  • 参議院議長選挙
松平恒雄-99票 櫻内辰郎-79票 黒田英雄-39票 松本治一郎-2票 佐藤尚武 尾崎行輝-各1票
決選投票
松平恒雄-128票 櫻内辰郎-95票
  • 参議院副議長選挙
松本治一郎-127票 黒田英雄-89票 櫻内辰郎-3票 尾崎行輝 佐藤尚武-各2票 田中耕太郎 梅原眞隆 野田俊作 西園寺公一 和田博雄-各1票
  • 首班指名選挙
片山哲(社会党)-205票 幣原喜重郎(民主党)-1票 尾崎行雄-1票

政党[編集]

参考文献[編集]

  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 佐藤令 (2005年12月). “戦後の補欠選挙 (PDF)”. 国立国会図書館. 2016年5月26日閲覧。

関連項目[編集]