第3飛行隊 (航空自衛隊)

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第3飛行隊
JASDF Mitsubishi F-2 (30).jpg
第3飛行隊のF-2A
創設 1956年10月1日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 Flag of the Japan Air Self-Defense Force.svg 航空自衛隊
所在地 青森県三沢基地
編成地 静岡県浜松基地
通称号/略称 3SQ
上級単位 第3航空団
最終上級単位 北部航空方面隊
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第3飛行隊(だい3ひこうたい、JASDF 3rd Tactical Fighter Squadron)は、航空自衛隊北部航空方面隊第3航空団隷下の戦闘機部隊である。三沢基地に所属し、戦闘機F-2、連絡機にT-4を運用する。

概要[編集]

第3飛行隊部隊マークの兜武者

第3飛行隊は、1956年(昭和31年)10月1日に、航空自衛隊3番目のF-86F飛行隊、そして航空自衛隊初の実働戦闘機部隊として浜松基地第2航空団隷下にて新編された[1]

浜松基地での練成訓練後、1957年(昭和32年)9月2日第2航空団及び第4飛行隊とともに千歳基地へ移動、1958年(昭和33年)2月17日から航空自衛隊戦闘機部隊として初の対領空侵犯措置任務を開始した[1]

第3飛行隊は6年に渡って千歳基地での要撃任務を行っていたが、千歳基地にF-104J/DJが配備されることになったため、1963年(昭和38年)3月6日松島基地へ移動し、第4航空団隷下へと編入された[1]

1964年(昭和39年)2月1日八戸基地へ移動して第81航空隊隷下となり、同基地でのアラート任務を開始した。1971年(昭和46年)12月1日に第81航空隊と第3飛行隊は三沢基地へ移動した[1]

1977年(昭和52年)9月から初の国産支援戦闘機であるF-1の配備が開始され、1978年(昭和53年)3月31日に機種更新が完了した。F-86FからF-1への機種更新と同時に第3飛行隊は、要撃戦闘飛行隊から支援戦闘飛行隊へと任務転換したが、要撃任務を中止したわけではなく、F-1による対領空侵犯措置任務も担当した[1]

2000年(平成12年)10月2日に第3航空団隷下で「臨時F-2飛行隊」が発足し、翌10月3日F-2A量産初号機を受領して部隊運用訓練を開始した。2001年(平成13年)3月27日にF-2への機種更新が完了、2004年(平成16年)3月19日から対領空侵犯措置任務を開始した[1]

第3飛行隊はF-2が最初に配備された飛行隊(マザースコードロン)として、最新装備の運用のための研究やファイターウェポンコース(戦技課程)の実施などの役割を担っている[2]

部隊マークは兜武者をモチーフにしたもので、1983年(昭和58年)から使われている。以前の部隊マークは3の文字と青森県の地図を図案化したものだった[1]。F-1時代はフルカラーで描かれていたが、F-2に機種更新後は機体色に合わせてモノトーン化されている[3]

2019年度には航空自衛隊百里基地に配属されている第7航空団第302飛行隊の三沢基地移駐に伴い、第3飛行隊は航空自衛隊百里基地に移駐[4]

沿革[編集]

  • 1956年(昭和31年)10月1日 - F-86F戦闘機部隊として浜松基地の第2航空団隷下にて部隊編成[1]
  • 1957年(昭和32年)9月2日 - 千歳基地へ移動[1]
  • 1958年(昭和33年)2月17日 - F-86Fによる航空自衛隊初の対領空侵犯措置任務開始[1][5]
5月13日 - 航空自衛隊初のスクランブルを記録[5]
5月1日 - 八戸基地でのアラート待機任務開始[8]
5月 - F-1への転換教育開始[9]
9月26日 - F-1の配備開始[8]
6月7日6月9日 - 航空総隊総合戦技競技会第1部門(援護戦闘)優勝[11][7]
10月2日 - 臨時F-2飛行隊編成[5]
10月3日 - 臨時F-2飛行隊にF-2初配備[17]

歴代運用機[編集]

第3飛行隊で運用したF-1

登場作品[編集]

亡国のイージス
映画版で『いそかぜ』撃沈の為にF-2A戦闘機2機が対艦ミサイルを装備し、出撃シーンに登場する。

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p イカロス出版 Jwing No.214 2016年6月号 34頁 「日本の戦闘機部隊2016 保存版!空自の全15個戦闘機部隊ヒストリー」松崎豊一
  2. ^ イカロス出版 JWing No.220 2016年12月号 4頁-9頁 「空撮 第3飛行隊のF-2記念塗装機」
  3. ^ イカロス出版 Jwing No.121 2008年9月号 34頁-43頁 「創刊10周年記念特別企画② 集まれ!日本の戦闘機部隊 航空自衛隊の戦闘機部隊」坪田敦史
  4. ^ 三沢基地、F35配備で2月に式典 F2は2019年度、百里基地に移転1年前倒し1/24(水) 13:05配信 東奥日報社
  5. ^ a b c d イカロス出版 JWing No.220 2016年12月号 10頁-11頁 「第3飛行隊創隊60周年記念行事」田中克宗
  6. ^ a b c d e イカロス出版 JWing No.184 2013年12月号 21頁 「戦競2013 戦競、偉大なるその軌跡」松崎豊一
  7. ^ a b c d e f g 大日本絵画 月刊モデルグラフィックス2月号別冊 戦競1988 航空自衛隊昭和63年度航空総隊戦技競技会 68頁-70頁 「戦競史 航空総隊戦技競技会28年の歩み」
  8. ^ a b c d 大日本絵画 月刊モデルグラフィックス2月号別冊 戦競1988 航空自衛隊昭和63年度航空総隊戦技競技会 72頁 「昭和63年度戦技競技会参加部隊史」
  9. ^ イカロス出版 JWing No.103 2007年3月号 32頁-35頁 「『日本の防衛』と『米国の戦略』が交差する三沢のF-2、F-4、F-16 年表でみる『ミサワファイター』」櫻井定和
  10. ^ 文林堂 航空ファン イラストレイテッド 94-10 No.78 44頁-53頁 「戦競 航空自衛隊戦技競技会の迷彩機(F-104,F-1,F-4EJ,F-15) '81戦競」
  11. ^ 文林堂 航空ファン イラストレイテッド 94-10 No.78 54頁-59頁 「戦競 航空自衛隊戦技競技会の迷彩機(F-104,F-1,F-4EJ,F-15) '82戦競」
  12. ^ 文林堂 航空ファン イラストレイテッド 94-10 No.78 108頁-115頁 「戦競 航空自衛隊戦技競技会の迷彩機(F-104,F-1,F-4EJ,F-15) '90戦競」
  13. ^ 文林堂 航空ファン イラストレイテッド 94-10 No.78 116頁-127頁 「戦競 航空自衛隊戦技競技会の迷彩機(F-104,F-1,F-4EJ,F-15) '92戦競」
  14. ^ 文林堂 航空ファン イラストレイテッド 94-10 No.78 2頁-25頁 「戦競 航空自衛隊戦技競技会の迷彩機(F-104,F-1,F-4EJ,F-15) '94戦競」
  15. ^ イカロス出版 Jwing No.12 1999年8月号 42頁-43頁 「戦競99、今年の勝者はだれだ? FS部門・三沢基地」
  16. ^ イカロス出版 Jwing No.25 2000年9月号 23頁-25頁 「戦競2000 三沢基地・FS部門」
  17. ^ イカロス出版 Jwing No.28 2000年12月号 21頁-22頁 「量産初号機引渡式、「臨時F-2飛行隊」編成完結式、量産初号機到着!」小栗義幸
  18. ^ イカロス出版 Jwing No.144 2010年8月号 21頁-25頁 「初対決!F-15&F-2VS飛行教導隊 平成22年度航空総隊戦技競技会 三沢基地の戦競2010」田中克宗
  19. ^ 航空幕僚監部報道発表資料 令和元年5月24日 米空軍演習への参加について 2019年10月24日閲覧
  20. ^ 文林堂 航空ファン No.801 2019年9月号 1頁-5頁 「RF-A 19-2 空自F-2、レッドフラッグ・アラスカ参加で北米大陸初上陸」