第9航空団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第9航空団
9th Air Wing
創設 1973年10月16日(第83航空隊)
廃止 2016年1月30日
再編成 2016年1月31日(第9航空団)
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 Flag of the Japan Air Self-Defense Force.svg 航空自衛隊
所在地 那覇基地
上級単位 南西航空方面隊
テンプレートを表示

第9航空団(だい9こうくうだん、英称:9th Air Wing)とは、航空自衛隊航空総隊隷下の南西航空方面隊に属しているジェット戦闘機の運用を主体とする部隊のひとつである。司令部は那覇基地沖縄県那覇市)に所在しており、主に南西諸島地域の領空に接近・侵入してくる国籍不明機に対しての対領空侵犯措置を実施するとともに、那覇基地の管理業務を担当している。訓練空域の管轄権が沖縄駐留米軍にあり訓練日程が週一回の協議で設定され常に調整が必要であることが特色として挙げられる。

安全保障環境の変化に伴い、平成22年12月17日に閣議決定・公開された防衛計画の大綱及び新中期防に基づき、当基地に既存の戦闘機部隊1個を移動させ、2個飛行隊編制とした上で前身の第83航空隊から「第9航空団」(仮称)[1]に改編することが決定した[2]

2015年度版の防衛白書において、航空団への改編は同年度末とすることが記載された。 飛行隊の増強については「実効的な抑止や対処を実現するための前提となる航空優勢の獲得、維持が可能となる」としている[3]

「第9航空団」への改編は1月26日の閣議を経て1月31日に行われることが発表[4][5]され、1月31日に編成完結式が那覇基地にて行われた。

沿革[編集]

  • 1972年(昭和47年)5月15日 - 沖縄返還
    • 10月11日 - 「臨時第83航空隊」として発足
    • 11月10日 - 百里基地から第207飛行隊(F-104J)が移駐し隷下編入
  • 1973年(昭和48年)10月16日 - 南西航空混成団の隷下に編入し、臨時第83航空隊から「第83航空隊」と改称
  • 1984年(昭和59年)10月25日 - 那覇基地隊を廃止、第83航空隊基地業務群に再編、なお那覇基地隊同隊の傘下にあった補給隊は、整備群を整備補給群に改称の上同群の隷下となる。
  • 1985年(昭和60年)11月26日 - 千歳基地から第302飛行隊(F-4EJ)が移駐し隷下編入
  • 1986年(昭和61年)3月19日 - 第207飛行隊(F-104J)が解隊
  • 1995年(平成07年)- 戦闘機部隊の運用機種を更新(F-4EJ改)
  • 2005年(平成17年)3月 - 第83基地防空隊を新編
  • 2009年(平成21年)1月8日 - 百里基地から第204飛行隊(F-15J/DJ)が移駐し隷下編入
    • 3月13日 - 第302飛行隊(F-4)が百里基地へ移駐
  • 2016年(平成28年)1月31日 - 築城基地より第304飛行隊(F-15J/DJ)が移駐し隷下編入、同日「第83航空隊」を廃止し、「第9航空団」を新編

部隊編成[編集]

主要幹部[編集]

官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第9航空団司令
兼 那覇基地司令
空将補 稲月秀正 2017年12月20日 航空幕僚監部運用支援・情報部
運用支援課長
副司令 1等空佐 山口英章 2018年03月29日 航空自衛隊幹部候補生学校教育部長
飛行群司令 1等空佐 高石景太郎 2017年12月20日 航空幕僚監部人事教育部教育課
飛行教育班長
整備補給群司令 1等空佐 黒子一也 2016年07月31日 航空幕僚監部装備計画部整備・補給課
武器弾薬班長
基地業務群司令 1等空佐 川口礼人 2019年03月01日 航空幕僚監部防衛部防衛課編成班長
歴代の司令
(空将補)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
臨時第83航空隊司令(1等空佐)
- 村上英士 1972.10.11 - 1973.10.15 陸士58期 臨時那覇派遣隊 第83航空隊司令
第83航空隊司令
1 村上英士
(1等空佐)
1973.10.16 - 1974.2.15 陸士58期 臨時第83航空隊司令 航空総隊司令部監察官
2 上垣 済
(1等空佐)
1974.2.16 - 1975.7.15 海兵73期 西部航空方面隊司令部監察官 航空自衛隊幹部学校研究部員
3 山下兼之
(1等空佐)
1975.7.16 - 1977.3.15 海兵73期 中部航空方面隊司令部防衛部長 航空総隊司令部防衛部長
4 坂井政英
(1等空佐)
1977.3.16 - 1978.7.31 海兵75期 第3航空団副司令 航空自衛隊幹部学校勤務
5 金井喜一
(1等空佐)
1978.8.1 - 1979.7.31 武蔵工大 第83航空隊副司令 航空総隊司令部飛行隊司令
6 西原幸男
(1等空佐)
1979.8.1 - 1980.4.30 室蘭工大 航空自衛隊幹部学校教官 保安管制気象団司令部勤務
7 中林啓之
(1等空佐)
1980.5.1 - 1982.3.15 中央大学 第1輸送航空隊司令 第13飛行教育団司令
8 野村芳久
(1等空佐)
1982.3.16 - 1983.6.30 法政大学 西部航空方面隊司令部防衛部長 第3航空団司令
兼 三沢基地司令
9 生越龍生 1983.7.1 - 1985.6.30 防大2期 航空幕僚監部調査部調査第2課長
→1984.8.1 空将補昇任
航空幕僚監部防衛部副部長
10 武石榮三 1985.7.1 - 1987.7.6 防大2期 航空総隊司令部防衛部長 第4航空団司令
兼 松島基地司令
11 小田康夫 1987.7.7 - 1988.7.6 防大3期 航空総隊司令部防衛部長 航空安全管理隊司令
12 中島敏行 1988.7.7 - 1989.6.29 明治大学 第11飛行教育団司令
兼 静浜基地司令
退職
13 武田 清 1989.6.30 - 1991.3.15 防大8期 航空幕僚監部人事教育部人事課長 第2航空団司令
兼 千歳基地司令
14 坂田 勉 1991.3.16 - 1992.3.15 防大3期 航空警務隊司令 退職
15 藤原信博 1992.3.16 - 1994.3.22 防大7期 中部航空方面隊司令部防衛部長
→1992.4.1 空将補昇任
第7航空団司令
兼 百里基地司令
16 平田伸成 1994.3.23 - 1996.8.24 防大10期 航空幕僚監部防衛部運用課長 航空総隊司令部防衛部長
17 中司 崇 1996.3.25 - 1998.3.25 防大10期 第1輸送航空隊司令
兼 小牧基地司令
航空救難団司令
18 佐藤裕紀夫 1998.3.26 - 1999.7.8 防大12期 第13飛行教育団司令 第7航空団司令
兼 百里基地司令
19 藤井泰司 1999.7.9 - 2001.3.26 防大17期 航空安全管理隊司令 統合幕僚会議事務局第3幕僚室長
20 双石芳則 2001.3.27 - 2002.3.21 防大16期 防空指揮群司令
兼 府中基地司令
中部航空警戒管制団司令
兼 入間基地司令
21 内田雅寛 2002.3.22 - 2003.3.26 防大20期 航空幕僚監部監理部会計課長 航空自衛隊第3術科学校
兼 芦屋基地司令
22 彌田 清 2003.3.27 - 2005.1.11 防大21期 航空幕僚監部人事教育部補任課長 第1航空団司令
兼 浜松基地司令
23 滝脇博之 2005.1.12 - 2006.3.26 防大18期 警戒航空隊司令 第1航空団司令
兼 浜松基地司令
24 半澤隆彦 2006.3.27 - 2008.7.31 防大24期 航空幕僚監部防衛部防衛課長 防衛監察本部監察官
25 宮川正 2008.8.1 - 2010.12.23 日本大学
昭和57年卒
航空幕僚監部防衛部 航空幕僚監部運用支援・情報部長
26 山田真史 2010.12.24 - 2012.3.29 防大28期 航空幕僚監部運用支援・情報部
運用支援課長
航空総隊司令部防衛部長
27 増子豊 2012.3.30 - 2013.8.21 防大29期
28 鈴木康彦 2013.8.22 - 2015.8.3 防大32期 航空幕僚監部人事教育部補任課
川波清明 2015.8.4 - 2016.1.30 航空幕僚監部運用支援・情報部
運用支援課長
第9航空団司令
第9航空団司令
1 川波清明 2016.1.31 - 2017.12.19 防大32期 第83航空隊司令 航空幕僚監部運用支援・情報部長
2 稲月秀正 2017.12.20 - 防大35期 航空幕僚監部運用支援・情報部
運用支援課長

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 朝雲2014年9月4日号より
  2. ^ 民主党政権下における内容。自民党への政権交代を経て新たに示された概算要求の資料においても継承
  3. ^ 沖縄タイムス2015年7月22日付記事より一部引用
  4. ^ 南西防衛体制を強化、那覇に「第9航空団」新設(MSN産経:2016/01/26)
  5. ^ 防衛省設置法等の一部を改正する法律の一部の施行期日を定める政令(官報号外第二十号、平成二十八年一月二十九日公布政令第二十三号)