粟饅頭

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粟饅頭

粟饅頭(あわまんじゅう)は、饅頭の一種。福島県河沼郡柳津町銘菓である。

概要[編集]

餅米を混ぜた生地[注釈 1]を型に詰め、そこへこしあんを包んでから蒸していく[2]職人おちょこのような型にひとつひとつ丁寧に詰めるという、昔ながらの製法で作っている[3][4]

色は粟をイメージした黄色で、粟のつぶつぶした感触と、餅の粘りを持ち合せた独特の食感が特徴。

賞味期限が短く、2日も経つと硬くなってしまう。長期保存する場合は、冷凍する必要がある。

歴史[編集]

1818年文政元年)6月15日に柳津で大火が発生し、「日本三大虚空蔵」のひとつに数えられる円蔵寺の堂塔伽藍や門前の集落が焼けてしまった。当時の住職である喝岩和尚は、幕府会津藩等と掛け合い資金を調達して復興に取り組み、1829年(文政12年)8月には円蔵寺本堂の再建に至った。その際に喝岩和尚が、「もう二度とこのような災難に『あわ』ないように」との願いを込めて、当時多く生産されていた粟を使った饅頭を奉納することを思い立ち、門前の菓子職人に作らせたのが始まりと伝えられている[1][2]

注釈[編集]

  1. ^ 古くは、粟のみで生地が作られていたという[1]

出典[編集]

  1. ^ a b 会津事典編纂会 1985, p. 62.
  2. ^ a b 柳津町教育委員会 1977, p. 467.
  3. ^ 亀井 2016, p. 87.
  4. ^ 柳津町勢要覧 柳津四季風物詩(2008年)『人・暮らし (4)』 (PDF)”. 柳津町. p. 9 (2015年4月1日). 2017年1月28日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『柳津町誌』下巻 集落編、柳津町教育委員会編、柳津町、1977年NCID BN09914918
  • 『会津大事典』 会津事典編纂会編、国書刊行会 , 文栄堂書店(発売)、1985年NCID BN05058229
  • 亀井千歩子 『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』 丸善出版、2016年。ISBN 978-4-62-108975-0。

関連項目[編集]

粟饅頭とセットで販売されることが多い。