糸崎駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
糸崎駅*
糸崎駅01.jpg
駅舎
いとざき
Itozaki
JR-X18 尾道 (9.1km)
(2.4km) 三原** JR-X20/G16
所在地 広島県三原市糸崎四丁目1-1
駅番号 JR-X19(福山方面)
JR-G17(広島方面)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)***
所属路線 X G 山陽本線
キロ程 230.9km(神戸起点)
電報略号 イト
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
634人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1892年明治25年)7月20日
備考 直営駅
* 1894年に三原駅から改称。
** この間に岡山支社広島支社境界標あり(当駅から尾道寄りは岡山支社管内)
*** 貨物列車の発着はなし、新営業所を併設
テンプレートを表示

糸崎駅(いとざきえき)は、広島県三原市糸崎(いとさき)四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線である。

当駅と三原駅では福山方面と広島方面それぞれに駅番号が割り当てられており、福山方面はJR-X19、広島方面はJR-G17である。

歴史[編集]

1929年尾道市により作られた「尾道都市計画区域図」。左が三原で"みはら"駅がある。その右に「いとさき」と書かれた駅がある。
1929年尾道市により作られた「尾道都市計画区域図」。左が三原で"みはら"駅がある。その右に「いとさき」と書かれた駅がある。
1945年米軍作成の三原市地図。一部1930年代の情報で書かれているため注意。地図中心右側にあるのが糸崎。
1945年米軍作成の三原市地図。一部1930年代の情報で書かれているため注意。地図中心右側にあるのが糸崎。

この駅は1892年(明治25年)の7月に山陽鉄道尾道駅から当駅までの延伸に伴い山陽鉄道の終着駅である三原駅(みはらえき)として開業した。当初は終着駅であり、開業当初は三原の町に一番近かった。開業から2年後の1894年(明治27年)6月には山陽鉄道が当駅から広島駅までを開通させ、三原の中心街により近い位置に三原駅ができたため当駅は糸崎駅(いとざきえき)に改称した。

1906年(明治39年)12月には山陽鉄道が国有化され、そのおよそ3年後の1909年(明治42年)の10月には線路名称の制定により神戸駅から下関駅までと兵庫駅から和田岬駅までが山陽本線とされたため、この駅は国有鉄道・山陽本線の駅となった。

開業時から1970年代まで駅南側に 糸崎機関区が置かれ、1960年代初めまでは全ての急行列車と一部の特急列車が停車するほど重要な駅であったが、山陽本線・呉線の電化進展や優等列車の電車・気動車化に伴い糸崎駅を通過する列車が増え、糸崎駅の地位は低下していった。更に1975年(昭和50年)3月10日に山陽新幹線が岡山駅から博多駅まで延伸した際に昼行優等列車は全廃されたが、「はやぶさ」は深夜時間帯にも拘らず(下りの場合3時35分発:日本交通公社の時刻表1980年1月号より)1980年代まで停車しており、その後も下関行の下り「あさかぜ」が2002年まで当駅に停車していた。

年表[編集]

駅構造[編集]

跨線橋から望む構内。左側は尾道方面のりば、右側は三原方面のりば

2面4線の島式ホームを持つ地上駅糸崎港に面しているため標高が低く排水に難があり、1967年7月、1971年7月など集中豪雨時には、駅構内が浸水することがあった[8]

駅舎とホームは跨線橋で結ばれている。かつては下りホームにそば屋があり、名物の天ぷらうどんを停車中の電車の車窓から買うことができた。そば屋はすでに解体されたが、その跡には休憩室が設置されている。一部寝台特急(『はやぶさ』『あさかぜ』など)が一時期、当駅に客扱いでの停車をしていたこともあった。旅客線路は2 - 5番線であるが、ホーム案内上では1 - 4番のりばとして扱われる。3番線(2番のりば)が上り本線、5番線(4番のりば)が下り本線となっている。旅客線路の両側にある、ホームのない1番線・6番線は貨物用(6番線から三原始発の電車の回送も発車する)で上りは所定で停車する貨物列車がある。駅の南には留置線が多数あり、かつては糸崎機関区が、現在は乗務員区である福山列車区糸崎派出(旧せとうち地域鉄道部糸崎乗務員センター)が併設されている[9]夜間滞泊の設定駅でもある。

尾道駅管理の直営駅ICOCA利用可能駅。自動改札機は簡易式であり、降車客の乗車券は駅係員が集札する(窓口閉鎖時は改札機裏側の集札箱に乗車券を投入する)。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1・2 X 山陽本線 上り 尾道福山方面
3・4 X G 山陽本線 下り 三原広島・(Y 呉線竹原方面

山陽本線の路線記号は、福山方面は水色のX、広島方面は緑色のGとされており、当駅を境界とする表現も見られるが[10]、2020年9月の駅ナンバー制定に際し、当駅 - 三原駅間は両路線記号の重複区間とされた[11][12]。なお、駅名標等の案内においては水色のXが優先されている。

上り本線は2番のりば(3番線)、下り本線は4番のりば(5番線)である。待避線となっている1番のりば(2番線)と3番のりば(4番線)は、当駅始発となる列車(一部除く)や貨物列車の通過待ちを行う列車が使用する。なお、1番のりばは岡山方面からの、3番のりばは広島方面からの進入も可能となっている。広島方面からの当駅止まりの列車のうち、当駅始発の岡山行きに接続しない一部の列車は、3番のりばで直接折り返す。2019年3月16日のダイヤ改正以降は、岡山方面からの当駅止まりの一部の列車についても、直接1番のりばに進入し、岡山方面へ折り返す。

糸崎新営業所[編集]

糸崎新営業所は、糸崎駅南側にあるJR貨物のコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便が拠点駅である東福山駅との間に1日2.5往復(当駅発が3本)設定されている。

当駅はかつて貨物列車が発着する一般駅であったが、貨物取り扱いは1996年(平成8年)3月にトラック輸送に転換された(自動車代行駅)。その後、2006年(平成18年)4月に「糸崎オフレールステーション」(略称:糸崎ORS)に改称されたが、2019年3月時点では業態規模を見直し「糸崎新営業所」を名乗っている。

かつて当駅の貨物ヤードは駅北東側と南側にあり、駅南側の貨物ヤードから三菱重工業日本セメント糸崎工場(現・山陽白色セメント糸崎工場)、糸崎倉庫など周辺の企業や糸崎岸壁、糸崎港に向かう専用線が多数分岐していた。

利用状況[編集]

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1987年(昭和62年) 1,839
1988年(昭和63年) 1,853
1989年(平成 元年) 2,006
1990年(平成02年) 2,043
1991年(平成03年) 2,021
1992年(平成04年) 2,022
1993年(平成05年) 1,956
1994年(平成06年) 1,799
1995年(平成07年) 1,697
1996年(平成08年) 1,616
1997年(平成09年) 1,546
1998年(平成10年) 1,521
1999年(平成11年) 1,413
2000年(平成12年) 1,350
2001年(平成13年) 1,255
2002年(平成14年) 1,147
2003年(平成15年) 1,023
2004年(平成16年) 987
2005年(平成17年) 973
2006年(平成18年) 967
2007年(平成19年) 947
2008年(平成20年) 928
2009年(平成21年) 847
2010年(平成22年) 811
2011年(平成23年) 774
2012年(平成24年) 731
2013年(平成25年) 730
2014年(平成26年) 676
2015年(平成27年) 687
2016年(平成28年) 675
2017年(平成29年) 672
2018年(平成30年) 634

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

駅前の国道185号沿いに「糸崎駅前」停留所があり、鞆鉄道(トモテツバス)の三原駅、上福地方面の路線が発着している。

その他[編集]

この駅が所在する地域の町名はもともと「糸崎町(いときちょう)」であったが、三原市による2006年(平成18年)8月28日付での住居表示実施に伴って町域分割・改称が行われ、「糸崎(いとき)四丁目」となった。

下り三原方面と当駅の中間あたりで岡山支社広島支社の境界になっている(国道185号と立体交差するあたりに境界標識が立てられている)。当駅以東は前述のように岡山支社管轄であり、岡山・広島地区を相互直通運転する列車の乗務員は当駅で交代する。かつては相互直通列車が多数運転されていたが、三原駅以西と当駅以東を跨ぐ定期旅客列車は呉線経由も含めてなくなっている。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
X G 山陽本線
尾道駅 (JR-X18) - 糸崎駅 (JR-X19/JR-G17) - 三原駅 (JR-X20/JR-G16)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ ただし、岡山駅と同じく進路制御はCTCセンターではなくこれまで通り当駅で行う
  2. ^ 保線作業中列車にはねられ死亡”. 広島テレビ (2017年2月11日). 2017年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月13日閲覧。
  3. ^ JR山陽線 貨物列車にはねられ作業員死亡”. 中国放送 (2017年2月11日). 2017年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月13日閲覧。
  4. ^ 平成29年2月11日に西日本旅客鉄道株式会社 山陽線で発生した鉄道人身障害事故”. 運輸安全委員会 (2017年2月13日). 2017年2月13日閲覧。
  5. ^ JR西日本 CSR REPORT 2017(企業考動報告書)「安全」 (PDF)”. 西日本旅客鉄道. p. 29 (2017年). 2018年9月11日閲覧。
  6. ^ 糸崎駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2020年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月31日閲覧。
  7. ^ “「人ならではのサービス」の充実に向けた駅の体制変更エリア拡大のお知らせ” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道岡山支社, (2020年1月30日), オリジナルの2020年2月2日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200202123521/https://www.westjr.co.jp/life/region/pdf/okayama/20200130.pdf 2020年2月2日閲覧。 
  8. ^ 「糸崎駅、また水浸し 一時は構内の付加さ50cmに」『中國新聞』昭和46年7月27日 広島版8面
  9. ^ 鼠入昌史 (2020年4月20日). “「セブンイレブンいいなあ」JR山陽本線 広島~岡山の間“ナゾの終着駅”「糸崎」には何がある?”. 文春オンライン. 2020年8月13日閲覧。
  10. ^ JR西日本全域路線図 (PDF)”. JRおでかけネット. 2016年4月21日閲覧。 (PDF)
  11. ^ JR線 駅ナンバー路線図(岡山エリア) (PDF)”. JRおでかけネット. 2020年9月5日閲覧。 (PDF)
  12. ^ JR線 駅ナンバー路線図(広島エリア) (PDF)”. JRおでかけネット. 2020年9月5日閲覧。 (PDF)

関連項目[編集]