紫尾山

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紫尾山
Shibisan from Miyanojo.JPG
さつま町からの眺望
標高 1,067 m
所在地 鹿児島県出水市/薩摩郡さつま町
位置 北緯31度58分51秒
東経130度22分4秒
座標: 北緯31度58分51秒 東経130度22分4秒
山系 出水山地
紫尾山の位置
Project.svg プロジェクト 山
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紫尾山(しびさん)は鹿児島県出水市薩摩郡さつま町に跨る出水山地(紫尾山地)の山である。標高は1,067mであり北薩地域(旧薩摩国北部)の最高峰である。

地理[編集]

出水山地の中でも抜きん出て標高が高いため、山頂付近の植生が周辺地域とは異なっている。ブナアカガシモミなどの天然林があり、「林木遺伝資源保存林」に指定されている。

山頂までは堀切峠(国道504号)からの林道が通じている。

歴史[編集]

山名の由来には2説ある。

  • 継体天皇の時代に山中で修行をしていた空覚上人という僧侶が、夢の中に現れた神のお告げを得て翌朝山頂に立った際、山頂から麓へ向かって紫の雲がたなびく様子を見て名付けたとする説。但し、継体天皇の時代に仏教は日本へ伝わっていなかったことから時代を疑問視する見方もある。(参考:日本の仏教
  • の使者徐福が皇帝に命ぜられ不死の薬を探すためにここを訪れた際、紫の紐を献じたことから名付けられたとする説。

空覚上人によって頂上に「上宮権現」と呼ばれる小さな社が建てられ、山麓に「紫尾山祁答院神興寺」と「紫尾山三所権現(後の紫尾神社)」が創建された。社の名にちなんで上宮嶽、あるいは上宮山とも呼ばれていた。紫尾山は西州の高野山といわれ、遺骨・遺毛などが山中に納められ、また修験の徒が多数入山して西州の大峯と称されて西国有数の入峯修練の大道場となるほどの規模を誇っていた。「神興寺」は後に12の坊舎を持つ天台宗の大寺院となったが、天正年間に戦乱のため荒廃した[1]

中継局[編集]

紫尾山頂には鹿児島県内を放送対象地域とするテレビ局・FM局の中継局を始めとして各種中継局が設置されており、北薩地区の基幹中継局の役目を果たしている。薩摩郡さつま町白男川と出水市高尾野町大久保にまたがる。

テレビ・FM放送局の中継局の名称としては一般に阿久根中継局と呼称される。紫尾山中継局の用例もみられ[2]イー・モバイルさつま平川局(現地表記)、移動無線センター 九州センターは川内(公式サイト・報道発表[3])としている。

放送局(阿久根中継局)[編集]

地上デジタルテレビジョン放送[編集]

阿久根デジタルテレビ中継局(民放共建、2009年撮影)

2007年(平成19年)7月30日九州総合通信局より阿久根中継局に地上デジタルテレビジョン放送の放送予備免許が交付され、同年9月20日の14時に試験放送を、同年10月1日に本放送を開始した。

受信地域は出水市・阿久根市薩摩川内市いちき串木野市南さつま市伊佐市・薩摩郡さつま町の各一部。UHFパラスタックアンテナの使用次第では熊本県の南部でも受信できる場合がある。

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面 運用開始日
1 MBC
南日本放送
25 30W 250W 鹿児島県 81,653世帯 垂直偏波 2007年10月1日
2 NHK鹿児島
教育
13 220W 全国
3 NHK鹿児島
総合
15 鹿児島県
4 KYT
鹿児島讀賣テレビ
19 250W
5 KKB
鹿児島放送
14
8 KTS
鹿児島テレビ放送
21

アナログテレビ放送[編集]

MBCは1963年(昭和38年)12月1日に、KTSは1970年(昭和45年)3月7日に、KKBは1982年(昭和57年)10月1日に、KYTは1994年(平成6年)4月1日にそれぞれ開局。

全局2011年(平成23年)7月24日の正午をもって運用終了。

チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面 放送終了日
8 NHK鹿児島
総合
映像100W
/音声25W
映像320W
/音声81W
鹿児島県 約-世帯 垂直偏波 2011年7月24日
10 MBC
南日本放送
映像400W
/音声99W
12 NHK鹿児島
教育
映像320W
/音声81W
全国
17 KYT
鹿児島読売テレビ
映像300W
/音声75W
映像2.5kW
/音声620W
鹿児島県
23 KKB
鹿児島放送
映像2.4kW
/音声590W
35 KTS
鹿児島テレビ放送
映像2.5kW
/音声620W

ERPなどのデータは2008年1月時点の無線局免許状等情報に基づく。

※KKBとKYTに割り当てられていた当中継局のチャンネルはアナログ放送終了後、そのまま引き継がれる形で2011年12月1日に開局した阿久根西目中継局の送信チャンネルとして割り当てられた。

FMラジオ放送送信設備[編集]

NHK-FMとμFMの中継局
MBCラジオの中継局

MBCラジオの中継局は2015年(平成27年)10月14日に免許交付、11月1日本放送開始[4]

周波数
MHz
放送局名 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 偏波面 運用開始日
80.5 エフエム鹿児島
(μFM)
100W 195W 鹿児島県 約-世帯 垂直偏波 -
83.7 NHK鹿児島
FM
200W
93.7 MBC南日本放送
(MBCラジオ)
250W 2015年11月1日

脚注[編集]

  1. ^ 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会 巻之17』 1843年。『角川日本地名大辞典46鹿児島県』
  2. ^ 鹿児島県の無線局(現地表記)。MBCテレビも開局当初は紫尾山中継局と呼称しており、南日本新聞のチャンネル紹介ではアナログテレビ放送終了(2011年7月23日付)まで「紫尾山」としてMBCのチャンネルを掲載していた。
  3. ^ 『800MHz帯デジタルMCAのエリア拡大』 九州総合通信局、2004年9月27日。「川内」は薩摩川内市(報道発表時は川内市)を指す。
  4. ^ 南日本放送、FM補完中継3局開局へ」『南日本新聞』2015年10月16日27面。

参考文献[編集]

  • 『角川日本地名大辞典46鹿児島県』、角川書店、昭和58年


参考資料[編集]

関連項目[編集]

道路関連[編集]

放送局関連[編集]

その他の鹿児島県内の送信所についてはCategory:鹿児島県の放送送信所を参照。