美少年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

美少年(びしょうねん)は、一般に、容貌の美しい少年を指す。本来の用法では男らしい風采の年少者を指す場合もあったが、一般的には、顔立ちの整った女性的な美しさをもった年少者を指す語と解される場合が多い。

語句定義[編集]

美少年は、漢語あるいは日本語の単語である。広義では美少女も「美少年」である[1]。また、「美人」も男性を指す場合がある。

もともとは文学上の修辞語で、古くは中国代の詩人杜甫飲中八仙歌」の一節「宗之瀟灑美少年 宗之(そうし)は瀟灑(しょうしゃ)たる美少年」に現れている。 肌のつやつやした様子を強調して「紅顔の美少年」という形容が使われることもある。

日本の美少年(美青年)[編集]

中世[編集]

現代[編集]

現代においては日本以外でも特にアメリカでは「bishonen」という言葉は美形の男性を指す。また、必ずしも年少である必要はなく、美形の男性なら年配でも「bishonen」と呼ばれる。

美少年を扱った創造作品[編集]

  • 彫刻 『ヘルマフロディーテ』 - ルーブル美術館に所蔵。美少年(のち両性具有)の神像。
  • 彫刻 『ダビデ像(: David di Michelangelo)』 - ミケランジェロ1504年に公開した彫刻作品。フィレンツェアカデミア美術館に収蔵。
  • 漫画・アニメ 『パタリロ!』(原作:魔夜峰央) - ギャグ漫画ではあるが、作中にはマライヒはじめ多くの美少年(ビョルン・ザカーリなど)・美青年(クリスチャンなど)が登場する。彼らは髪を女のように長く伸ばし(ビョルンは、ルージュなど化粧も施している)、ホットパンツ(たまにミニスカート[3])や体にフィットした細身のパンツに合わせて、ヒールのあるピカピカのロングブーツ(女物の長靴[4]やハイヒール、ミュールも)を履いたりするので[5]、女性のように見える事が多い。魔夜作品では、『ラシャーヌ!』や、日本が舞台の『翔んで埼玉』などにも美少年が多く描かれている。そのものズバリの表題『美少年的大狂言』という作品もある。
  • 小説 『真夜中の天使』(原作:栗本薫) - 美少年・今西良が、その美貌を武器に、芸能界でトップを目指していく物語[6]。シリーズは『翼あるもの』、『朝日のあたる家』と続く。栗本には、『美少年学入門』のような美少年を論じた評論・エッセイ作品(中島梓名義)もある。
  • 小説 『美少年探偵団』(原作:西尾維新) - 『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』から始まる青春ミステリーのシリーズ。メンバーそれぞれが「美脚」「美声」「美学」「美術」「美食」と、団則の一条「美しくあること」の要素が異なる[7]。『ARIA』2016年6月号より、「美少年探偵団」のタイトルで漫画版が連載されている。作画は小田すずか。
  • 映画・小説『ベニスに死す』(原作:トマス・マン/監督ルキノ・ヴィスコンティ)1971年 - ビョルン・アンドレセン演じる美少年タジオの、セーラー服からノースリーブやワンピースの水着にいたるまで、中性的なファッションが印象に残る作品。
  • 映画『薔薇の葬列』(脚本・監督 松本俊夫)1969年 - 松本の劇場用長編第1作であり、ピーター(池畑慎之介)のデビュー作でもある。(DVD:ユーレカ、2006年)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ そのため、広辞苑では「美少年」は記載してあるが、美少女」は載っていないというトリビアフジテレビのテレビ番組「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」で紹介された。第六版で「美少女」の単語は収録された。
  2. ^ 「三国一の美少年」、「三郎殿(上杉三郎景虎)と一夜契れば」、「坂東に隠なき美男」等と謳う俗謡(杵歌)がある。
  3. ^ 任務や目的のため「完全な女装」の場合と、「女ものを着こなす」美少年ファッションの二通りがある。
  4. ^ 第10話「マリネラに降る雪」、第35話「雪がやんだら」など、雨や雪の場面で履いている。
  5. ^ 舞台「パタリロ!」でも佐奈宏紀演じるマライヒが、ヒールのある白のロングブーツを履いていた。
  6. ^ 江戸川乱歩賞を受賞した作家による「ボーイズラブ小説」として名高い作品だが、実際の性的な描写はワンシーンしかない。
  7. ^ 男装し「美少年探偵団」に押し掛けた主人公(語り部)は「美観」。

関連項目[編集]