翠富士一成

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基礎情報
四股名 庵原→翠富士
本名 庵原 一成
生年月日 (1996-08-30) 1996年8月30日(24歳)
出身 静岡県焼津市
身長 171.5cm
体重 100.5kg
所属部屋 伊勢ヶ濱部屋
成績
現在の番付十両2枚目
最高位十両2枚目
生涯戦歴 123勝77敗(25場所)
優勝 十両優勝1回
データ
初土俵 2016年9月場所
備考
2020年11月22日現在
テンプレート  プロジェクト 相撲

翠富士 一成(みどりふじ かずなり、1996年8月30日 - )は、静岡県焼津市出身で、伊勢ヶ濱部屋所属の現役大相撲力士。本名は庵原 一成(いはら かずなり)。身長171.5cm、体重101kg、血液型はO型[1]。最高位は東十両2枚目(2020年11月場所)。

来歴[編集]

相撲に打ち込むことになったきっかけは、小学校2年次に出場した相撲大会で準優勝になったことで、母親が悔しい思いをしたからだった[2]。その後は元幕下・青馬(安治川部屋伊勢ヶ濱部屋)の父親から1日100番を超える猛稽古をこなし、小学5年でわんぱく相撲の全国大会に出場した[2]。焼津市立焼津中学校[3]に進学すると1年生で全国中学校相撲選手権大会(全中)に出場したが、夏休みから遊びに興じるようになって相撲の稽古はしなくなり、学校にも通わなくなった[2]。しかし、飛龍高校相撲部監督の栗原大介に導かれて中学3年から相撲の道に戻り、部員2名ながら団体戦では全中で8強入りを果たした[2]。飛龍高校進学後は2年次に全国高等学校総合体育大会相撲競技大会で同学年の佐藤貴信(当時、埼玉栄高校2年。のちの貴景勝)を破って埼玉栄高校の4連覇を阻む星を挙げて[2]団体3位に入賞したが[3]、3年次は怪我のため実績を残せなかった[2]。高校卒業後は近畿大学経営学部に進学し、1年次には全国学生相撲個人体重別選手権大会100kg未満級で優勝の実績を残したが[3]、2年次に相撲部を退部し、大学も退学した[2]。大学退学後は帰郷したが、故郷まで大相撲の伊勢ヶ濱親方(第63代横綱旭富士)がスカウトのため来訪し、母親や栗原、現役時代は伊勢ヶ濱の弟子だった元青馬が同席する中で入門を受け入れた[2]

2016年9月場所で、20歳で初土俵。同部屋の同期生には、近畿大学でも同期だった錦富士がいる[3]。なお同じく近大を中退した1年後輩の上原昌も同場所武蔵川部屋に入門したが、2017年1月場所限りで引退している[4]。2016年11月場所にて序ノ口、2017年1月場所にて序二段の優勝決定戦にて錦富士と対戦しいずれも敗れた。同年5月場所で幕下に昇進後は幕下の番付に定着した。2020年1月場所は東幕下2枚目で5勝2敗とし、場所後の番付編成会議にて翌3月場所での新十両昇進が決定した[5]。静岡県出身者としては2013年3月場所の栃飛龍以来、7年ぶりの新十両誕生となった[5]。飛龍高校からは3人目の関取昇進で、焼津市からは片山以来2人目[6]。新十両昇進に際して「目標としては、照強関みたいに前に押す力をつけて、前に押し出す相撲をとりたい」と本人は語り、師匠は「まだ課題はいっぱいあるから、この体をもっともっと大きくしないと。これからですよね、次が大切ですから」と話した[7]。11月場所は10勝5敗同士の旭秀鵬との優勝決定戦を制して十両優勝を果たした。この1番の前に8代安治川から「胸からいけ」と助言され、このおかげで引きを食わずに勝つことができた。十両優勝の際には「鷲羽山さん、北播磨さんにはあこがれました」と目標の存在を口にしていた[8]

人物[編集]

  • 中学まで在籍した焼津市の「やいづ少年相撲クラブ」で指導したコーチは翠富士の新十両昇進時に「こつこつと努力するタイプ。明るい性格で後輩に慕われていた」と翠富士を評した[6]
  • 飛龍高相撲部の恩師、栗原大介監督は「高い志を持ち、ひたむきに稽古に取り組む努力家」と評した[6]

主な成績[編集]

2020年11月場所終了現在

  • 通算成績:123勝77敗(25場所)

・十両成績:36勝24敗 (4場所)

各段優勝[編集]

  • 十両優勝:1回(2020年11月場所)
翠富士 一成
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2016年
(平成28年)
x x x x (前相撲) 西序ノ口21枚目
7–0 
2017年
(平成29年)
西序二段10枚目
7–0 
西三段目19枚目
5–2 
西幕下57枚目
4–3 
西幕下46枚目
3–4 
東幕下57枚目
4–3 
東幕下46枚目
4–3 
2018年
(平成30年)
東幕下39枚目
3–4 
西幕下48枚目
6–1 
西幕下20枚目
2–5 
東幕下36枚目
5–2 
東幕下23枚目
3–4 
西幕下32枚目
4–3 
2019年
(平成31年
/令和元年)
西幕下26枚目
5–2 
東幕下19枚目
4–3 
東幕下13枚目
4–3 
西幕下11枚目
5–2 
東幕下4枚目
2–5 
東幕下12枚目
6–1 
2020年
(令和2年)
東幕下2枚目
5–2 
西十両11枚目
7–8 
新型コロナウイルス
拡大により中止
東十両12枚目
8–7 
西十両10枚目
11–4 
東十両2枚目
優勝
10–5 
2021年
(令和3年)
x x x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴[編集]

  • 庵原 一成(いはら かずなり)2016年9月場所 - 2016年11月場所
  • 翠富士 一成(みどりふじ かずなり)2017年1月場所 -

脚注[編集]

  1. ^ 伊勢ヶ濱部屋ホームページ
  2. ^ a b c d e f g h 「大銀杏が待っている」『相撲』2019年8月号、ベースボール・マガジン社、 83頁。
  3. ^ a b c d 「秋場所全新弟子名鑑」『相撲』2016年10月号、ベースボール・マガジン社、 106頁。
  4. ^ 上原 昌 力士情報 相撲レファレンス
  5. ^ a b 小兵の翠富士が新十両、炎鵬&照強のいいとこ取りを」『日刊スポーツ』、2020年1月29日。2020年1月29日閲覧。
  6. ^ a b c 翠富士が新十両、努力の小兵高みへ 静岡県内、恩師や家族喜び 静岡新聞 2020/1/29 17:00(2020年1月31日閲覧) 
  7. ^ 新十両誕生「前に押し出す相撲を」翠富士が抱負 静岡県勢7年ぶり テレしず 2020年01月29日(2020年1月31日閲覧)
  8. ^ 十両は翠富士V「胸から」親方助言で優勝決定戦制す 日刊スポーツ 2020年11月22日16時39分 (2020年11月22日閲覧)

関連項目[編集]