胃潰瘍

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胃潰瘍
分類及び外部参照情報
重度の胃潰瘍
ICD-10 K25.-K27.
ICD-9 531-534
DiseasesDB 9819
eMedicine med/1776 ped/2341
MeSH D010437

胃潰瘍(いかいよう Stomach ulcer)は、生じた消化性潰瘍

目次

診断

症状で胃消化性が疑われた場合、直接胃潰瘍を証明するには、通常上部消化管内視鏡検査が行われることが多い。内視鏡検査の最大の利点は、出血していれば即治療が可能なことである。

もちろん、全身状態の把握や、合併症の有無、除外診断の目的で、血液検査や単純レントゲン写真、腹部超音波検査(エコー検査)などを組み合わせて行う場合もある。

バリウム造影レントゲン検査は、穿孔などの合併症がある場合には禁忌であるので、症状が強い場合などには臨床の場で行われることは極めて少ない。検診では使用されることがある。

NSAIDS関連消化性潰瘍

NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛薬 Non steroidal anti-inflammatory drugs)とは日常最も多く使われる鎮痛薬の種類である。シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害し、胃粘膜の重要な防御因子であるプロスタグランジンの産生を抑制するため、粘膜障害が生じる。たまに頭痛時などに使う場合にはあまり問題とはならないが、整形外科患者や関節リウマチ患者などにおける長期の連用により消化性潰瘍を発生させる。こういった患者ではNSAIDsを中止することはできないことが多いため、胃潰瘍治療薬を併用し潰瘍の再発を予防する必要がある。ミソプロストール(サイトテック®)及びプロトンポンプ阻害薬はNSAIDs関連消化性潰瘍に有効な薬である(予防に関する保険適用はないが臨床研究によるエビデンスはある。保険診療根拠に基づく医療が異なってしまう一例である)。高用量H2ブロッカーの投与の有用性は証明されているもののやや劣るし、保険適用となっていない。

ヒト以外の動物における胃潰瘍

豚では潰瘍が噴門口周囲に限局して発生するものと、胃腺部に広く発生するものがあり、一般に予後は悪い。

関連項目