この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索? : "腎血管性高血圧症" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2011年10月 )
腎血管性高血圧症 (じんけっかんせいこうけつあつしょう)は、腎臓 の血管 障害に起因する高血圧 症。
病態 [ 編集]
腎血流が何らかの原因で低下した結果、全身が低血圧 状態にあると勘違いした腎臓の傍糸球体装置 が血圧上昇ホルモン であるレニン を分泌して、レニン-アンジオテンシン系 が亢進して高血圧になる。
原因 [ 編集]
内因性
線維筋性異形成
大動脈炎症候群
動脈硬化症 : 腎動脈が厚くなる。厚くなることを肥厚すると言う。腎動脈が肥厚して血管腔を狭窄する。
外因性
統計 [ 編集]
原因
線維筋性異形成 : 40%
動脈硬化症 : 25%
大動脈炎症候群20%
原因の約九割を、線維筋性異形成、動脈硬化症、大動脈炎症候群、で占める。
症状 [ 編集]
血圧高値: 若年高血圧、高齢者で急速な血圧上昇をきたすもの、降圧薬によるコントロールが困難なものは、腎動脈狭窄に限らず二次性高血圧を疑い精査が必要。
頭痛
検査 [ 編集]
基本的身体検査
腎血管障害による血流雑音が心窩部、腹部 で聴取される。腎動脈以外の動脈狭窄を合併していないか注意すること。
血清生化学検査
高レニン 血症、高アルドステロン 血症、高ナトリウム血症 、低カリウム血症 、等が認められる。
カプトプリル 負荷試験
カプトプリル内服によるレニンの過大反応を認める。両側に高度の腎動脈狭窄がある場合、ACE阻害薬 投与によりショック となる可能性もあるので注意。
画像検査
3D-CT:多列CTの登場により、狭窄部位を鮮明に画像化できるようになってきている。
腹部超音波検査:ドップラー検査により腎動脈の血流を計測する。
シンチグラフィー(レノグラム):カプトプリル 負荷レノグラム。
診断 [ 編集]
レニン、アルドステロンの上昇確認。最終的に腎動脈造影による腎動脈の狭窄の確認。
治療 [ 編集]
薬物療法
対症療法として各種降圧薬を用いて血圧コントロールを行う。特にレニン-アンジオテンシン系を遮断するために、アンジオテンシン 変換酵素阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬、等を用いる。
手術療法
狭窄した腎血管に対して腎動脈形成術、等を行う。腎動脈形成術は、バルーンやステント を用いる。バルーンやステントを用いる腎動脈形成術を経皮経管的腎血管形成術(PTRA)と言う。PTRAが治療の第一選択となることも多い[1] 。
予後 [ 編集]
診療科 [ 編集]
腎臓内科 - 循環器内科
脚注 [ 編集]
^ Zeller T, te al: Predictors of improved renal function after percutaneous stent-supported angioplasty of severe atherosclerotic ostial renal artery stenosis. Circulation 108 2244-2249, 2003.
参考文献 [ 編集]
関連項目 [ 編集]
外部リンク [ 編集]