自動車の安全技術

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三点式シートベルト

自動車の安全技術(じどうしゃのあんぜんぎじゅつ、英:Automobile safety)では、自動車における安全技術について記述する。自動車事故発生時の乗員、歩行者の保護を目的とした安全技術は自動車の登場以来進歩を続けており、シートベルト衝突安全ボディといった受動的なものや、近年では衝突被害軽減ブレーキのように、事前に事故の被害を回避・軽減するものも現れてきている。

パッシブセーフティ[編集]

アクティブセーフティ[編集]

衝突被害軽減[編集]

路上の保安設備[編集]

その他安全装備[編集]

安全性評価機関[編集]

ロールオーバー試験を受けた キア・スポーテージ

安全性評価試験の方法[編集]

  • 前面衝突試験
    • フルラップ前面衝突試験
    • オフセット前面衝突試験
    • スモールオフセット前面衝突試験
  • 側面衝突試験
  • ロールオーバー試験
  • ポール衝突試験
  • 歩行者保護性能試験

自動車の安全技術の年表[編集]

世界[編集]

1900年代[編集]

  • 1903年 - アメリカのメアリー・アンダーソンがワイパーを発明。
  • 1909年 - フランスで電気式ヘッドライトが開発される。

1920年代[編集]

1930年代[編集]

  • 1934年 - GMが初めて衝突試験を実施。
  • 1937年 - クライスラーの車両に乗員の保護を考慮した内装を備えるものが現れる。

1940年代[編集]

1950年代[編集]

1960年代[編集]

  • 1963年 - シュトルヘンミューレ社(現在のレカロ社)が幼児用チャイルドシートを発売。
  • 1964年 - ボルボが乳幼児用チャイルドシート(後ろ向きチャイルドシート)を開発。
  • 1964年 - アメリカのロバート・カーンズが間欠式ワイパーを発明し、現在のワイパーの形式を確立する。
  • 1965年 - ラルフ・ネーダー著『どんなスピードでも自動車は危険だ』がアメリカで発表される。
  • 1967年 - アメリカ合衆国運輸省国家運輸安全委員会(NTSB)が設立される。

1970年代[編集]

  • 1970年 - アメリカで道路交通安全局(NHTSA)が設立される。
  • 1972年 - ボルボが後ろ向きチャイルドシートを採用[2]
  • 1974年 - GMがオプション装備としてドライバーと助手席のエアバッグを提供。
  • 1976年 - ボルボが児童が3点式シートベルトを正しく着用できるようにするブースタークッションを開発。
  • 1979年 - アメリカでNCAPが開始される。

1980年代[編集]

1990年代[編集]

  • 1990年 - ボルボがインテグレーテッド・チャイルド・クッションを開発[2]
  • 1991年 - ボルボがSIPS(側面衝撃吸収システム)を開発[2]
  • 1994年 - ボルボが世界初のサイドエアバッグを開発[2]
  • 1997年 - ユーロNCAPが開始される。
  • 1997年 - ボルボがカーテンエアバックを初搭載[2]

2000年代[編集]

Volvo SCC(Safety Concept Car)- 2001年
  • 2001年 - ボルボがSCC[4]に死角情報を運転者に警告するシステムを搭載。後のBLIS(Blind Spot Information System)。
  • 2002年 – ボルボがROPS(rollover protection system)の開発に着手[2]
  • 2003年 - ボルボがBLISの開発に着手[2]
  • 2007年 - ボルボがBLISを市販車に初搭載[5]
  • 2008年 - ボルボが自動停止機能を持つ衝突被害軽減ブレーキ「Volvo City Safety」装備車を発売。完全停止機能を持つものとしては世界初[2]
  • 2009年 - シトロエンが雪上用トラクションコントロールシステム"スノーモーション"を開発。

2010年代[編集]

  • 2010年 - ボルボが歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システムを開発[2]
  • 2013年 - ボルボが対歩行者用エアバッグをV40に装備。量産車としては世界初。[5][6]
  • 2014年 - ボルボがランオフロード・プロテクション機能を開発(世界初)[2][5]
  • 2016年 - ボルボがインターセクション・サポート、ランオフロード・ミティゲーション、大型動物検知機能の装備は世界初[5]

日本[編集]

  • 1960年 - タカタが日本で初めて2点式シートベルトを発売。
  • 1963年 - 小堀保三郎によって現在世界で主流の火薬膨張式エアバックが発明される。
  • 1964年 - 日本シートベルト工業会が設立される。
  • 1965年 - 富士重工業が日本初の自動車衝突試験を実施[7]
  • 1966年 - 日本工業規格に自動車用安全ベルト(シートベルト)の規格が制定。
  • 1967年 - トヨタ自動車2000GTに日本初の四輪ディスクブレーキを装備。
  • 1971年 - 日産自動車プレジデントに日本初のABSを装備。
  • 1972年 - 富士重工業がレオーネに日本初の対角配管二系統ブレーキを装備。量産車への4輪ディスクブレーキ装備としても初。
  • 1982年 - 本田技研工業プレリュードに日本初の四輪ABSである4W・ALBを装備。
  • 1987年 - 本田技研工業がレジェンドに日本初のエアバッグを装備。
  • 1989年 - 日産ディーゼルが世界初のレーザーレーダ追突警報装置を開発。
  • 1995年 - JNCAPが開始される。
  • 1996年 - 三菱ふそうトラック・バスが運転注意力モニタを開発。
  • 1996年 - 日産・シーマに日本初のサイドエアバッグが搭載される。
  • 1997年 - 日産ディーゼルが日本で初めて大型トラックに電子制御ブレーキを採用。
  • 1998年 - トヨタ・プログレに世界初のサイドカーテンエアバッグが搭載される。
  • 2001年 - 日産自動車がレーンキープサポートシステムを開発。
  • 2004年 - 本田技研工業がインテリジェントナイトビジョンを開発。
  • 2006年 - タカタが二輪車用エアバッグを開発。量産型としては世界初。
  • 2008年 - 全座席のシートベルト着用義務化(高速道路・自動車専用道のみ罰則あり)。
  • 2010年 - 富士重工業が日本初の完全停止機能を持つプリクラッシュセーフティシステムEyeSight(ver.2)を開発。
  • 2016年 - スバル・インプレッサに日本初の歩行者保護エアバッグが搭載される。
  • 2018年 - 日野・セレガと統合車種であるいすゞ・ガーラに世界初のドライバー異常時対応システムが搭載される。

出典[編集]

  1. ^ 1944 Volvo PV444 - The Washington Post(英語)”. 2018年10月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k イノベーションの歴史 - ボルボ・カーズ”. 2018年10月18日閲覧。
  3. ^ 満野(2009)p.86-87
  4. ^ Volvo SCC (Safety Concept Car) Volvo Cars(英語) -2002年1月31日”. 2018年10月18日閲覧。
  5. ^ a b c d ボルボの安全技術「インテリセーフ」 - ボルボ・カーズ”. 2018年10月18日閲覧。
  6. ^ Response【ボルボ V40 発表】歩行者エアバッグ「人の足を感知できるよう多くの労力をかけた」
  7. ^ 清水・柴田(2005)p.108-109

参考文献[編集]

  • 満野龍太郎『よくわかる自動車業界』日本実業出版社、2009年11月20日、第7版。ISBN 978-4534046413。
  • 清水和夫・柴田充『スバルを支える職人たち』小学館、2005年6月20日、初版。ISBN 978-4093411219。
  • 日本の自動車技術240選

関連項目[編集]