花柳幻舟

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花柳 幻舟(はなやぎ げんしゅう、本名 川井 洋子[1]1941年または1942年 - 2019年2月28日[1])は、日本の舞踊家、女優、作家。フェミニスト。

人物[編集]

2歳で舞台に立つ。18歳で結婚し日本舞踊花柳流に入門。花柳流名取となったが家元制度打倒の運動を開始。花柳流家元(三世)花柳寿輔を襲撃して包丁で斬りつけ[2]傷害罪で服役。天皇即位礼の祝賀パレードで爆竹を投げて道路交通法違反(路上危険行為)で罰金の支払いを拒絶し服役[3]。2004年、放送大学を卒業。『小学校中退 大学卒業』を上梓[4]

経歴[編集]

京阪神を中心に西日本各地を巡回する劇団の子として大阪市に生まれる。

幻舟が出演した映画『秘(まるひ)色情めす市場』は、主演芹明香(丸西トメ役)で、幻舟はその母親・丸西よね役だった。

年譜[編集]

  • 1966年 花柳流の名取となる。
  • 1968年 大阪・中座で「花柳幻舟リサイタル」を開き家元制度を告発[4]
  • 1977年 矢崎泰久中山千夏ばばこういちを中心にして結成された革新自由連合に企画委員として参加。
  • 1980年2月21日 花柳流家元・花柳寿輔を襲撃[2]
  • 1981年5月 栃木刑務所からの出所報告講演会(四谷公会堂)
  • 1990年11月12日 天皇即位礼祝賀パレードで爆竹を投擲[5]
  • 1991年
    • 6月20日 東京簡易裁判所判決で罰金4万円[5]
    • 9月 罰金を拒否し東京拘置所で20日間の労役囚に服役[3]
    • 12月 東京拘置所服役中の処遇を不服として本人訴訟で国を被告に損害賠償訴訟を提起。
  • 1993年
    • 2月 天皇即位礼での爆竹の投擲をつづった『冬の花火』を出版。
    • 6月25日 東京地方裁判所が国家賠償請求訴訟を棄却[6]
  • 1995年 放送大学入学。
  • 2004年
    • 3月 日比谷・松本楼で「放送大学卒業と『小学校中退、大学卒業』出版を祝う会」を開催。
    • 5月 自転車操業インターナショナル連合会(略称: 自操連)を創立し、自らが永世総裁となる。
  • 2019年2月28日 群馬県安中市碓氷第三橋梁の下に倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。橋の上から転落したものとみられている。77歳没[1]

著書[編集]

  • 1972年『花柳流に反逆する 愛と憎しみの谷間で』(『ワニの本』193)ベストセラーズ
  • 1976年『子宮からの出発 生・愛・死』真海出版社
  • 1979年『無学盲目体当り』話の特集、(長谷川きよしと共著)
  • 1981年『修羅 家元制度打倒』三一書房
  • 1982年『夕焼は哀しみ色』三一書房
  • 1984年『舞踊狂殺人事件 家元連続殺人 本格長篇推理〈私〉小説』作品社、ISBN 4878938048
  • 1984年『女のたびだち』作品社、ISBN 4878930969
  • 1986年『オッサン何するねん! 文化人エンマ帖』データ・ハウス、ISBN 492444233X
  • 1993年『冬の花火』パンドラ、ISBN 4768477267
  • 2004年『小学校中退、大学卒業 新・学問のすすめ』明石書店、ISBN 4750318760
  • 2004年『逃げたらあかん! 何もしなければ、何も変わらない』ロングセラーズ、ISBN 4845407523
  • 2005年『十四歳の死刑囚』現代書館、ISBN 4768469140
  • 2005年『ウソつきは、人間の始まり あなたに贈る勇気と希望と強く生きるための言葉』健学社、ISBN 4779700035
  • 2009年『小学校中退、大学卒業 「放送大学」卒業論文-メディアの犯罪、その光と影―』MINAえんたあぷらいず

出演作品[編集]

映画[編集]

  • 怪談残酷物語(1968年) - とよ
  • 秘帳 女浮世草紙(1968年)
  • 異常性愛記録 ハレンチ(1969年)
  • 妖艶毒婦伝 お勝兇状旅(1969年)
  • おんな牢秘図(1970年)
  • 曼陀羅(1971年)
  • 続・色暦大奥秘話 淫の舞(1972年)
  • 江戸小町 淫の宴(1972年)
  • 新・色暦大奥秘話 やわ肌献上(1972年)
  • 戦国ロック 疾風の女たち(1972年)
  • (秘)・大奥外伝 尼寺淫の門(1973年)
  • (秘)色情めす市場(1974年)
  • 秘本 袖と袖(1974年)
  • 実録阿部定(1975年)
  • 淫乱な関係(1976年)
  • 処女の刺青(1976年)
  • 河内のオッサンの唄 よう来たのワレ(1976年)
  • 花芯の刺青 熟れた壺(1976年)
  • 壇の浦夜枕合戦記(1977年)
  • 江戸川乱歩の陰獣(1977年)
  • 私は犯されたい(1978年)
  • 純(1980年)
  • エロスの少年(1983年)
  • 待ち濡れた女(1987年)
  • 幻舟(1989年)
  • 扇の刃(1990年)※本作で、ライプツィヒ国際映画祭にてグランプリを受賞

テレビドラマ[編集]

舞台[編集]

  • 情死考
  • 赤道幻歌

[編集]

  • 1975年 『残・曽根崎心中』[ミッキー吉野グループ共演] (コロムビアレコード)
  • 1975年 『幻舟のかき節』(B面: 『旅芝居の歌』)(キングレコード)
  • 1984年 『女の子守唄』『お幻旅姿』(ソーラスマーキュリーレコード)
  • 2004年 『残・曽根崎心中 CD復刻版』[ミッキー吉野グループ共演] (ブリッジ)
  • 2007年 『TABIDACHI 花柳幻舟の世界(CD版)』(MINAえんたあぷらいず)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 花柳幻舟さん、転落して死亡か 群馬・安中のめがね橋 朝日新聞、2019年3月1日
  2. ^ a b “『舞踊界、女の刃傷ざた』国立劇場 楽屋の廊下で”. 朝日新聞(朝刊) (朝日新聞社): p. 23. (1980年2月22日) 
  3. ^ a b “元被告が罰金拒み労役 「即位」爆竹事件”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 31(東京朝刊). (1991年9月6日) 
  4. ^ a b 東京社会部・新井一徳 (2004年5月16日). “<訪問>花柳幻舟さん「小学校中退、大学卒業-新・学問のすすめ」を書いた不条理な差別乗り越え”. 北海道新聞 (北海道新聞社): p. 14(朝刊) 
  5. ^ a b “即位パレード妨害の花柳幻舟被告に罰金”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 24(大阪朝刊). (1991年6月21日) 
  6. ^ “舞踏家・花柳幻舟さんの賠償請求棄却”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 14(東京夕刊). (1993年6月25日) 

関連項目[編集]