荻上チキ

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荻上 チキ
Chiki Ogiue 2020.jpg
2020年撮影
生誕 (1981-11-02) 1981年11月2日(38歳)
日本の旗 日本 兵庫県
教育 成城大学文芸学部
東京大学大学院学際情報学府修士課程修了
職業 評論家編集者

荻上 チキ(おぎうえ チキ、男性、1981年11月2日[1] - )は、日本評論家[2]編集者[1][3][4]で、特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事[5][6]、ラジオ番組「荻上チキ・Session-22パーソナリティをそれぞれ務める。テクスト論メディア論を専門とする[3]

社会派ブロガーを自称するライターちきりんは性別も異なり、別人である[7][8]

人物[編集]

「荻上チキ」はハンドルネームで、「チキ」の名だけでなく苗字を付したほうが良いと考え、自身が好むアニメから「荻上」とした[9]

兵庫県明石市出身[10]で、埼玉県立浦和西高等学校を経て成城大学文芸学部石原千秋に師事したのち、東京大学大学院情報学環・学際情報学府石田英敬に師事して修士課程を修了する。

IT企業勤務を経て、2009年芹沢一也飯田泰之と共に株式会社「シノドス」を設立[11]し、シノドスプランナー兼メールマガジン「αシノドス」の編集長を務める。同社には社会哲学者の橋本努政治学者吉田徹経済学者安田洋祐もアドバイザーとして参加している。2018年3月31日にシノドス編集長など関連職を辞する[12]

現在は「成城トランスカレッジ」を改めた「荻上式BLOG」、「トラカレ」、「内藤朝雄HP いじめと現代社会BLOG」、「ジェンダーフリーとは」などのウェブサイトブログを運営し、インターネット配信シンポジウムセミナーなどの司会、編集者として活動する。評論家としてインターネットの諸問題、いじめフェミニズムメディア論などを得手として扱い、日本の政治日本の経済サブカルチャーなど幅広く言及している。

TBSラジオで、『ニュース探究ラジオ Dig』を経て2013年4月からラジオパーソナリティを務める『荻上チキ・Session-22』で、2016年に第53回ギャラクシー賞・ラジオ部門DJパーソナリティ賞[13][14][15]を受賞した。『荻上チキ・Session-22』は、日本民間放送連盟賞ラジオ生ワイド部門優秀を2015年[16][17]、2016年[18][19]、2017年[20][21]に受賞し、2017年1月17日放送の「薬物報道ガイドラインを作ろう!」が第54回ギャラクシー賞ラジオ部門大賞[22][23]を受賞した。

滋賀県大津市で、2015年度に「いじめの防止に関する行動計画の評価に係る懇談会」委員、2016年度に「いじめの防止に関する行動計画の策定等に係る懇談会」委員[24]をそれぞれ務めた。

2015年から、うつ病を患ったことを雑誌『暮らしの手帖』内の連載「みらいめがね」やラジオ番組で明かしている。

2016年7月6日に週刊文春が萩上と20代女性の不倫関係を「一夫二妻生活」と報ずると、当夜の『荻上チキ・Session-22』で釈明した[25][26]。妻と2人の子供を儲けたが、2015年の夏頃に他の女性と恋愛関係に陥り、妻に離婚を伝えて別居し、不倫相手と同棲しつつ離婚を協議[26]していたが、子供と離別できず[26][27]不倫相手と別れ、関係の修復を妻と話していた[26]。同様の内容を、報道前の文春による取材にメールで回答した[27]

2017年12月に、生来の頭髪が茶色い学生に黒く染めることを求める指導が報道で衆目を集めると、「ブラック校則をなくそうプロジェクト」のバイザーとして情報を発信した。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『ウェブ炎上――ネット群集の暴走と可能性』 ちくま新書 2007年
  • 『12歳からのインターネット――ウェブとのつきあい方を学ぶ36の質問』 ミシマ社 2008年
  • 『ネットいじめ――ウェブ社会と終わりなき「キャラ戦争」』 PHP新書 2008年
  • 『社会的な身体――振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』 講談社現代新書 2009年
  • 『セックスメディア30年史――欲望の革命児たち』 ちくま新書 2011年
  • 『検証 東日本大震災の流言・デマ』 光文社新書 2011年
  • 『彼女たちの売春(ワリキリ)―― 社会からの斥力、出会い系の引力』 扶桑社 2012年、新潮文庫 2017年
  • 『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか――絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』 幻冬舎新書 2012年
  • 『未来をつくる権利――社会問題を読み解く6つの講義』 NHKブックス 2014年
  • 『ディズニープリンセスと幸せの法則』 星海社新書 2014年
  • 『災害支援手帖』 木楽舎 2016年
  • 『すべての新聞は「偏って」いる』 扶桑社 2017年
  • 『いじめを生む教室――子どもを守るために知っておきたいデータと知識』 PHP新書 2018年
  • 『日本の大問題――残酷な日本の未来を変える22の方法』 ダイヤモンド社 2018年

共著[編集]

編著[編集]

  • 『革命待望』 ポプラ社 2009年
  • 『日本を変える知』 〈SYNODOS READINGS〉光文社 2009年
  • 『経済成長って何で必要なんだろう?』 〈SYNODOS READINGS〉光文社 2009年
  • 『日本思想という病』 〈SYNODOS READINGS〉光文社 2010年
  • 『日本経済復活』 〈光文社新書〉光文社 2010年
  • 『日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー』 〈光文社新書〉光文社 2012年。

メディア[編集]

雑誌[編集]

  • 「荻上式!電網テレビ批評」(so-netみんなのテレビ、2008 - 2009) 世界のナベアツペリー荻野らと日替わり連載。
  • 「荻上チキのとらばるめーかー」(週刊SPA!、2009 - 2010) 赤木智弘「無茶を承知で」と交互連載
  • 「荻上チキの新世代リノベーション作戦会議」(サイゾー、2010 - )
  • 「週刊チキーーダ!」(週刊SPA!、2010 - ) 飯田泰之と共同連載
  • 「リバティーンズ・レビュー」(リバティーンズ、2010 - )

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

ウェブサイト[編集]

  • 「シノドス」 - 元編集長
  • 「復興アリーナ」 - 朝日新聞WEBRONZAと共同した 東日本大震災情報サイト
  • 「ストップいじめ!ナビ」 - いじめ対策サイト、プロジェクトチームに参加した。

インターネット配信[編集]

メールマガジン[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 荻上チキ「耕論 どう見た「かんぽの宿」――構図見えず 冷淡なネット社会」『朝日新聞』2009年3月15日付朝刊、第9版、第12面。
  2. ^ “荻上チキ|TBSラジオFM90.5+AM954~聞けば、見えてくる~”. https://www.tbsradio.jp/personality/ogiue-chiki/ 2018年9月13日閲覧。 
  3. ^ a b 『バックラッシュ!――なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』双風舎、2006年、441頁。
  4. ^ [対談]乙武洋匡×荻上チキ(4)|web R25”. 2015年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月1日閲覧。
  5. ^ 私たちについて | ストップいじめ!ナビ”. stopijime.jp(情報サイト). 2018年9月13日閲覧。
  6. ^ 団体情報 - ストップいじめ!ナビNPO団体サイト”. stopijime.org(団体サイト). 2018年9月13日閲覧。
  7. ^ ちきりんのツイート 2013年3月16日
  8. ^ 荻上チキのツイート 2013年3月17日
  9. ^ 2018年4月24日「荻上チキ・Session-22」オープニング
  10. ^ 2018年6月26日「荻上チキ・Session-22」オープニング
  11. ^ MEMBER | SYNODOS -シノドス-”. synodos.jp. 2018年9月13日閲覧。
  12. ^ torakareのツイート(979567389682495488)
  13. ^ 放送批評懇談会「第53回ギャラクシー賞受賞作品」” (日本語). www.houkon.jp. 2018年9月13日閲覧。
  14. ^ ギャラクシー賞 荻上チキDJパーソナリティ賞を受賞 - ウェイバックマシン(2016年4月28日アーカイブ分) - オリコン
  15. ^ “【Podcast】荻上チキのギャラクシー賞贈賞式報告「ラジオとはメディアの最前線であり、最終防衛ラインだ」▼6月2日(木)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」平日22時~)”. (2016年6月3日). https://www.tbsradio.jp/41101 
  16. ^ 日本民間放送連盟賞/2015年(平成27年)入選作品・事績| 一般社団法人 日本民間放送連盟”. www.j-ba.or.jp. 2018年9月13日閲覧。
  17. ^ 「荻上チキ・Session-22」日本民間放送連盟賞受賞!”. 2015年5月20日(水)に放送した「三里塚闘争とは何だったのか?」の回. TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」過去ページ. 2018年9月13日閲覧。
  18. ^ 日本民間放送連盟賞/2016年(平成28年)入選作品・事績 | 一般社団法人 日本民間放送連盟”. www.j-ba.or.jp. 2018年9月13日閲覧。
  19. ^ “【動画あり】TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」が日本民間放送連盟賞を受賞!2年連続の快挙!!”. (2016年11月12日). https://www.tbsradio.jp/90451 2018年9月13日閲覧。 
  20. ^ 日本民間放送連盟賞/2017年(平成29年)入選作品・事績 | 一般社団法人 日本民間放送連盟”. www.j-ba.or.jp. 2018年9月13日閲覧。
  21. ^ “【音声配信】TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」民放連賞受賞のご報告”. (2017年11月8日). https://www.tbsradio.jp/198813 2018年9月13日閲覧。 
  22. ^ 放送批評懇談会「第54回ギャラクシー賞受賞作品」”. www.houkon.jp. 2018年9月13日閲覧。
  23. ^ “第54回ギャラクシー賞・ラジオ部門「荻上チキ・Session-22」が大賞に”. (2017年6月1日). https://www.tbsradio.jp/152267 
  24. ^ “大津市いじめの防止に関する行動計画の策定等に係る懇談会|大津市”. 各年度の構成員名簿PDF参照. http://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/010/1169/g/iinkai/1437447278906.html 2018年9月13日閲覧。 
  25. ^ 【音声配信】荻上チキ、自身のプライベートに関する週刊文春の記事についてコメント”. TBSラジオ FM90.5 + AM954~聞けば、見えてくる~. 2019年11月24日閲覧。
  26. ^ a b c d 荻上チキ氏「一夫二妻生活」を生謝罪|テレビ朝日”. www.tv-asahi.co.jp. 2019年11月24日閲覧。
  27. ^ a b 荻上チキ氏の「一夫二妻」生活が発覚 妻と別居し女性と同棲 - ライブドアニュース”. web.archive.org (2016年7月6日). 2019年11月24日閲覧。
  28. ^ “WEB連動企画“チエノバ” | ハートネットTVブログ:NHK”. https://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/1800/ 2018年9月13日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 荻上チキ『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』幻冬舎〈幻冬舎新書〉、2012年11月、著者略歴および第5章。ISBN 9784344982888。

関連項目[編集]