菅澤紀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() | |
ポジション | フォワード |
---|---|
背番号 | 10 |
身長 | 192cm (6 ft 4 in)[1] |
体重 | 87kg (192 lb)[1] |
基本情報 | |
ラテン文字 | Noriyuki Sugasawa |
誕生日 | 1987年2月3日(33歳) |
国 |
![]() |
出身地 | 茨城県 |
出身 | 鹿屋体育大学 |
NBAドラフト | 2012年 ドラフト1巡目 |
選手経歴 | |
2010-2012 2012-2013 2013-2017 2017-2018 2018-2019 2019-2020 2020 |
TGI D-RISE 群馬クレインサンダーズ 秋田ノーザンハピネッツ 岩手ビッグブルズ 仙台89ERS 富山グラウジーズ 京都ハンナリーズ |
菅澤 紀行(すがさわ のりゆき、1987年2月3日 - )は、日本のプロバスケットボール選手である。身長192cm、体重87kgで[1]、ポジションはスモールフォワード[2]。
2010年にリンク栃木ブレックスの下部組織TGI D-RISEと契約し、プロ選手となる。D-RISEに2シーズン所属した後、2012年にbjリーグのドラフト会議で群馬クレインサンダーズに1巡目で指名され、移籍。
来歴[編集]
茨城県出身。土浦第二小学校でバスケを始め、土浦第一中学校から、家庭の都合で沖縄の仲泊中学校に転校。石川高校では全国大会での実績を残せなかったものの、1年間の浪人生活を経て鹿屋体育大学に進学[3]。3年次に手首を骨折しインカレなどの欠場を余儀なくされるも[3]、4年次の2009年インカレでは信平優希、神津祥平、落合知也らを擁する法政大学を破り、チーム史上初めてのベスト8進出に貢献した[4]。
大学卒業後いったんは教職に就いたものの、プロ選手を志し数か月で退職[5]。リンク栃木ブレックスと契約を結び、その下部組織のJBL2・TGI D-RISEに加わった。D-RISEではブレックスの試合のグッズ販売の手伝いなどをしながらプレーを続け[6]、2010-11、2011-12の2シーズン在籍した後、退団。
2012年6月、bjリーグドラフト会議の1巡目で群馬クレインサンダーズ、埼玉ブロンコス、浜松・東三河フェニックスの3球団に指名され、抽選の結果群馬に入団[7][8][9]。2012-13シーズンは28試合に出場した[5]。
2013年、秋田ノーザンハピネッツに移籍[10]。秋田では主にチェイス・マクファーランドらビッグマンと交代する形で途中出場し、外国籍選手相手をインサイドで防ぐ役割を担った[11][12]。2013-14シーズンは全て途中出場ながら46試合に出場し、ヘッドコーチの中村和雄は菅澤を「影の功労者」と讃えた[11]。
またこのシーズン菅澤は、ベンチでもチームを盛り上げるため、シーズン開幕前に見た高校野球の選手達の動きをもとに、チームに得点が入った際に両人差し指を立てて両腕を頭上に突き上げるポーズをとった。この動きを周囲の観客も自然と真似るようになり、いつしか秋田を応援する観客達のほとんどが、得点のたびにポーズをとるようになった[13]。
2014-15シーズン、新たに秋田のヘッドコーチに就任した長谷川誠は、それまでインサイド中心に働いていた菅澤にアウトサイドでのプレイも要求した[14]。結果、田口成浩や大塚裕土らとのポジション争いにさらされることになり、このシーズン、出場試合数は24に減少した。その中でも2015年4月26日の埼玉ブロンコス戦では26得点を挙げ、ダンクショットも1つ決めた[14]。
2015-16シーズン、11月29日の岩手ビッグブルズ戦では、前日に足を痛めた田口[15]の出場時間を補う形で23分間出場し、17得点を決め勝利に貢献する。試合後、ヘッドコーチの長谷川は勝因に菅澤の活躍を挙げた[16]。菅澤はこのシーズン47試合に出場し、1試合あたりの出場時間も10.6分に増やした。
2016-17シーズン、bjリーグとNBLが統合してBリーグが発足し、リーグ開幕戦はこれまで公式戦の対戦が無かったリンク栃木ブレックスと対戦することになった。9月24日の開幕戦で菅澤はスリーポイントショット2本を決め、勝利に貢献した[17]。
シーズン終了後、岩手ビッグブルズに移籍。2018-19シーズンは仙台89ers、2019-20シーズンは富山グラウジーズに所属した。2020-21シーズンは日本人選手短期契約ルールで京都ハンナリーズに加入したが、2020年11月15日に契約が終了した。
個人成績[編集]
略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | リーグリーダー | 優勝シーズン |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010-11 | TGI | ||||||||||||
2011-12 | TGI | 27 | 8 | 15.6 | 50.0% | 45.5% | 61.0% | 3.6 | 0.4 | 0.3 | 0 | 0.9 | 5.7 |
2012-13 | 群馬 | 28 | 0 | 6.4 | 26.7% | 21.1% | 45.5% | 0.9 | 0.2 | 0.3 | 0.1 | 0.4 | 2.1 |
2013-14 | 秋田 | 46 | 0 | 6.7 | 54.3% | - | 47.6% | 1.2 | 0.2 | 0.2 | 0 | 0.3 | 1.3 |
2014-15 | 秋田 | 24 | 0 | 4.6 | 44.4% | 34.8% | 83.3% | 0.8 | 0.2 | 0.2 | 0.0 | 0.2 | 2.4 |
2015-16 | 秋田 | 47 | 0 | 10.6 | 41.3% | 34.2% | 76.6% | 1.1 | 0.6 | 0.4 | 0.1 | 0.2 | 3.5 |
2016-17 | 秋田 | 56 | 7 | 11.3 | 24.6% | 20.2% | 73.9% | 1.2 | 0.4 | 0.2 | 0.0 | 0.4 | 1.8 |
2017-18 | 岩手 | 58 | 39 | 20.0 | 35.8% | 22.4% | 61.1% | 3.6 | 1.5 | 0.8 | 0.1 | 1.4 | 5.9 |
2018-19 | 仙台 | ||||||||||||
2019-20 | 富山 | ||||||||||||
2020-21 | 京都 |
脚注[編集]
- ^ a b c “【契約継続】菅澤紀行選手 契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), 秋田ノーザンハピネッツ, (2016年6月7日) 2016年9月28日閲覧。
- ^ “B1秋田SF菅沢紀行はお笑い担当「僕を踏み台に」”. 日刊スポーツ. (2016年9月17日) 2016年9月28日閲覧。
- ^ a b “【2009インカレ】12/4 5-8位決定戦 拓殖大VS鹿屋体育大”. BOJweblog. Basketball of Japan (2009年12月5日). 2016年9月28日閲覧。
- ^ “【2009インカレ】12/3 2回戦 鹿屋体育大VS法政大”. BOJweblog. Basketball of Japan (2009年12月3日). 2016年9月28日閲覧。
- ^ a b “秋田NH 新戦力2013-14シーズン”. 秋田魁新報 (秋田魁新報社). (2013年9月30日). オリジナルの2014年4月2日時点におけるアーカイブ。 2014年1月29日閲覧。
- ^ “【バスケット】“Tシャツ販売員”から大出世!秋田・菅沢が3点シュートで貢献”. スポーツ報知. (2016年9月24日) 2016年9月28日閲覧。
- ^ “元JBLの井上、菅澤ら17名を指名 2012-13bjリーグドラフト”. 二宮清純責任編集 スポーツコミュニケーションズ (2012年6月19日). 2014年1月29日閲覧。
- ^ “bjリーグ ドラフト会議2012の結果” (プレスリリース), bjリーグ, (2012年6月19日) 2014年1月29日閲覧。
- ^ “菅澤紀行選手 選手契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), 群馬クレインサンダーズ, (2012年6月26日), オリジナルの2016年9月28日時点におけるアーカイブ。 2014年1月29日閲覧。
- ^ “【菅澤紀行選手】選手契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), 秋田ノーザンハピネッツ, (2013年7月11日) 2013年7月11日閲覧。
- ^ a b 猪俣光太郎 (2013年11月12日). “NH12連勝 仙台を圧倒”. 秋田魁新報 (秋田魁新報社)
- ^ 猪俣光太郎、加藤慶一郎 (2013年11月24日). “NH、新潟振り切る”. 秋田魁新報 (秋田魁新報社)
- ^ 相澤一浩 (2013年10月6日). “NHに新パフォーマンス 得点時、人差し指立て頭上へ 選手、ファン一緒に喜び”. 秋田魁新報 (秋田魁新報社)
- ^ a b 大原進太郎 (2015年4月27日). “NH圧勝、首位譲らず”. 秋田魁新報 (秋田魁新報社)
- ^ “勝負所の決定力不足響く 秋田78-83岩手”. GO!ハピネッツ. 秋田朝日放送 (2015年11月28日). 2016年9月28日閲覧。
- ^ “4Q一気の猛攻 岩手に逆転勝利 秋田94-77岩手”. GO!ハピネッツ. 秋田朝日放送 (2015年11月29日). 2016年9月28日閲覧。
- ^ “日本のバスケは新時代に突入した!「実力のNBL、人気のbj」とも呼ばれた両リーグの戦力差は…”. 産経ニュース (2016年9月28日). 2016年9月28日閲覧。
外部リンク[編集]
|