菜種の里

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菜種の里(なたねのさと)は、島根県松江市で作られている和菓子で、茶人としても名高い松江藩7代藩主松平治郷(不昧)によって考案された、いわゆる「不昧公御好み」の茶菓子の1つ。『茶禅不昧公』には「春は菜種の里」と記載されている[1]。松江市内には20店舗ほど和菓子店があるが、菜種の里は三英堂だけに伝承されている[2]

寒梅粉砂糖を使いしっとりと仕上げた菜の花色の落雁に焙じた玄米を散らす[1]。春の菜の花畑を蝶が舞うさまを表現している[1][3]。板状で供されるが、手で割って、割れた形状も見て楽しむ[3]

松江藩家老有沢家の命に依って、面高屋(おもだかや)新四郎が創り、治郷に調進したと伝えられている[1]。その際に、治郷は引歌として「寿々菜さく 野辺の朝風そよ吹けは とひかう蝶の 袖そかすそふ」を詠んだと伝えられる。

山川若草と合わせて不昧公三大銘菓と呼ぶこともある[4]

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d 松江の和菓子 (PDF)”. 松江市立図書館だより「ちどり」No.75. p. 2 (2017年12月・冬号). 2017年10月24日閲覧。
  2. ^ 根岸愛実 (2017年5月10日). “山陰の期待/5 松江・明々庵と三英堂 新しい茶菓子考案 不昧公の精神感じて”. 毎日新聞地方版. https://mainichi.jp/articles/20170510/ddl/k32/040/402000c 
  3. ^ a b 甲斐みのり『春夏秋冬お菓子の旅』主婦の友社、2010年、14頁。ISBN 9784072637456。
  4. ^ 『楽楽 松江・出雲・石見銀山・境港(2017年版)』JTBパブリッシング、2016年、61頁。ISBN 9784533113826。