萩エクスプレス

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防長交通「萩エクスプレス」(日野セレガHD)

萩エクスプレス(はぎエクスプレス)は、防長交通が運行する、東京都広島県大竹市山口県東部・中部・北部(岩国市周南市防府市山口市美祢市萩市)を結ぶ夜行高速バス路線。当初は「萩エキスプレス」と名乗ったが、のちに語感の良い「エクスプレス」と改めた。

この項目では、現在は「萩エクスプレス」に統合されて愛称が消滅した「ポセイドン号」及び「アルバ号」についても説明する。

概要[編集]

全国的に夜行高速バスの路線網が新設されていった1990年代に、首都圏と山口県中部・東部を結ぶ路線として誕生した。路線開設当初は一般道の走行時間を極力抑えることを考慮した結果、県中部(萩・山口・防府)から「萩エクスプレス」、県東部(周南・岩国)から「アルバ」(東京発着)・「ポセイドン」(横浜発着)と、首都圏に向けてそれぞれ別々の系統の路線が運行されていたが、沿線人口の少なさもあり採算性の問題から各系統が統合されて現在に至る。山口県東部・北部地域からは東京とを乗り換え無しで結ぶ唯一の直通交通機関となっている。

日本でも有数の長距離夜行高速バスとして知られており、本路線より運行距離の長い「はかた号」(西日本鉄道、新宿 - 福岡)と比較しても、山口側の停留所数が多いこともあり「はかた号」よりも所要時間が長い。

かつて共同運行を行っていた京急観光バス(前身含む)は2000年から撤退までの間、在京のバス事業者では最長距離の運用を行っていた。これはかつて在京最長距離の運用であった「はかた号」から京王電鉄バスが撤退(1999年)、またそれに次ぐ長距離であった「ふくふく東京号」(東京 - 下関)からジェイアールバス関東が撤退(2000年)したことによる。在京のバスでは唯一、一日1000kmを超える運用を行っている路線でもあったが、京急観光バスが撤退したため、在京のバスでの最長運用距離の座を「ドリーム高松・松山号」(ジェイアールバス関東)に明け渡している。これを上回る路線として西武観光バスが「Lions Express」(大宮・池袋・横浜 - 福岡)として2011年12月1日より運行開始したが、2015年5月16日をもって運行が終了している。

運行会社[編集]

  • 防長交通
    • 萩営業所所属の車両にて運行。萩営業所所属の乗務員が全区間、山口営業所所属の乗務員が東京 - 山口宮野間を乗務(東京 - 山口宮野間は2名乗務、山口宮野 - 萩間は1名乗務)
    • 東京での乗車券発売・運行支援業務はジェイアールバス関東が担当している(電話での予約受付は防長交通のみ)。

沿革[編集]

ポセイドン号(防長交通)
元ポセイドン号専用車(相模鉄道)
  • 1990年平成2年)12月20日 - 相模鉄道防長交通が横浜 - 岩国・徳山(現周南市)間にポセイドン号を運転開始。
  • 1993年(平成5年)
    • 4月24日 - 京浜急行電鉄(当時)・防長交通が東京(品川浜松町) - 防府・萩間に萩エクスプレスを運転開始。
    • 11月2日 - 京浜急行電鉄(当時)・防長交通が東京(品川・浜松町)・横浜 - 岩国・徳山間にアルバ号を運転開始。同時にポセイドン号を廃止。
  • 1998年(平成10年)3月31日 - アルバ号萩エクスプレスに統合し、東京(品川・浜松町) - 岩国・徳山・防府・萩間となる。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月20日 - 山口宮野(防長交通山口営業所、元山口市交通局)にバス停を新設。
    • 10月1日 分社化に伴い、京浜急行電鉄担当便が京浜急行バスに移管。
  • 2004年(平成16年) - 京浜急行バス担当便が羽田京急バスに管理委託。
  • 2005年(平成17年)12月1日 - 京浜急行バス(羽田京急バス)担当便が京急観光バスに移管。
  • 2007年(平成19年)
    • 6月1日 - 京急観光バスが運行から撤退、防長交通の単独運行となる(京急は東京側の予約・発券・運行支援業務を継続)。
    • 8月10日 - この日の出発分から、東京側の発着地を浜松町・品川から霞が関(上りのみ)・東京駅に変更。山口側の停留所を増設。また前日分をもって京急での予約・発券・運行支援業務を終了し、東京での発券・運行支援業務をジェイアールバス関東に移管(電話予約は取り扱わない)。
  • 2015年(平成27年)12月15日 - この日の出発分から、6年ぶりに新型車の運用を開始。この車両は初めて、新夜行塗装、全席コンセントなどが装備された車両となる。
  • 2019年令和元年)6月21日 - 運賃改定[1]

運行経路[編集]

太字は停車停留所。 東京駅・霞が関 - 大竹ICを挟まない利用不可。

使用車両[編集]

防長交通[編集]

運行開始時より日野セレガのスーパーハイデッカー・ハイデッカーで、3列シートの夜行仕様車が使用されている。

初代の車両は衛星放送(BS放送)の受信装置を備えた専用車両が充当されており、車体側面・後方には山口県内の観光地を描いたイラストがデザインされていた(運行開始時から同デザイン)が、2008年に導入されたセレガには防長交通の観光車に準じたシンプルなデザインに変更された。翌2016年に近鉄バスから譲受したスーパーハイデッカー車は、近鉄バス時代のカラーリングに前年度導入車両から採用された新車体ロゴを配している。

現在は京都・大阪行「カルスト号」と共通運用の車両が用いられるが、山口市ラッピング車両など本路線に優先的に充当される車両もある。

京急観光バス(撤退)[編集]

三菱ふそうのスーパーハイデッカー車で、3列シートの夜行仕様車が使用されていた。運行開始当初の京急車は独立3列シート・トイレ付で28人乗り(最後部が4列ではなく3列になっていた)で、防長同様、衛星放送(BS放送)の受信装置が備えられた専用車であった。その後も比較的新しい車両を充当していたが、京急観光バス移管後は東京 - 青森線「ラ・フォーレ号」等と共通運用で、日によってほぼ本州の両端のどちらかに向かう運用となっていた。

車内設備、サービス[編集]

  • 座席は一人がけ3列(一部2列)配置。最後尾の座席は完全に倒れない。
  • 化粧室
  • 使い捨てスリッパ、
  • コーヒー、緑茶、おしぼり
  • 仕切りカーテン
  • 全席電源コンセント(一部車両のみ)
  • 従来の「発車オ~ライネット」に加え、2007年9月1日以降の出発分から「高速バスネット」でも予約や照会ができるようになった。
  • 山口湯田温泉の乗車前および防府駅前の到着後に近隣の入浴施設を割引価格で利用できるサービスを行っている[3]

関連項目[編集]

  • オリオンバス - 天領バスが運行を担当する東京 - 山口・北九州・福岡線が競合。
  • WILLER TRAVEL -乗車予約取り扱い窓口の一つ。ただし、早割り制度の対象ではない。

脚注[編集]

  1. ^ 6月21日より 萩エクスプレスの運賃を改定いたします”. 防長交通 (2019年5月21日). 2019年6月29日閲覧。
  2. ^ 用賀PAで途中下車が出来るようになり都心までより近くなりました (PDF) - 防長交通公式サイト内
  3. ^ バス de 湯ったり 入浴サービス - 防長交通公式サイト内