葛山二郎

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葛山 二郎(くずやま じろう、1902年3月28日 - 1994年5月16日)は日本の小説家。

人物[編集]

大阪府出身。神戸高等工業学校中退、東京自動車学校卒業。

中学を卒業後、1923年に「噂と真相」が雑誌『新趣味』の懸賞で1等に入選する。

1927年に「股から覗く」が雑誌『新青年』の懸賞に入選する。

代表作は、陪審裁判を扱った法廷ミステリの「赤いペンキを買った女」(『新青年』1929年12月号)。同作で、刑事弁護士の花堂琢磨をシリーズキャラクターとしてデビューさせている。

エピソード[編集]

帝銀事件の際、たまたま犯人のモンタージュ写真と似ていたため、容疑者として密告されたことがある。その話を横溝正史に話したところ、それがのちに『悪魔が来りて笛を吹く』の構想へとつながったという[1]

作品[編集]

  • 葛山二郎探偵小説選(論創ミステリ叢書、2012年)
    • 噂と真相
    • 利己主義
    • 股から覗く
    • 赤光寺
    • 偽りの記憶
    • 赧顔の商人
    • 杭を打つ音
    • 赤いペンキを買った女
    • 霧の夜道
    • 影に聴く瞳
    • 暗視野
    • 染められた男
    • 女と群衆
    • 古銭鑑賞家の死
    • 蝕春鬼
    • 慈善家名簿
    • 情熱の殺人
    • 花堂氏の再起
    • 紅鬼
    • 雨雲
    • 後家横丁の事件

著書[編集]

  • 葛山二郎 『股から覗く』 国書刊行会〈探偵クラブ〉、1992年7月ISBN 4-336-03363-3。  - 初の作品集。
  • 葛山二郎 『葛山二郎探偵小説選』 論創社論創ミステリ叢書〉、2012年12月ISBN 978-4-8460-1193-2。  - 事実上の全集。

脚注[編集]

  1. ^ 横溝正史 『真説 金田一耕助』 角川書店角川文庫〉、1979年1月5日、156-158頁。 文中、「K君」とあるのは葛山二郎のことである。(谷口基、「葛山二郎」、江藤茂博; 山口直孝; 浜田知明編 『横溝正史研究 2』 戎光祥出版2010年8月10日、300-301頁。ISBN 978-4-86403-007-6。