藤村大介 (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤村 大介
YG-Daisuke-Fujimura.jpg
2009年8月16日
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 熊本県熊本市中央区
生年月日 (1989-07-25) 1989年7月25日(29歳)
身長
体重
174 cm
74 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手
プロ入り 2007年 高校生ドラフト1巡目
初出場 2011年5月10日
最終出場 2016年7月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

藤村 大介(ふじむら だいすけ、1989年7月25日 - )は、熊本県熊本市中央区出身の元プロ野球選手内野手)。右投左打。

愛称は「ぴの村」「ピノ村」(バンダイナムコエンターテインメントの野球ゲーム「ファミスタシリーズ」に登場するナムコスターズ所属の超俊足選手、ピノに由来)[1]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

熊本市立城西小学校の4年次より軟式野球を始める。5年次に熊本市立託麻東小学校に転校。熊本市立二岡中学校在学時は硬式野球の熊本南リトルシニアに在籍し三塁手・右翼手として活躍、全国大会に3度出場する。

熊本工業高校では2年次の夏からレギュラーに定着、2005年夏06年夏07年春(ベスト4)に甲子園出場を果たす。

2007年度の高校生ドラフト佐藤由規の抽選に外れた読売ジャイアンツから1巡目で指名を受け、11月8日に契約金7500万円、年俸600万円で仮契約。背番号は「54」で、これには同高校OBの緒方耕一(背番号44を着用)を超えて欲しい、という原辰徳監督の期待が込められた。藤村は「緒方先輩を超えられるように頑張り、将来は盗塁王のタイトルを取りたい」とコメントした。

プロ入り後[編集]

2008年は、内野手登録ながら二軍の外野手不足のため、公式戦初出場となった6月1日の2軍戦は中堅手としてスタメン出場した。前年12月に右足首を捻挫したため出遅れたが、二軍で外野手・二塁手・遊撃手として38試合に出場。61打数19安打で打率.311、6打点、3盗塁の成績を残した。

2009年は、イースタンリーグで64試合に出場。152打数42安打で打率.276、9打点、10盗塁の成績を残した。

2010年は、イースタンリーグで84試合に出場。277打数78安打で打率.282、11打点、17盗塁の成績を残した[2]。7月にはフレッシュオールスターゲームに「1番二塁」で先発フル出場[3]。秋季キャンプでは原辰徳監督から「巨人を背負って立つ素材」と期待をかけられた[4]

2011年もファームで開幕を迎えるが、5月10日に一軍昇格し、同日の横浜ベイスターズ戦でプロ初出場[5]。5月13日の広島東洋カープ戦で初のスタメン出場を果たし、初盗塁を記録[6]。14日の広島戦ではプロ初安打を記録した[7]。以降は脇谷亮太に代わる二塁手のレギュラーに定着。10月11日の阪神戦ではサヨナラ二塁打を放った[8]。目標とした30盗塁には届かなかったが、28盗塁で自身初の盗塁王を獲得。巨人の選手が盗塁王になるのは1993年の緒方耕一以来18年ぶり[9]。また、2007年度ドラフト入団選手および平成生まれとしては初めて一軍で個人タイトルを獲得した選手となった。レギュラーシーズン終了後、クライマックスシリーズに備えた宮崎合宿で腹痛を訴え離脱。急性虫垂炎と診断され、手術を受けた[10]。オフには背番号が0に変更になった[11]

2012年は年明けに阿部慎之助主催のグアムでの自主トレに参加[12]。自身初となる開幕一軍入りを果したものの、二塁手の定位置を失い、寺内崇幸古城茂幸と併用された。また、前年の盗塁王でありながら、5月8日の横浜戦ではサヨナラの場面で代走鈴木尚広が送られた[13]。シーズン終盤になると調子を取り戻し[14]、9月以降はほぼすべての試合に「2番・二塁」でスタメン出場した。前年より打席数は減ったものの、前年を上回る打率.252を記録した反面、盗塁数14、盗塁成功率.667はともに前年を下回った。中日とのCSファイナルステージでは第1・2戦に「2番・二塁」で先発出場。しかし、第3戦以降はスタメンを外れ、日本ハムとの日本シリーズでもベンチを暖めた。チームは日本一になったものの、藤村はプレーオフ合計で10打数無安打、日本シリーズ第4戦ではサヨナラ負けにつながるエラーを犯した[15]

2013年は、怪我から復活した脇谷亮太に押し出され二軍スタート。5月10日に一軍に昇格するも、短期間での二軍落ちと再昇格を繰り返す。春季キャンプで原監督から打撃指導を受け[16]阿部慎之助のように足をあげるフォームも試したが[17]、打率.191、4盗塁に終わる。契約更改後、「打撃でアピール出来なかったことが一番足りなかった」とシーズンを振り返った[18]

2015年は2011年の一軍デビュー以来初の一軍出場なしに終わった。二軍では32試合に出場して打率.284の成績だった。

2016年7月9日に2年ぶりに一軍登録され7月10日には「2番・二塁手」でスタメン出場も果たしたが、計5試合の出場に終わり安打を放つことはできず、7月30日に登録抹消。シーズン終了後の11月14日、ドラフト1位で入団する吉川尚輝が「0」を使用することとなったため、背番号を「57」に変更することとなった。

2017年には、二軍公式戦104試合に出場。打率.284、1本塁打、20打点、10盗塁を記録したが、2年振りに一軍公式戦への出場機会がなかった。10月7日付で北篤と共に球団から戦力外通告を受けたことから、14日に現役引退を表明[19]

現役引退後[編集]

巨人の球団職員に転身。2018年からは、球団が運営する「ジャイアンツアカデミー」で、北と共にコーチを務める[20]

選手としての特徴[編集]

50メートル5.8秒[21]、一塁到達3.80秒[22]の俊足を武器とするスピードスター。

二塁守備では敏捷なクイックスローを持ち味とするが[23]送球は弱く[24]安定感に欠け[25]2012年には守備イニング500以上の二塁手でリーグワースト3位のUZR-2.2を喫した[26]

遊撃手三塁手としてもプレーしている。2軍では中堅手として起用されたこともあり、2014年シーズンの開幕前には外野手としての練習も行っており[27]、5月16日の広島戦では1軍で初めて中堅手として先発出場した[28]

人物[編集]

実父の藤村寿成も俊足の1番打者として鳴らし、九州学院高校時代に第52回選抜高等学校野球大会に出場している。熊本工の先輩に当たる伊東勤は、九州学院戦で藤村の父の盗塁を封じるために外野手から捕手にコンバートされた経緯がある[29]。3人兄妹の次男。

女子プロゴルファーの古閑美保とははとこにあたり[30]、卒業した小学校と中学校が同じである。

小学生時代に書いた作文で、将来の夢に、「巨人にドラフト1位で入って盗塁王と本塁打王を獲ること」を挙げていたという。実際には、一軍公式戦で本塁打を1本も放てなかったが、残りの夢をすべて実現させている[31]

母校および巨人のOBで盗塁王経験者の緒方耕一にちなんで「緒方2世」とも呼ばれる[21]。好きな選手には川崎宗則を挙げている[32]

TV番組で語るとこによると好物はエビ寿司天ぷらでもエビばかり注文してしまうとのこと。

1学年後輩の橋本到と仲が良く、よく二人で食事などに行くという。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2011 巨人 119 407 352 40 78 7 0 0 85 15 28 7 30 3 20 1 2 74 3 .222 .265 .241 .507
2012 109 279 238 30 60 7 2 0 71 10 14 7 26 0 15 0 0 35 2 .252 .296 .298 .594
2013 40 72 68 8 13 1 0 0 14 1 4 1 1 0 3 0 0 13 0 .191 .225 .256 .431
2014 21 29 27 5 5 1 0 0 6 1 3 0 0 0 2 0 0 4 0 .185 .241 .222 .463
2016 5 6 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 .000 .200 .000 .200
NPB:5年 294 793 689 83 156 16 2 0 176 27 49 15 58 3 41 1 2 126 5 .226 .271 .255 .526
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



二塁 三塁 遊撃 外野
















































2011 巨人 119 252 320 5 47 .991 - - -
2012 100 165 205 3 35 .992 - 1 0 3 0 0 1.000 -
2013 35 43 57 1 10 .990 1 0 0 0 0 .000 2 3 1 0 0 1.000 -
2014 10 17 12 1 5 .967 2 0 0 0 0 .000 - 1 3 0 0 0 1.000
2016 1 1 1 0 0 1.000 1 0 0 1 0 .000 - -
通算 265 478 595 10 97 .991 4 0 0 1 0 .000 3 3 4 0 0 1.000 1 3 0 0 0 1.000

タイトル[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 54 (2008年 - 2011年)
  • 0 (2012年 - 2016年)
  • 57 (2017年)

登場曲[編集]

  • 「WISH」LUNA SEA(2011年)
  • 「Judas」Lady Gaga(2011年)
  • 「HaruHaru -Japanese Version-」BIGBANG(2012年)
  • 「Lie(コジンマル)」BIGBANG(2013年)
  • 「We Run The Night feat. Pitbull」Havana Brown(2014年)
  • 「Live For The Night」Krewella(2014年)
  • DAHLIAX JAPAN(2015年)

脚注[編集]

  1. ^ サンケイスポーツ・2007年10月5日付
  2. ^ 2010年度 読売ジャイアンツ個人打撃成績(イースタン・リーグ) 日本野球機構オフィシャルサイト
  3. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2010 出場者
  4. ^ 原監督、藤村を強化指定選手に指名 nikkansports.com 2010年11月7日
  5. ^ 巨人 2年目の小野&4年目の藤村が1軍初出場スポーツニッポン 2011年5月11日付記事
  6. ^ 4年目のG・藤村、プロ初スタメン&初盗塁!サンケイスポーツ 2011年5月13日付記事
  7. ^ 巨人・藤村「2番・二塁」でプロ初安打!サンケイスポーツ 2011年5月14日付記事
  8. ^ 【巨人】藤村「信じられない」サヨナラ打 nikkansports.com2011年10月11日
  9. ^ 藤村、盗塁王獲得「こんなに早くとれるとは」スポーツ報知 2011年10月26日付記事
  10. ^ 巨人の藤村が手術=プロ野球時事通信 2011年10月27日付記事[リンク切れ]
  11. ^ 巨人変わる、藤村にキムタクさん「0」 nikkansports.com 2011年12月1日
  12. ^ 【巨人】「チーム阿部」グアムへ出発 nikkansports.com 2012年1月3日
  13. ^ 5月8日 対DeNA4回戦・宇都宮 スコアブック Yomiuri Giants Official Web Site
  14. ^ 【巨人】藤村、三塁打「左意識した振り」 nikkansports.com 2012年9月1日
  15. ^ 【巨人】捕れなかった。自分の責任… nikkansports.com 2012年10月31日
  16. ^ 【巨人】藤村、原監督と「秘密特訓です」 日刊スポーツ 2013年3月5日
  17. ^ 藤村、400万円減 来季は背水「頑張りたい」 スポーツ報知 2013年11月30日
  18. ^ 久保、越智、河野ら10選手が契約更改 Yomiuri Giants Official Web Site 2013年11月29日
  19. ^ 【巨人】藤村大介が引退決断「ジャイアンツを敵に回して戦う姿はイメージできなかった」 スポーツ報知 2017年10月14日
  20. ^ 巨人 北、藤村がジャイアンツアカデミーコーチ就任”. デイリースポーツ (2017年12月13日). 2017年12月13日閲覧。
  21. ^ a b 藤村が1軍昇格!「2番・二塁」で即スタメンスポーツ報知、2011年5月10日。
  22. ^ 小関順二、西尾典文、石川哲也、場野守泰 『プロ野球スカウティングレポート2013』 廣済堂出版、2013年、41頁。ISBN 978-4-331-51710-9。
  23. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2009』 白夜書房、2009年、88頁。ISBN 978-4-86191-508-6。
  24. ^ 『野球太郎 No.004 プロ野球12球団選手名鑑』 廣済堂出版、2013年、26頁。ISBN 978-4-331-80228-1。
  25. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2010』 白夜書房、2010年、23頁。ISBN 978-4-86191-595-6。
  26. ^ 岡田友輔、道作、三宅博人、morithy、蛭川皓平、高多薪吾、Student、水島仁 『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・レポート2』 水曜社、2013年、31頁。ISBN 978-4-88065-319-8。
  27. ^ 巨人の中堅争い激化!内野から藤村参戦、坂口&大累も!? サンスポ 2014年3月14日
  28. ^ 内野手登録の藤村 プロ7年目、初の中堅で好守魅せた”. スポニチ Sponichi Annex (2014年5月17日). 2014年5月17日閲覧。
  29. ^ asahi.com:熊本工ニュース「ピカ一、父譲りの俊足 熊本工・藤村大介」 - 第79回選抜高校野球大会
  30. ^ 4年目のG・藤村、プロ初スタメン&初盗塁!サンケイスポーツ 2011年5月13日付記事
  31. ^ 巨人藤村大介が引退表明、盗塁王「夢がかなった」日刊スポーツ 2017年10月14日付記事
  32. ^ 『アマチュア野球 vol.13』 日刊スポーツ出版社、2007年、80-81頁。ISBN 978-4-8172-5365-1。

関連項目[編集]