虹 (L'Arc〜en〜Cielの曲)

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L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > 虹 (L'Arc〜en〜Cielの曲)
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『HEART
B面 THE GHOST IN MY ROOM
リリース
規格 8cmシングル
12cmシングル(再発)
ジャンル ロック
時間
レーベル Ki/oon Sony Records
作詞・作曲 hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
CHOKKAKU、秦野猛行
ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(CD
  • ゴールド(シングルトラック)
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間3位(オリコン
  • 週間13位(再発盤・オリコン)
  • 1997年10月度月間5位(オリコン)
  • 1997年11月度月間10位(オリコン)
  • 1997年度年間53位(オリコン)
  • 登場回数25回(オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
Lies and Truth
1996年

1997年
winter fall
1998年
HEART 収録曲
Shout at the Devil
(4)
虹 (Album Version)
(5)
birth!
(6)
Clicked Singles Best 13 収録曲
Lies and Truth
(3)

(4)
winter fall
(5)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「虹」-Music Clip- [L'Arc~en~Ciel Selected 10] - YouTube
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」(にじ)は、L'Arc〜en〜Cielの7作目のシングル。1997年10月17日発売。発売元はKi/oon Sony Records

解説[編集]

同年の2月にドラマーのsakuraが逮捕され、活動休止状態となっていたL'Arc〜en〜Cielの活動再開シングル。前年11月21日に発売された「Lies and Truth」以来のシングルで、シングルでは自身初のオリコンチャートTOP3入りを果たした。オリコン調べで売上は初週で30万枚を突破し前作の累計売上を超え、累計72.3万枚を売り上げた。

hydekentetsuyaの3人構成のL'Arc〜en〜Cielとして唯一発表されたシングルであり、このことについてメンバーは「この曲は3人で出さなければならない」と語った。

タイトルはバンド名である「L'Arc〜en〜Ciel」を日本語に訳したものである「空にかかる弧=」と付けられ、奇しくもこのシングルがL'Arc〜en〜Cielにとって7作目にリリースするシングルであり、虹の色数である「7」とリンクしたものとなった。このタイトルはバンドへの想いの他、「虹は雨が止んで太陽が出た時に、空に咲く花のようなものだと思う。つまりそういう思いや状況になっていてこそ伝わるものがきっとあるはず[1]」という、hydeの気持ちを込めている。また、hydeは「僕の個人的な気持ちだから、ひとりひとりがそれぞれにその意味を考えてくれていいって思ってる[1]」と述べている。

ちなみに、本来7作目のシングルになるはずだったのは「the Fourth Avenue Café」で、このシングルはフジテレビアニメるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』エンディングテーマのタイアップがつき、同年3月26日に発売される予定だった。しかし、前述のsakura逮捕を受け、発売・タイアップ共に白紙となり、アニメでも曲が差し替えられた。今作は、「the Fourth Avenue Cafe」のタイアップの縁もあって劇場版『るろうに剣心』の主題歌に起用された(詳細は収録曲参照)。なお、「the Fourth Avenue Cafe」は2006年8月30日に他シングルの再発と共に、29枚目のシングルとしてリリースされた。

レコーディングには、サポートドラマーとして、後にL'Arc〜en〜Cielの正式メンバーとなるyukihiro(ex.DIE IN CRIES、ex.ZI:KILL)が初参加している。それまでのsakuraの重く響くドラムから、yukihiroの緻密でタイトなドラムへとサウンド面で大幅な変化を見せている。

前作までは、ボーカルを除いた"hydeless version"が収録されていたが、本作は収録されていない。

収録曲[編集]

  1. ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給映画『劇場版 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌オープニングテーマ
    1997年12月23日東京ドームで行った復活ライブ「1997 REINCARNATION」の1曲目とラストナンバーでライブ初披露された楽曲[2]
    活動休止中、曲作りとリフレッシュのためメンバー全員でイギリスに行った際にkenが買ったアコースティック・ギターギブソン・J-45で作曲されたものである。kenは曲ができた経緯について、その楽器屋の店員にせがまれて購入し、帰国後のレコーディング・スタジオで弾いてみたところ、この「虹」が出来たという。ken曰く「作ろうとして作ったんじゃなくて、弾いてなんとなくこんなメロディがいいなと思って」「"こんなイメージで"とかじゃなくて、"あ、出てきた"って感じ」と述べている[3]
    歌詞のイメージはhydeの中に曲ができる以前からあり、人に訴えるような歌詞にしたいと思っていたという。また、「きっと何を書いてもsakuraの事件に絡めた、いろんな解釈の仕方をされるでしょ。そういう部分で最初はちょっと戸惑いがあった」「とにかく前向きでいようと。その気持ちは絶対に失くしちゃいけないなって思っていた」と述べている[4]
    また、全体的にhydeが得意としている叙情的な詞であるが、歌詞中の「全ては真実と共にある」というフレーズはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』中のセリフを意識したもので、その部分はtetsuyaがリクエストしたものである。また、tetsuyaは本作のジャケットも同アニメの雰囲気を意識したと述べている[5]
    間奏中の台詞は復活ライブ「1997 REINCARNATION」のグッズTシャツに書かれている。また、CD音源で台詞を読み上げているのはhydeだが、ライブではkenが読み上げることもある。
    本作のミュージック・ビデオは、「SPACE SHOWER Music Video Awards 97」で「BEST GROUP CLIP」を受賞している。
    2005年に出演したテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』で、司会のタモリに「ラルクの中で大切にしたい曲はある?」と聞かれた際、hydeはこの曲を挙げた。また、2011年末に放送された同局の特別番組『ミュージックステーションスーパーライブ』において、14年ぶりにテレビで披露された。なお、その際、イントロのアコースティック・ギターの部分をエレクトリック・ギターで演奏していた。
    近年ライブで演奏されることは少なくなっているが、「21世紀に残したい曲は?」と質問された際にこの曲を挙げるほど、メンバーにとって非常に思い入れの深い曲であるため、特に記念となるライブでは本編のラスト曲やアンコールのラスト曲として演奏される事が多い[6]
    5thアルバム『HEART』には「Album Version」が収録され、シングルと少しミックスが異なる。ミュージック・ビデオのバージョンも違っており、間奏のhydeの語りの部分のみが聞き取りやすいアレンジになっている(他の部分はアレンジ無しのシングルバージョン)。シングルバージョンは、2001年発売のベスト・アルバムClicked Singles Best 13』に収録されている。
    1999年7月7日にはシンガーソングライター平井堅がライブ「Ken’s Bar」においてこの曲をカバーしている。
  2. THE GHOST IN MY ROOM
    • 作詞・作曲:hyde 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Takeyuki Hatano
    表題曲と打って変わって明るい楽曲となっており、作詞作曲を手掛けたhydeは「"虹"がこの半年近くの僕たちに問われてきたものの答えだとしたら、その次の曲で暗い雰囲気にしたくなかった」「もっとノリのいい形で気持ちがフェイドインする感じのものにしようと思った」と述べている[1]
    楽曲にはブレイクビーツが取り入れられているが、これは当時サポートドラマーだったyukihiroのアレンジによるものである[7]。当時yukihiroは「メンバーでもないのに、こんなこと俺やっていいのかな[7]」と思っていたという。1999年に行われたライブツアー「1999 GRAND CROSS TOUR」以降ライブで演奏していない。

参加ミュージシャン[編集]

カバー[編集]

収録アルバム[編集]

オリジナルアルバム

  • HEART』 (#1,アルバムバージョン)

ベストアルバム

コンピレーションアルバム
  • 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- COMPLETE CD-BOX』 (#1)
  • 『るろうに剣心 Complete Collection』 (#1)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『B-PASS』、p.17、シンコーミュージック・エンタテイメント、1997年11月
  2. ^ L'Arc〜en〜Ciel名義としてはライブ「1997 REINCARNATION」がライブ発演奏の場となったが、ラルクのメンバーによる変名バンドthe Zombiesのライブ「Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE」が実際の初演奏の場となった。
  3. ^ 『B-PASS』、p.20、シンコーミュージック・エンタテイメント、1997年11月
  4. ^ 『B-PASS』、p.16、シンコーミュージック・エンタテイメント、1997年11月
  5. ^ リットーミュージック社『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』2010年
  6. ^ 2006年に行われた結成15周年ライブ「15th L'Anniversary Live」、2011年に行われた結成20周年ライブ「20th L'Anniversary LIVE」(初日公演)では、ラスト曲として披露されている。
  7. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』2004年3月号、ロッキング・オン