蛸 (狂言)

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』は狂言の演目の一つ。夢幻能に多く見られる旅の僧の前に亡霊が現れて昔話を語る構成の作品である。舞狂言であり、通常のと同様に地謡、囃子を入れた形で演じられる。

登場人物[編集]

  • 前シテ:蛸の亡霊
  • 後シテ:蛸の亡霊
  • ワキ:旅の僧
  • アイ:ところの者

あらすじ[編集]

都に上る途中の旅の僧の前に、去年の春に亡くなった蛸の亡霊が現れ、弔いを頼んで姿を消す。僧が読経を捧げていると、再び蛸の亡霊が現れ、最期の様子を語り始める。それは、大網にかかった蛸が皮をはがされ、まな板の上で切り刻まれ、張蛸となって、足手は塩漬けとなる苦しみを受けるというものであった。蛸の亡霊は、僧の読経により成仏を遂げたことを感謝し姿を消す。

演じる流派[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 三浦裕子『面からたどる能楽百一番』淡交社、2004年 ISBN 4-473-03197-7