表定速度

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表定速度(ひょうていそくど)とは、「運転時刻表制定速度」の略称であり、交通における速度の一種である。「評定速度」と表記するのは誤り

概説[編集]

ある地点から別の地点までの距離を、移動に要する時間除して求めることができる。この場合の移動に要する時間には、途中で停止している時間も含まれる。途中で停止している時間を含めずに同様に除して求めたものは「平均速度(へいきんそくど)」という[1]

主に鉄道において用いられ、運行計画を立案する際の基礎データとなる。道路交通でも、高速道路での走行計画や、バスの運行計画立案のため同様に用いられる。

表定速度は交通機関において使用される器具の性能や車両の(最高速度、加減速性能等)だけでなく、勾配や曲線半径といった線形停車頻度といった要素にも大きく左右される。停車停留所)や交通信号、急曲線が多く市街地を走る路面電車や一般路線バス地形の影響で線形が悪い山岳鉄道などでは、表定速度が低くなる。対して、多くの高速鉄道では、曲線半径や勾配を抑え、停車駅を少なくしており、特急列車では停車駅を少なくして、表定速度を高めている。車体傾斜式車両などの特殊な車両の使用によって、安全性や乗り心地を損なわずに曲線通過速度を向上させることも行われている。また、通勤形電車では、車両の加減速性能を大きくし、駅での停車時分(停車時間)を短くすることで、表定速度を高めている。

日本の公共交通での例[編集]

日本においては、新幹線(フル規格)でおおよそ120 - 230 km/hJR特急列車ミニ新幹線部分含む)で50 - 110 km/h、同じくJRの普通快速列車で30 - 90 km/h、都市部地下鉄で30 km/h 前後、路面電車で10 - 20 km/h程度である。またバスでは大規模な渋滞などがない場合、一般路線バスで10 - 20 km/h、高速バスで50 - 70 km/h程度となる。

脚注[編集]

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  1. ^ 表定速度 - 日本民営鉄道協会 鉄道用語辞典

関連項目[編集]