西日本旅客鉄道新幹線鉄道事業本部

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西日本旅客鉄道 > 西日本旅客鉄道新幹線鉄道事業本部

西日本旅客鉄道新幹線鉄道事業本部(にしにほんりょかくてつどうしんかんせんてつどうじぎょうほんぶ)は、大阪府大阪市淀川区にある、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)の山陽新幹線全体を統括する組織。支社ではなく、本社鉄道本部の直属組織と扱われている。東海旅客鉄道新幹線鉄道事業本部とともに、日本国有鉄道新幹線総局の流れを汲んでいる。

本稿では同本部の前身にあたる、西日本旅客鉄道新幹線運行本部(にしにほんりょかくてつどうしんかんせんうんこうほんぶ)ならびに西日本旅客鉄道新幹線管理本部(にしにほんりょかくてつどうしんかんせんかんりほんぶ)についても扱う。

概要[編集]

JR西日本は民営化当初、1987年(昭和62年)4月1日に「新幹線運行本部」を設け、国鉄新幹線総局の山陽新幹線区間の業務を継承し、在来線が九州旅客鉄道(JR九州)管轄となる九州内の駅の管理業務も同本部が行うことになった。

しかし、「社員の効率的運用」を目的にわずか1年半後の1988年(昭和63年)10月に新幹線運行本部は廃止され[1]、本州内の現業機関を含めた同本部の業務は沿線在来線所轄の支社に移管された[2]。代わって九州内の駅ならびに現業機関を管轄する福岡支社が設置された。

これにより、東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線各線と同様の組織形態(2018年度まで)が採られてきたが、JR福知山線脱線事故を契機に社内組織体制の見直しを行い、新幹線という特殊インフラを持っていること、新幹線鉄道事業の維持向上を目指して、2007年(平成19年)7月1日に「新幹線管理本部」を発足させ、各支社が扱っていた車両管理や施設保守など新幹線関係の現業機関と、東京指令所を一元管理することになり、福岡支社は存続するものの同本部の下部組織となった。新幹線関係を専門に統括する組織は19年ぶりの復活となった。また、西日本地区指令・広島地区指令・九州地区指令も新幹線一元管理を目的に2010年(平成22年)3月1日に統合したほか、同年7月1日には施設系統土木部門の在来線と新幹線の分離を行った。

さらに、2018年(平成30年)6月1日の組織改定により、新幹線事業における迅速な意思決定体制を目的として、新幹線管理本部と本社鉄道本部内各部署の新幹線部門が統合され、本社鉄道本部直属の「新幹線鉄道事業本部」へ改組され、現在に至っている[3]。福岡支社も引き続きその下部組織として存続しており、改組に合わせて東京指令所の呼称を「東京新幹線総合指令所」に改称している[4]

管轄路線[編集]

北陸新幹線は当本部ではなく金沢支社の管轄であるが、新幹線輸送の安全確保に関する業務管理などで当本部とも連携体制を採っている[5]

路線
路線名 区間 営業キロ 駅数 備考
山陽新幹線 新大阪駅[6] - 博多駅
(新大阪駅構内除く)
644.0km [* 1]2 本州内は列車運行・線路設備管理のみ
本州内の駅運転・営業業務は各区間に対応する在来線を受け持つ各支社の管轄[7]
博多南線 博多駅 - 博多南駅 8.5km [* 2]1
合計[8] 652.5km 3  
駅数についての注釈
  1. ^ 当本部が駅運転・営業業務を管轄する九州内の駅(小倉駅と博多駅)が該当する。
  2. ^ 山陽新幹線と接続する博多駅は含まない。

車両基地[編集]

乗務員区所[編集]

運転士[編集]

車掌[編集]

運転士・車掌[編集]

施設・電気管理区所[編集]

新幹線保線区[編集]

  • 神戸新幹線保線区
  • 姫路新幹線保線区
  • 岡山新幹線保線区
  • 福山新幹線保線区
  • 三原新幹線保線区
  • 広島新幹線保線区
  • 新岩国新幹線保線区
  • 新山口新幹線保線区
  • 小倉新幹線保線区

新幹線電気区[編集]

  • 神戸新幹線電気区
  • 姫路新幹線電気区
  • 岡山新幹線電気区
  • 福山新幹線電気区
  • 三原新幹線電気区
  • 広島新幹線電気区
  • 徳山新幹線電気区
  • 新山口新幹線電気区
  • 小倉新幹線電気区
  • 博多新幹線電気区

設備区[編集]

  • 博多機械区
  • 博多建築区

新幹線土木技術センター[編集]

  • 神戸新幹線土木技術センター
  • 岡山新幹線土木技術センター
  • 広島新幹線土木技術センター
  • 新山口新幹線土木技術センター
  • 小倉新幹線土木技術センター

指令所[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『JR気動車客車編成表2012』 交通新聞社 2012年
  2. ^ 「安全崩壊から1年・JR西脱線事故 3 組織再編の末 経営重視で技術劣化」『毎日新聞』大阪本社版朝刊、2006年4月17日付2面
  3. ^ “新幹線の安全性向上の取り組みについて”. 西日本旅客鉄道. (2018年3月30日). オリジナルの2018年4月3日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180403101448/http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/03/page_12198.html 
  4. ^ 組織:JR西日本”. JR西日本公式サイト内. 2018年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月1日閲覧。
  5. ^ 新幹線の安全性向上の取り組みについて”. 西日本旅客鉄道 (2018年12月11日). 2018年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月21日閲覧。 (PDF)
  6. ^ 新大阪駅構内はJR東海関西支社の管轄である。
  7. ^ 新神戸駅 - 相生駅間は近畿統括本部神戸支社岡山駅 - 新尾道駅間は岡山支社三原駅 - 新下関駅間は広島支社
  8. ^ データで見るJR西日本2018 (PDF) p.54 - 西日本旅客鉄道、2019年2月15日閲覧。

関連項目[編集]