角川短歌賞

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角川短歌賞(かどかわたんかしょう)は、KADOKAWAの社内ブランド・角川学芸出版が発行する月刊短歌誌『短歌』が毎年公募する未発表五十首の新作から選ばれる新人賞。短歌の新人賞の中では権威あるものの一つと歌壇では認識されている。歴代の受賞者の多くはいわゆる実力派へと成長しており、有名な歌人も多い。角川俳句賞と同時に設けられ、記念すべき第一回は1955年(昭和30年)であったが、該当作はなかった。該当作のなかった回はこれまでに四度あるが、1975年(昭和50年)を最後に該当作のない回は途絶えている。第60回(2014年)の選考委員は小池光島田修三東直子米川千嘉子の4名。受賞者には賞状と副賞として賞金30万円が贈られる。

歴代受賞作と受賞者[編集]

次席以下は抜粋。

  • 第1回(1955年) - 該当作なし
  • 第2回(1956年) - 「棕梠の花」安永蕗子
    • 次席 - 「雨季」川口未根子
  • 第3回(1957年) - 「古代悲笳」岡田行雄、「草のある空」加藤正明
  • 第4回(1958年) - 「四旬節まだ」生野俊子
  • 第5回(1959年) - 「冬木」青木ゆかり
  • 第6回(1960年) - 「麦は生ふれど」深井芳治、「小さき宴」稲葉京子
  • 第7回(1961年) - 「成人通知」浜田康敬
  • 第8回(1962年] - 「冬の稜線」井上正一
    • 次席 - 「夏、暗い罠が」新城貞夫
  • 第9回(1963年) - 「老に来る夏」鈴木忠次、「ゴーガン忌」鷲尾酵一
  • 第10回(1964年) - 「フラノの沓」苑翠子
  • 第11回(1965年) - 「秋序」柴英美子
    • 佳作 - 「山居周辺」森重香代子
    • 候補 - 「青海」佐藤通雅
  • 第12回(1966年) - 該当作なし
  • 第13回(1967年) - 「声また時」武田弘之
  • 第14回(1968年) - 「年々の翠」小山そのえ
  • 第15回(1969年) - 「桜花の記憶」河野裕子
  • 第16回(1970年) - 該当作なし
  • 第17回(1971年) - 「幻としてわが冬の旅」竹内邦雄
  • 第18回(1972年) - 「縦走砂丘」江流馬三郎
  • 第19回(1973年) - 「黒き葡萄」宮岡昇
  • 第20回(1974年) - 「テクノクラットのなかに」鵜飼康東
  • 第21回(1975年) -  該当作なし
  • 第22回(1976年) - 「白き路」大谷雅彦
  • 第23回(1977年) - 「帆を張る父のやうに」松平盟子
  • 第24回(1978年) - 「熱情ソナタ」新川克之、「望郷」大崎瀬都
  • 第25回(1979年) - 「午後の章」今野寿美
    • 候補 - 「風舌」阿木津英、「海が膨らむ」武藤雅治
  • 第26回(1980年) - 「風天使」吉沢昌実、「一片の雲」時田則雄
    • 候補 - 「走れ、まどろみ」西王燦
  • 第27回(1981年) - 「花首」志野暁子
    • 候補 - 「ダムダムの首」西王燦
  • 第28回(1982年) - 「一期不会」塘健、「こころの壺」井川京子
    • 次席 - 「異郷にて」紀野恵、「バードランドの子守歌」西王燦
    • 候補 - 「転生前夜」久我田鶴子
  • 第29回(1983年) - 「血統樹林」江畑實
  • 第30回(1984年) - 「野の異類」阪森郁代
    • 候補 - 「神の痛みの神学のオブリガード」古谷智子、「風の丘陵」久我田鶴子
  • 第31回(1985年) - 「夏樫の素描」米川千嘉子
  • 第32回(1986年) - 「八月の朝」俵万智
  • 第33回(1987年) - 「アビー・ロードを夢見て」山田富士郎
  • 第34回(1988年) - 「ジュラルミンの都市樹」香川ヒサ
  • 第35回(1989年) - 「水の上まで」高橋則子
    • 次席 - 「地球を蹴る」蔵本瑞恵
    • 候補 - 「銀色のバイク」田中章義、「木洩れ日の向こうに」梅内美華子
  • 第36回(1990年) - 「キャラメル」田中章義
    • 次席 - 「冬の帽子」梅内美華子
    • 佳作 - 「通過列車の風」上村典子
    • 候補 - 「ほとばしる水」広坂早苗
  • 第37回(1991年) - 「横断歩道(ゼブラ・ゾーン)」梅内美華子
    • 佳作 - 「貝寄風」上村典子、「春の嵐」広坂早苗
  • 第38回(1992年) - 「夏木立」中川佐和子
    • 次席 - 「藤色電波」早川志織、「女の国原」小谷陽子
  • 第39回(1993年) - 「光りて眠れ」岸本由紀
  • 第40回(1994年) - 「町、また水のべ」中埜由季子
    • 候補 - 「天使卵伝説」近藤達子、「薔薇になれ」峯沢典子
  • 第41回(1995年) - 「霧降る国で」渡辺幸一、「夢と数」河野美砂子
    • 候補 - 「白鳥の紗」岩井謙一、「ぐらぐら」江戸雪、「フリーライターをやめる50の方法」枡野浩一
  • 第42回(1996年) - 「素足のジュピター」小守有里
  • 第43回(1997年) - 「異客」沢田英史
  • 第44回(1998年) - 「ナショナリズムの夕立」大口玲子
    • 次席 - 「海辺の山幸彦」熊岡悠子、「サブリミナル」佐々木六戈
  • 第45回(1999年) - 「始まりはいつも」福井和子
  • 第46回(2000年) - 「いびつな果実」松本典子、「百回忌」佐々木六戈
    • 候補 - 「靴箱」松村正直、「空の鏡」鶴田伊津、「高原を吹く風」岡部史
  • 第47回(2001年) - 「眼鏡屋は夕ぐれのため」佐藤弓生
  • 第48回(2002年) - 「星の供花」田宮朋子
    • 次席 - 「空席」魚村晋太郎
    • 佳作 - 「路地生活者」藤島秀憲
  • 第49回(2003年) - 「夏の読点」駒田晶子
  • 第50回(2004年)- 「乱反射」小島なお[1]
  • 第51回(2005年) - 「闘牛の島」森山良太
  • 第52回(2006年) - 「黙秘の庭」澤村斉美
  • 第53回(2007年) - 「桃花水を待つ」 齋藤芳生
    • 佳作 - 「プラットホーム」田中濯
  • 第54回(2008年) - 「空の壁紙」 光森裕樹
  • 第55回(2009年) - 「夏の曲馬団」 山田航
  • 第56回(2010年) - 「硝子の駒」 大森静佳
    • 次席 - 「あのあたり」小原奈実
  • 第57回(2011年) - 「一人、教室」 立花開
    • 次席 - 「海蛇と珊瑚」藪内亮輔
  • 第58回(2012年) - 「花と雨」藪内亮輔
  • 第59回(2013年) - 「忘却のための試論」 吉田隼人、「冬の星図」 伊波真人
    • 佳作 - 「六畳の帆船」鈴木加成太
  • 第60回(2014年) - 「うみべのキャンバス」 谷川電話
  • 第61回(2015年) - 「革靴とスニーカー」 鈴木加成太
    • 次席 - 「シャンデリア まだ使えます」佐佐木定綱
  • 第62回(2016年) - 「魚は机を濡らす」 佐佐木定綱、「輪をつくる」竹中優子
  • 第63回(2017年) - 「十七月の娘たち」 睦月都
    • 次席 - 「膨らんだ風船抱いて」カン・ハンナ
    • 佳作 - 「ナイルパーチの鱗」 知花くらら
  • 第64回(2018年) - 「オン・ザ・ロード」 山川築
    • 次席 - 「蝶の標本」平井俊、「コーポみさき」山階基
    • 佳作 - 「千百キロメートルの因数分解」 カン・ハンナ

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 受賞時18歳2か月は史上最年少。大谷雅彦(第22回)、立花開(第57回)も18歳での受賞だが、生まれた月日は小島が最も遅い。10代での受賞は、これに19歳受賞の田中章義(第36回)を加えた4人のみ。
  2. ^ “NHK短歌番組出演のカン・ハンナが角川短歌賞佳作”. ORICON STYLE. (2016年10月26日). http://www.oricon.co.jp/article/34553/ 2016年10月26日閲覧。