記者たち 衝撃と畏怖の真実

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記者たち 衝撃と畏怖の真実
Shock and Awe
監督 ロブ・ライナー
脚本 ジョーイ・ハートストーン
製作 ロブ・ライナー
マシュー・ジョージ
エリザベス・E・ベル
製作総指揮 マーティン・シェイファー
ウェイン・マーク・ゴッドフリー
ロバート・ジョーンズ
アラステア・バーリンガム
トニー・パーカー
クリストファー・H・ワーナー
ロン・リンチ
出演者 ウディ・ハレルソン
ジェームズ・マースデン
ロブ・ライナー
ジェシカ・ビール
ミラ・ジョヴォヴィッチ
トミー・リー・ジョーンズ
音楽 ジェフ・ビール英語版
撮影 バリー・マーコウィッツ
編集 ボブ・ジョイス
製作会社 アカシア・エンターテインメント
キャッスル・ロック・エンターテインメント
サヴィ・メディア・ホールディングス
配給 アメリカ合衆国の旗 ヴァーティカル・エンターテインメント英語版
日本の旗 ツイン
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年7月13日
日本の旗 2019年3月29日
上映時間 91分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗 $29,936[2]
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記者たち 衝撃と畏怖の真実』(Shock and Awe)は2017年公開アメリカ合衆国映画。イラク開戦をめぐる「大量破壊兵器」捏造問題を実話を元に描く。原題の「衝撃と畏怖英語版」は米軍の作戦名から採られている。製作・監督はロブ・ライナーで、俳優としても出演している。主演はジェームズ・マースデンウディ・ハレルソンで、ミラ・ジョヴォヴィッチトミー・リー・ジョーンズらが共演する。日本では2019年に公開。日本語字幕は齋藤敦子が担当し[3]、字幕監修は池上彰が担当した[4]

映画では、ブッシュ元大統領を始め、多くの政治家たちのテレビでの発言が引用され、その背後で新聞記者たちがどのように考え行動していたのかを描き出している。

ストーリー[編集]

2001年9月11日に同時多発テロが発生、31紙の地方新聞を傘下に置くナイト・リッダー英語版のウォルコット局長は、ストロベル記者を国務省に派遣、ラムズフェルド国務長官らがアフガニスタンではなくイラクへの出兵を画策している事を突き止める。これを期にフセインを排除しようとしているのだ。ストロベルはさらに取材を続けるが、フセインとテロの首謀者であるビン・ラディンを結びつける根拠は見つからない。アメリカでは愛国心の波が広がり、小学校でも愛国教育が行われていることをランデー記者の妻ヴラトカは憂える。一方、黒人青年のアダムは愛国心に燃えていた。

2002年1月29日、ジョージ・W・ブッシュ米大統領一般教書演説で、北朝鮮、イラン、イラクを悪の枢軸であると糾弾し、イラクが大量破壊兵器を保有しテロを支援していると非難した。マスメディアもイラクへの軍事介入を肯定する論調が支配的となり、ナイト・リッダ―の記者たちによる懐疑的な記事は紙面に載らないようになる。ウォルコットは、元新聞記者でベストセラー作家となったジョー・ギャロウェイとコンタクトを取り協力を依頼する。

政府関係者がフセインは核兵器を既に所有していると公言するようになる中、ストロベルとランデ―に政府関係者がコンタクトを取ってきた。彼らの記事の正確さを見込んでのことだった。彼女は、ラムズフェルドがイラク開戦を画策し、情報の捏造をしていると告発する。

ニューヨーク・タイムズが米軍が大量破壊兵器を発見したと報じ、他の新聞やテレビも追随する。ウォルコットは部下たちに「私たちは子供たちを戦争に送りもうとする者には味方しない。真実を書くんだ。政府が言ったことは必ず問われなければならない。それは真実か?」と檄を飛ばす。

ストロベルとランデーは、関係者からチェニー副大統領が嘘をついているという証言を得る。ギャロウェイは密かに政府高官と接触する。一方ペンタゴンからナイト・リッダ―へ警告が届く。

フォックス、ニューヨーク・タイムズ、CNNなどアメリカの主要メディアは政府の発表を鵜呑みにした報道を続けていた。ウォルコットはナイト・リッダ―首脳部に乗り込むが追い返される。アダムは対イラク戦争への従軍を決意する。

ストロベルとランデーは、長く取材を断ってきたイラク国民会議のアフマド・チャラビーと会見する。フセインが核兵器を隠し持っているという「情報元」だが、嘘を覆すことはできなかった。

2003年3月6日、アメリカはイラクとの開戦に踏み切った。米軍はイラクを占領し、ブッシュ大統領は勝利宣言を行なう。しかし、アダムは地雷によって戦死していた。大量破壊兵器はついに発見されなかった。

映画の最後では、ストロベル、ランデ―、ウォルコット、ギャロウェイの当時の映像が引用される。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替声優。

製作[編集]

2016年7月12日、ウディ・ハレルソンがロブ・ライナー監督の新作映画に出演することになったと報じられた[5]。13日、ジェームズ・マースデンが本作に出演するとの報道があった[6]

撮影[編集]

2016年10月5日、本作の主要撮影ルイジアナ州で始まった[7]。撮影中、ギャラの都合でアレック・ボールドウィンが降板することになったため、ライナー監督自らその代役を務めることになった[8]。11月には、ワシントンD.C.での撮影が行われた[9]

劇中、ウォルコットが部下たちを鼓舞するスピーチをするシーンがある。当初、そのシーンでライナーは脚本家がアレンジした台詞に従って演技をする予定だったが、ストローベルの助言もあって、ウォルコットの実際のスピーチに従って演技をすることにした[10]

公開[編集]

2017年9月30日、本作はチューリッヒ映画祭英語版でプレミア上映された[11]。2018年2月22日、ヴァーティカル・エンターテインメントとディレクTVが本作の全米配給権と全米配信権を購入したと報じられた[12]

評価[編集]

Rotten Tomatoesには44件のレビューがあり、批評家支持率は30%、平均点は10点満点で4.7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『記者たち 衝撃と畏怖の真実』には語られる価値のあるストーリーがあり、出演者はそれに命を吹き込もうとしている。しかし、不幸なことに、出来上がった作品はドラマとしてパッとしない上に、既視感を覚える作品になっている。」となっている[13]。また、Metacriticには17件のレビューがあり、加重平均値は45/100となっている[14]

出典[編集]