資生堂グローバルイノベーションセンター

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横浜みなとみらい21 > 資生堂グローバルイノベーションセンター
資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)
Shiseido global innovation center.jpg
情報
用途 研究所、オフィス、飲食店
設計者 鹿島建設
施工 鹿島建設
建築主 資生堂
構造形式 鉄骨構造CFT構造
敷地面積 7,022.52 m² [1]
建築面積 3,650 m² [1]建蔽率52%)
延床面積 56,815 m² [2]容積率809%)
状態 完成
階数 地上16階、地下1階
高さ 約78m
着工 2016年10月
竣工 2018年10月
開館開所 2019年4月(全面開業)
所在地 220-0011
神奈川県横浜市西区高島一丁目2番11号
座標 北緯35度27分41.6秒 東経139度37分34.7秒 / 北緯35.461556度 東経139.626306度 / 35.461556; 139.626306座標: 北緯35度27分41.6秒 東経139度37分34.7秒 / 北緯35.461556度 東経139.626306度 / 35.461556; 139.626306
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資生堂グローバルイノベーションセンター(しせいどうグローバルイノベーションセンター)は、神奈川県横浜市みなとみらい地区に位置する、化粧品メーカー資生堂研究所R&D拠点)である。略称はGIC、愛称は「S/PARK」(エスパーク)。

2018年12月より順次稼働し、2019年4月に全面開業(本格稼働)となった[3][4]

立地[編集]

横浜市西区高島一丁目、みなとみらい地区の56-2街区に位置する。みなとみらい大通り横浜高速鉄道みなとみらい線の交点の南西にあたり、新高島駅に隣接する。横浜市では2014年7月より開発事業者を公募し、2015年3月に資生堂による研究所を中心とした施設の建設が決定した[1]。北隣の56-1街区は京急グループ本社が2019年秋に開業予定。南隣の55-1街区にはLGグループの研究所「LGグローバルR&Dセンター(仮称)」が2021年に完成予定である[5]

資生堂の研究所は1916年に資生堂化粧品部3階に設けた「試験室」が端緒で、1968年に横浜市港北区新羽町に「資生堂研究所」を開設[6]1992年には横浜市金沢区福浦に基礎研究を行う「資生堂リサーチセンター(金沢八景)」を開設。製品開発研究を担う「資生堂リサーチセンター(新横浜)」との2か所で研究開発を行った[7]2000年に、「資生堂リサーチセンター(新横浜)」が新羽町から都筑区早渕の旧デュポン研究所に移転[8]2013年には金沢区の研究所を閉鎖し「資生堂リサーチセンター(新横浜)」に統合した。都筑の研究所は550人態勢であったが、GICの就業人数は約1000人となる。移転先は郊外も候補に挙がったが、研究員が最先端の街で流行に触れることで新たな創造につながるのではないか、との狙いからみなとみらいが選択された[9]

建築[編集]

設計・施工は鹿島建設コンストラクション・マネジメントは明豊ファシリティワークスが担当。「透明な建築」をイメージした全面ガラス張りの外観が特徴である[2]。当初は地上14階建・地下2階、高さ69.4mの計画であったが[1]、地上16階建・地下1階、高さ78mに変更された[2]

地下は機械室や倉庫・機械式駐車場、1階・2階は一般に利用できる「コミュニケーションエリア」(後節参照)。3階には研究発表などができる多目的ホールがある。5階から14階までは研究所およびオフィス。各階ごとに仕様が異なり、11階にはマンションの一室を模した試験室も設けられている[10]。15階はレセプションも行える社員食堂で、外部にはテラスが設けられている[2]。当初は屋外に予定していた機械式駐車場は、地下への設置に変更された。地表面から8m程は埋土、支持層は地下30m程で、その間の20m程は軟弱なシルトが堆積する。地下9mほどまで掘り下げ機械スペースとする計画であったが、この計画変更でさらに深く掘る必要が生じた。敷地周囲は新高島駅や高島貨物線の地下トンネル、共同溝の地下構造物に囲まれており、周辺地盤への影響の抑制が強く求められた。そこで、躯体周囲の深さをそのままに、建物中央部の最深部まで階段状に掘り進めることで、土留めを不要とした[2]

S/PARK[編集]

S/PARK(エスパーク)の愛称は、資生堂(Shiseido)の公園(PARK)と、インスピレーションがスパークする場所という二つの意味が込められている[9]

一般利用の可能な1・2階(コミュニケーションエリア)は「カフェ」、「スタジオ」、「ビューティーバー」、「ミュージアム」の機能を有する。いずれも2019年4月13日にオープン。「S/PARK cafe」では資生堂パーラーのチームが開発した野菜中心のメニューを提供し[11]、夕方5時からのディナータイムにはアルコールメニューの提供も行う[12]。「S/PARK Studio」はランニングステーションとしてシャワーやロッカーを提供する[11]。「S/PARK Beauty Bar」では資生堂の商品を試せるほか、研究員による肌の解析をもとに「自分だけの化粧品」を作ることができる(予約制)[12]。2階の「S/PARK Museum」は入場無料の企業博物館で、資生堂の歴史や化粧品科学に関する展示を行っている[13]。資生堂では静岡県掛川市にも企業資料館があり、横浜ではサイエンスに特化した展示が中心となる[9]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d “みなとみらい21地区56-2街区の事業予定者を決定しました” (pdf) (プレスリリース), 横浜市財政局, (2015年3月26日), https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/zaisei/shiyuchi/jouho/hoyutochi/mirai21/mm5556.files/0001_20180718.pdf 2019年6月1日閲覧。 
  2. ^ a b c d e 資生堂グローバルイノベーションセンター建設工事”. 鹿島建設 (2018年10月). 2019年6月1日閲覧。
  3. ^ “「資生堂グローバルイノベーションセンター(呼称「S/PARK」)」、2019年4月に本格稼働” (プレスリリース), 資生堂, (2018年11月6日), https://www.shiseidogroup.jp/news/detail.html?n=00000000002554 2019年6月6日閲覧。 
  4. ^ 資生堂、新研究開発拠点「S/PARK」を本格稼働”. 粧業日報 (2019年4月17日). 2019年6月6日閲覧。
  5. ^ みなとみらいで工事中のビルは何になるの? ~みなとみらい大通り編~”. はまれぽ.com (2019年5月21日). 2019年6月1日閲覧。
  6. ^ 沿革”. 資生堂. 2019年6月1日閲覧。
  7. ^ “生産・研究開発拠点の再編に関するお知らせ” (pdf) (プレスリリース), 資生堂, (2013年1月31日), https://www.shiseidogroup.jp/ir/pdf/ir20130131_548.pdf 2019年6月1日閲覧。 
  8. ^ 地域の企業訪問 資生堂リサーチセンター”. つづき交流ステーション. 2019年6月1日閲覧。
  9. ^ a b c 企業紹介インタビュー【株式会社資生堂】”. 一般社団法人横浜みなとみらい21. 2019年6月1日閲覧。
  10. ^ 横浜みなとみらいにできた「資生堂」の研究所ってどんな所?”. はまれぽ.com (2019年4月12日). 2019年6月1日閲覧。
  11. ^ a b 【2019年4月OPEN】資生堂グローバルイノベーションセンター/S/SPARK(エスパーク)”. 一般社団法人横浜みなとみらい21 (2019年1月18日). 2019年6月1日閲覧。
  12. ^ a b 横浜みなとみらいの資生堂「エスパーク」を体験レポート!”. はまれぽ.com (2019年4月28日). 2019年6月1日閲覧。
  13. ^ 横浜みなとみらいの資生堂「エスパーク」を体験レポート!”. はまれぽ.com. p. 2 (2019年4月28日). 2019年6月1日閲覧。