賢者の贈り物
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"賢者の贈り物" | |
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著者 | オー・ヘンリー |
原題 | "The Gift of the Magi" |
国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
ジャンル | 短編小説 |
収録 | The Four Million |
出版形態 | アンソロジー |
出版日 | 1905年12月10日 (新聞掲載); 1906年4月10日 (書籍)[1] |
「賢者の贈り物」(けんじゃのおくりもの、原題:The Gift of the Magi)は、オー・ヘンリーの代表作となった短編小説。新約聖書の、東方の聖者がキリストの誕生を贈り物を持って祝いに来たエピソードを下敷きに、贈り物をめぐる行き違いを描いた。
クリスマス劇の演目としても人気が高く、皮肉だが暖かい結末はオマージュが繰り返され、非常に知名度が高い。
あらすじ[編集]
貧しいジェイムズ・ディリンガム・ヤング夫妻が相手にクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする。
夫のジムは、祖父と父から受け継いだ金の懐中時計を大切にしていた。
妻のデラは、その金時計を吊るすプラチナの鎖を贈り物として買うかわりに、夫妻が誇るデラの美しい髪を、髪の毛を買い取る商人マダム・ソフロニーの元でバッサリ切り落とし、売ってしまう。
一方、夫のジムはデラが欲しがっていた鼈甲の櫛を買うために、自慢の懐中時計を質に入れてしまっていた。
物語の結末で、この一見愚かな行き違いは、しかし、最も賢明な行為であったと結ばれている。
脚注[編集]
- ^ “The Gift of the Magi is published – This Day in History – 4/10/1906”. history.com (2011年). 2011年11月16日閲覧。
外部リンク[編集]
- 「THE GIFT OF THE MAGI」(原文)(the Project Gutenberg)
The Gift of the Magi パブリックドメインオーディオブック - LibriVox
- 『賢者の贈り物』:新字新仮名 - 青空文庫(結城浩訳)
- 『賢者の贈り物』石波 杏訳(クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる)
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