転校生 (戯曲)

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転校生(てんこうせい)は、平田オリザによる戯曲、およびその舞台化作品。

概要[編集]

いつもと変わらない教室に現れた「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」という一人の転校生の登場を期に、同時展開で複数の登場人物のセリフが展開していく。何気ない日常に潜む存在の不確かを描き出す群像劇[1] として話題になった。

以来、平田の提唱する「現代口語演劇」理論を体現する代表的作品として認知されている。高校演劇のバイブル的作品としても多数上演されているほか、商業演劇でも高校生キャストや一般認知度の低い若手キャストを起用して上演されている。

戯曲は1995年に「平田オリザ戯曲集2 転校生」として晩聲社から単行本化され出版されている。

主な上演歴[編集]

1994年(平田オリザ)版[編集]

  • 平田オリザ演出、青山円形劇場プロデュース、青山円形劇場、1994年11月
  • 出演者:青山演劇ワークショップ選抜の女子高校生
    第8回青山演劇フェスティバル「女子校生」出展作品
    岸田國士戯曲賞選考対象作品[注 1]

2007年(飴屋法水)版[編集]

2009年(飴屋法水)版[編集]

2014年(広田淳一)版[編集]

  • 出演:【公募により選ばれた女子高校生】伊藤由佳、奥田咲菜、神村友美、琴屋菜緒子、白井なつ美、白木菜々美、杉高 茗、鈴木彩音、田中友梨奈、中神真智子、西川結実、羽田千尋、花井優海、早瀬さくら、彦坂祐衣、兵藤真世、古田夏帆、松井瀬奈、松尾理代、松坂瑠依、宮本歩(五十音順)

2015年(本広克行)版[編集]

2019年(本広克行)版[編集]

女子高校生たちを描いた従来版(女子校版)に加え、初めて「男子校版」と称して登場人物を男子高校生に置き換えた脚本を設定(翻案は平田オリザ自らによるもの[7])し、男女それぞれのキャストによる公演が行われた。

スクリーン上映[編集]

2019年(山本タカ)版[編集]

  • 山本タカ演出、愛知県穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース、2019年11月2日-4日[10]
  • 出演:【オーディションにより選ばれた高校生】青木友香、赤石さくら、石渡愛乃、稲子朋花、氏原小百合、加我羽菜、上井戸美月、清田晃希、粂日菜美、黒田花日、白柳礼司、鈴木伸乃香、孫釉梛、田邊麻尋、津村琴美、富永愛加莉、長谷川七虹、原田有萌、平田舞那、藤田理子、松井茜里(五十音順)[11]
従来の作品は女子高校生だけであったが登場人物に2名男子を設定した。

単行本[編集]

  • 「平田オリザ戯曲集2 転校生」(1995年、晩聲社・刊、ISBN 978-4891882495)

注釈[編集]

  1. ^ 実際に候補作としてノミネートされたのは同年発表された平田の『東京ノート』であり、同作が受賞作となった。「女子高生とやった演劇」が代表作になってしまうのは困ると考えた平田本人の希望により、候補作から降ろされた。

脚注[編集]

  1. ^ “本広克行×平田オリザの舞台『転校生』 キャストオーディションの最終選考をレポート”. イープラス. (2019年5月15日). https://spice.eplus.jp/articles/237263 2019年8月8日閲覧。 
  2. ^ 転校生:SPAC秋のシーズン
  3. ^ “平田オリザが女子高生のために書き、飴屋法水が演出した『転校生』が3月26日より再演”. 株式会社CINRA. (2009年3月19日). https://www.cinra.net/news/2009/03/19/193503 2019年8月8日閲覧。 
  4. ^ 転校生 - プログラム | フェスティバル/トーキョー FESTIVAL/TOKYO
  5. ^ 作・平田オリザ/演出・広田淳一、穂の国の『転校生』 | アマヤドリ
  6. ^ “インタビュー「舞台『転校生』キャスト21名 全員スペシャルインタビュー!!」”. (2015年8月18日). https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=412&set_cookie=2 2019年8月8日閲覧。 
  7. ^ a b “平田オリザ×本広克行の舞台『転校生』 男子校版&女子校版、オーディションで若き才能42名を選出”. イープラス. (2019年5月22日). https://spice.eplus.jp/articles/238729 2019年8月8日閲覧。 
  8. ^ 「舞台・転校生 女子校版」上映決定! | ええじゃないか とよはし映画祭2020
  9. ^ ええじゃないかとよはし映画祭2020(@etff_jp) 2020年2月5日のツイート 2020年2月11日閲覧。
  10. ^ 高校生と創る演劇『転校生』|穂の国とよはし芸術劇場プラット
  11. ^ 宮沢崇志 (2015年10月29日). “高校生と創る演劇、6年目は原点回帰”. 朝日新聞 愛知版. https://www.asahi.com/articles/ASMBW7KH8MBWOBJB008.html 2020年2月11日閲覧。 

関連項目[編集]