近石真介
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ちかいし しんすけ 近石真介 | |
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プロフィール | |
本名 | 近石 安蔵(ちかいし やすぞう)[1] |
出生地 |
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生年月日 | 1931年1月20日(88歳) |
身長 | 165cm |
職業 | 俳優、声優、ナレーター |
活動 | |
活動期間 | 1950年代 - |
近石 真介(ちかいし しんすけ、1931年1月20日[1] - )は、日本の男性俳優・声優・ラジオパーソナリティ・ナレーター。ムーブマン所属。以前は劇団東演(ぱらーた企画[1])に所属していた。
東京府出身。日本大学第二高等学校卒業、早稲田大学文学部露文科を2年で除籍。長男は俳優・声優の土方優人。
目次
来歴・人物[編集]
テレビ草創期から活躍している。俳優としては舞台を中心に活動し[2]、テレビドラマにも出演している。八田元夫演出研究所を経て1953年の『歴程』が初舞台[2]。1963年に劇団東演に入団し、2002年まで所属[2]。また、人気を博したラジオ番組『こんちワ近石真介です』のパーソナリティで有名となり、ギャラクシー賞を受賞している[2]。
洋画ではジェームズ・キャグニー、ジェリー・ルイス、ジャッキー・クーパーなどを担当。アニメでは『サザエさん』の初代フグ田マスオを1969年10月5日の初回から演じていたが、ラジオ、舞台との両立が困難となり、1978年6月4日放送分で降板。増岡弘に引き継がれている。
現在では日本テレビ系『はじめてのおつかい』等のナレーション業を中心に担当しており、88歳を超えた現在でもなお現役で活躍している。
『モンティ・パイソン』ではジョン・クリーズの声を担当していたが、これもまた降板し納谷悟朗に引き継がれている。また、近石は後に納谷が演じることになる銭形警部を、『ルパン三世』のパイロットフィルムで声を担当したこともある。
ロシア語のタイプを打てたため、恩師の計らいで三井海上火災に就職した経験がある。
受賞歴[編集]
- 1965年芸術祭奨励賞『風浪』(山田唯雄役[3])[2]
- 1984年京都十三夜会賞『歌え、悲しみの深き淵より』[3]
- 1986年広島市民劇場賞『歌え、悲しみの深き淵より』[3]
- 2013年第7回声優アワード「功労賞」[4]
出演作品[編集]
テレビアニメ[編集]
1963年
1965年
- 宇宙パトロールホッパ(ドンキー[5])
- W3(プッコ[1])
1966年
- おそ松くん
- リボンの騎士(パイロット版)(ガリゴリ[6])
- 鉄腕アトム (アニメ第1作)
1967年
1968年
1969年
1970年
- キリンものしり大学 マンガ人物史(オモシロ博士)
1971年
1978年
- スーパーマンの新冒険(ナレーター)
2003年
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(御曲大作)
2004年
- MONSTER(森の老人)
OVA[編集]
1969年
1995年
- 新海底軍艦(西村光太郎)
劇場アニメ[編集]
1987年
- あいつとララバイ 水曜日のシンデレラ(杉本鉄彦)
1991年
2015年
吹き替え[編集]
俳優[編集]
- ジャッキー・クーパー
- 軍医さんは本日多忙
- スーパーマン
- スーパーマンII/冒険編
- ジェリー・ルイス
- 底抜けいいカモ
- 底抜け○○の男
- 底抜けダイヤ強盗
- 底抜け大学教授
- 底抜け艦隊
- 底抜けニューヨークの休日
- 底抜けふんだりけったり
- 底抜けもててもてて
- 底抜けやぶれかぶれ
- お若いデス
- 紐育ウロチョロ族
- おかしなおかしなおかしな世界
- ボーイング・ボーイング
- ジェームズ・キャグニー
- ロディ・マクドウォール
洋画[編集]
- 雨に唄えば(デクスター〈ダグラス・フォーリー〉)※テレビ東京版
- アメリカ交響楽(オスカー・レヴァント)
- ウィンチェスター銃'73(ワコ・キッド〈ダン・デュリエ〉)※テレビ朝日版
- エルダー兄弟(ベン・ラッタ〈ジェレミー・スレート〉)※フジテレビ版
- おかしなおかしなおかしな世界(ディン・ベル〈ミッキー・ルーニー〉)※テレビ朝日版(DVD収録)
- 奥さまは魔女
- 俺たちは天使じゃない(ジュールス〈ピーター・ユスティノフ〉)
- がんばれ!ベアーズ 特訓中(マイク・リーク〈ウィリアム・ディヴェイン〉)※テレビ朝日版
- キャット・バルー(クレイ・ブーン〈マイケル・カラン〉)※テレビ朝日版
- キー・ラーゴ(エドワード・バース〈ハリー・ルイス〉)※テレビ朝日版(BD収録)
- サムライ(警部〈フランソワ・ペリエ〉)※TBS版
- 地獄の英雄(カーク・ダグラス)
- 第十七捕虜収容所(ハリー〈ハーヴェイ・レンベック〉)※フジテレビ版
- チャーリー・チャップリン出演無声映画(ナレーター)※スター・チャンネル版
- Dearダニー 君へのうた(フランク・グラブマン(クリストファー・プラマー))
- 飛べ!フェニックス(リチャード・アッテンボロー)※テレビ東京版
- ボージェスト(ボルディーニ)
- マンハッタン無宿(リンガーマン〈ドン・ストラウド〉)※フジテレビ版
海外ドラマ[編集]
- マッシュ(ホークアイ・ピアス)
- アンタッチャブル(ジャック・ロスマン)
- おかしな二人テレビシリーズ(トニー・ランドール)
- 奥さまは魔女 (テレビドラマ)
- 怪鳥人間バットマン(エドワード・ニグマ/ナゾラー(フランク・ゴーシン))※フジテレビ版
- 母さんは28年型(デイブ・クラブトリー〈シェリー・ヴァン・ダイク〉)
- 刑事コロンボ 逆転の構図(ヴィト・スコッティ)
- スターゲイト SG-1
- 第82話「人類滅亡の罠 2010」(ジョー)※友情出演
- 第98話「未来からの警告 2001」(ジョー)※友情出演
- 0011ナポレオン・ソロ(マリク)
- デスパレートな妻たち(モーティ)
- 名探偵モンク
- 第2シリーズ 第20話「激突」(ギャレット・プライス)
- 第5シリーズ 第10話「サンタコロ〜ス」(ギャレット・プライス)
- バークレイ牧場(ピーター・ブレック)
- モンティ・パイソン(ジョン・クリーズ〈初代〉)
海外アニメ[編集]
- ウルトラわんちゃん(アンダードッグ)
- 宇宙家族ジェットソン(ジョージ・ジェットソン)
- 原始家族フリントストーン(フレッド・フリントストーン)
人形劇[編集]
ラジオ[編集]
- こんちワ近石真介です(TBSラジオ)
- 近石真介の「味のある話」(TBCラジオ)
- はがきでこんにちは(TBSラジオ制作、CBCラジオ、RKBラジオ他)
- おしゃべり歌謡曲(NHK 平野文と)
- いとしのオールディーズ(2010年10月8日、NHKラジオ第1放送)
- 朗読(NHKラジオ第2放送)
- 吾輩は猫である(2012年11月)
- いち・にの三太郎〜赤坂月曜宵の口(2016年7月4日、TBSラジオ[11])
ナレーション[編集]
- いい旅・夢気分(初代ナレーター)
- 笑顔がごちそう ウチゴハン
- そこが知りたい
- はじめてのおつかい
- 裸の少年
- NNN Newsリアルタイム※「リアル目線」内の回転寿司の旅のナレーション(旅人は木之元亮)
- News every.
- ぶらり途中下車の旅(滝口順平の代理)
- 土曜スペシャル
- ホムカミ〜ニッポン大好き外国人 世界の村に里帰り〜
- 欽ちゃん&石ちゃんのいただきグルメ旅 古都鎌倉をぶらり旅&ご当地鍋作り(2016年3月27日、テレビ朝日)
- 団塊スタイル
テレビドラマ[編集]
- ザ・ガードマン
- 第34話「ダイヤモンド作戦」(1965年)
- 第48話「結婚の秘密」(1966年)
- 第124話「ざくろ沼の恐怖」(1967年)
- 母の暦(1968年) - 神山太一
- 新・平家物語(1972年) - 黒市
- TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿(1975年) - 白井刑事
- 新・二人の事件簿 暁に駆ける!(1976年) - 白井刑事
- ポーラテレビ小説 / こおろぎ橋(1978年 - 1979年) - 沢口邦夫
- Gメン'75 第336話「エレベーター連続女性殺人事件」(1981年)
- 男たちの旅路スペシャル「戦場は遥かになりて」(1982年)
- ザ・サスペンス
- 「逆流・認知殺人事件」(1982年)
- 「女囚第3監房の脱走」(1982年)
- 「強情な女」(1984年) - 水尾武志 役
- 土曜ワイド劇場
- 「松本清張の寒流」(1983年) - 伊牟田博助役
- 「本郷菊坂おんな殺人坂」(1987年) - 刑事
- 「家政婦は見た!(12)」(1993年) - 町会議長・川又斧八
- 春の波涛(1985年) - 増谷桑一
- あなたもスターになりますか(1987年) - 伊上悟郎
- 月曜・女のサスペンス「死を呼ぶ人形」(1989年1月30日) - 狩谷警部役
- 三姉妹探偵団(1998年)
- 女将になります!(2003年)
- 新・天までとどけ5(2004年)
バラエティ[編集]
- おはよう700(TBS)
- 12時開演!「買物ゲーム用意ド〜ン!」(フジテレビ) - 司会
- 明色お笑いゲーム合戦(1972年)
CM[編集]
- 藤和不動産(1972年)
- 日清食品「どん兵衛」(1976年 - 1990年)
- 日本香堂「ご進物用お線香」
- 興和「コルゲンコーワ うがいぐすり123」
- 放送倫理・番組向上機構
- 「釣りバカ日誌」番宣(テレビ東京、2016年)
その他[編集]
- 「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」 地獄絵図未公開6公演 ナレーション(マキシマムザホルモン)
- 東京国立博物館「対決 巨匠たちの日本美術」音声ガイド(円空)
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、186頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ a b c d e “新国立劇場演劇公演『マッチ売りの少女』出演者変更について”. 新国立劇場. 2013年6月18日閲覧。
- ^ a b c “したコメ人 - 第2回したまちコメディ映画祭in台東”. したまちコメディ映画祭in台東. 2013年6月18日閲覧。
- ^ “『第七回声優アワード』受賞者先行発表!”. 声優アワード. 2013年3月1日閲覧。
- ^ “パトロールホッパ宇宙っ子ジュン”. 東映アニメーション. 2016年6月11日閲覧。
- ^ “リボンの騎士(パイロット)”. 手塚治虫公式サイト. 2016年5月21日閲覧。
- ^ “老人Z HDマスター版 DVD”. ソニーミュージック. 2016年8月21日閲覧。
- ^ “バケモノの子 The Boy and The Beast”. メディア芸術データベース. 2016年8月17日閲覧。
- ^ “猿の惑星・征服”. WOWOW (2016年6月24日). 2016年7月25日閲覧。
- ^ “最後の猿の惑星”. WOWOW (2016年6月24日). 2016年7月25日閲覧。
- ^ “"六輔長屋"の跡継ぎは、あの!? はぶ三太郎さん! ゲストは近石真介さん!”. TBSラジオ (2016年7月4日). 2017年5月22日閲覧。
外部リンク[編集]
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