進藤龍也

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しんどう たつや
進藤 龍也
生誕 (1970-12-13) 1970年12月13日(47歳)
日本の旗 日本埼玉県蕨市
国籍 日本の旗 日本
出身校 JTJ宣教神学校
職業 牧師

進藤 龍也(しんどう たつや、1970年(昭和45年)12月23日[1] - )は元暴力団員の牧師。刑務所伝道になどに従事する。

経歴[編集]

初期[編集]

1970年(昭和45年)に埼玉県蕨市に生まれる。1973年(昭和48年)3歳の時、交通事故に会い、脳挫傷脳内出血頭蓋骨骨折の重傷を負うが九死に一生を得る。[2] 中学1年の頃から非行に走る。地元の暴力団の草野球チームに入団する。

暴力団員時代[編集]

17歳頃から池袋の暴力団の事務所に出入りして、1988年(昭和63年)にスカウトを受け、盃をいただいて正式に暴力団員になり、その後広域指定暴力団の武闘派の暴力団の組員になり、池袋をテリトリーとする覚醒剤密売人になる。18歳で西川口で傷害事件を起こして逮捕される。埼玉県警南警察署に留置所拘留される。その後、浦和少年鑑別所(現・さいたま少年鑑別所)に入れられるが、情状酌量を引き出し短期間で出所する[3]

1989年(平成元年)に、かまぼこ工場の社長の債権の取り立てをしている際に、不渡りを出した社長の自宅を占拠した理由で逮捕され、鑑別所送りを免れ、20日間、四谷警察署の留置場に拘留された後、処分保留で釈放される[4]

1992年(平成4年)に、執行猶予中に覚醒剤使用の容疑で逮捕される。浦和拘置所支所に収容された後、刑事裁判で1年2カ月の判決を受け、川越少年刑務所に収監される。3カ月の分類審査の後に、松本少年刑務所に懲役刑で収監される[5]。執行猶予が付いていた1年2カ月を含めて2年4カ月収監される予定であったが、2カ月早く茨城の叔父が身元引受人になり、仮釈放される。

1994年(平成6年)に覚醒剤の譲り渡しの容疑で逮捕され、秋田刑務所に2年8カ月収監される。秋田刑務所内の受刑者向けの「キリストクラブ」で初めて福音を聞く。ミッション・バラバに関する鈴木啓之の著作と差し入れられた聖書を読み、キリスト教に興味を持つようになる[6][7]。 秋田刑務所を出所後に、「ミッション・バラバ」の本を見つけ、鈴木牧師に電話をする。鈴木牧師に「ヤクザにつまづかないように祈っていて下さい」とお願いする[8]

1998年(平成10年)には、28歳で同系の他の組に移籍して組長代行になる。しかし、覚醒剤中毒で破門になる[9]

回心[編集]

2001年(平成13年)5月13日東京都日本橋で覚醒剤所持の容疑で逮捕され東京拘置所に留置される。その時鈴木啓之牧師から減刑の嘆願書を書いてもらう。また、内縁の妻から差し入れられた聖書を読み、旧約聖書エゼキエル書33章11節を読んで回心する。刑務所の中では、月岡世光に手紙を書いて聖書の教えを学ぶ。その後、裁判で2年4カ月の実刑判決を受け松江刑務所で懲役刑に服する。[10]月岡に紹介された国際聖書通信講座で聖書を学ぶようになる。

神学生時代[編集]

2003年(平成15年)に2年4カ月の松江刑務所での服役が終わると鈴木啓之牧師のシロアム・キリスト教会に住みこむ。鈴木牧師より洗礼を受けてクリスチャンになる。シロアム・キリスト教会に鈴木牧師を慕い、進藤ら元暴力団員らが住みこむようになり、教会の祈りと献金で「やりなおしハウス」ができる。[11] そして、JTJ宣教神学校に入学して、牧師を目指す。

開拓伝道・牧師時代[編集]

2005年(平成17年)2年で全科目を終了しJTJ宣教神学校を卒業する。神学校の恩師中野雄一郎の紹介で、中野雄一郎、岸義紘、鈴木啓之、安田眞の4人の牧師に按手礼を受けて牧師になる。

川口公民館を借りて土曜日に聖書研究を始めながら、単独で開拓伝道を始める。母親のスナックを会場に、土曜日に礼拝をすることになる。その教会をマタイの福音書9章13節に基づいて、「[罪人の友]主イエス・キリスト教会」と命名する。

脚注[編集]

  1. ^ 進藤(2010年)p.21
  2. ^ 進藤(2010年)p.22
  3. ^ 進藤(2010年1月20日)p.46
  4. ^ 進藤(2010年1月20日)p.47-48
  5. ^ 進藤(2010年)p.100,195
  6. ^ 進藤(2010年)p.45
  7. ^ 半澤孝平 (2017年6月30日). “「諦めず受刑者信じる」教誨師会・進藤さん更生支援語る”. 函館新聞. https://digital.hakoshin.jp/news/national/22478 2017年10月14日閲覧。 
  8. ^ 鈴木啓之『イレズミ牧師どん底からの再出発方法』に「須藤猛也」という別名で書かれている。
  9. ^ 進藤(2010年)p.102
  10. ^ 進藤(2010年)p.105-107
  11. ^ 進藤(2010年)p.184

参考文献[編集]

  • 進藤龍也『人はかならず、やり直せる』中経出版
  • 進藤龍也『極道牧師の辻説法』2010年
  • 『クリスチャン情報ブック』いのちのことば社
  • 鈴木啓之『イレズミ牧師どん底からの再出発方法』