運動の第1法則

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運動の第1法則(うんどうのだい1ほうそく、英語: Newton's first law) は、慣性系におけるを受けていない質点の運動を記述する経験則であり、慣性の法則とも呼ばれる。ガリレイデカルトによってほぼ同じ形で提唱されていたものをニュートンが基本法則として整理した。

「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける」

この法則は、第2法則の具体例の1つで、力がかからない場合を考えている。

慣性の法則は、どのような座標系(英:coordinate system)でも成立するわけではない。例えば加速中の電車内に固定された座標系では、力を受けていない空き缶がひとりでに動きだすことがある。慣性の法則が成立するような基準系(いわゆる座標系)を慣性系という。

この法則は、第2法則第3法則が常に例外なく成り立つような基準系(英:frame of reference)(即ち慣性系)が存在する事を主張する法則であると解釈される場合がある[1]。ただし、プリンキピアで3法則を述べる前の注釈で、絶対空間を説明していて、ここで慣性系の存在を主張している。

脚注[編集]

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  1. ^ 山本義隆(2015) 『新・物理入門<増補改訂版>』 駿台文庫

参考文献[編集]

  • 松田哲『力学』丸善〈パリティ物理学コース〉、1993年、19頁。ISBN 4621038494。
  • 小出昭一郎『力学』岩波書店〈物理テキストシリーズ〉、1997年、16頁。ISBN 4000077414。
  • 原康夫『物理学通論』I、学術図書出版社、2004年、30頁。全国書誌番号:92009400

関連項目[編集]