那智黒
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種類 | 株式会社 |
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略称 | 那智黒 |
本社所在地 |
![]() 〒649-5172 和歌山県東牟婁郡太地町森浦438 |
設立 |
1974年(昭和49年)3月 ※ 創業:1877年(明治10年) |
業種 | 食料品 |
法人番号 |
1170001011656 ![]() |
事業内容 | 黒飴「那智黒」など菓子の製造販売 |
代表者 | 坂野日出夫(代表取締役社長) |
資本金 | 3千万円 |
外部リンク | http://www.nachiguro.co.jp/ |
那智黒 (なちぐろ)とは、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町周辺(新宮市、三重県熊野市・南牟婁郡御浜町、紀宝町など)で販売されている黒飴のことである。本商品の製造・販売元である那智黒総本舗の本社・工場は東牟婁郡太地町に所在する。
概要[編集]
1877年(明治10年)創業。和歌山県を代表する観光土産でもあり、高野山等の門前町でも店先に並べられている。和歌山県以外でも、三重県のJR熊野市駅や大阪府のJR新大阪駅、関西国際空港の売店で販売されている。「黒あめ那智黒」の商品名で、株式会社那智黒総本舗が製造している。熊野の特産である那智黒石で作られた碁石にちなんだお菓子として生み出された。主原料に鹿児島県徳之島産の黒砂糖を使用している。値段も手頃で嵩張らないため、参詣土産として全国の信徒や来訪者が購入することが多い。
また、和歌山県推薦優良土産品に指定されている。
沿革[編集]
- 1877年(明治10年) - 創業。
- 1942年(昭和17年) - 保存銘菓として農林省の指定を受け、戦時下にも製造。
- 1955年(昭和30年)12月 - 個人経営より有限会社那智黒本舗設立。
- 1962年(昭和37年)11月 - 現本社工場が完成。
- 1972年(昭和47年) - CMの放送を開始、1983年(昭和58年)頃まで放送。話題になり人気を集めた。
- 1974年(昭和49年)3月 - 株式会社那智黒総本舗として組織・社名共に変更。
- 1989年(平成元年)5月 - 黒あめ那智黒「第21回全国菓子大博覧会」に於いて名誉総裁賞受賞。
備考[編集]
- 近畿地方[1]では1972年(昭和47年)から1983年(昭和58年)頃までCMが放映されており(思い出のテレビCM)、老婆と黒人(演:チコ・ローランド)がゴーゴーを踊るというインパクトの強さからそのCMソングも関西では知名度が高い。
- 那智黒総本舗では、黒飴の他に「黒あめ那智黒」と同じ黒砂糖を原材料に用いた羊羹とかりんとうの製造・販売も行っている。また、過去に九州向けに「薩摩の火」(さつまのひ)という商品名による黒飴も製造・販売していた。
- 『キン肉マン』に登場するキャラクターナチグロンは本商品からヒントを得て作られた。
- 関東地方のスーパーマーケット(ダイエー、イオンなど)や東京・上野にある二木の菓子でも販売されている。