都家歌六

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都家 歌六(みやこや うたろく)は、落語家名跡。8代目が2018年に死没したため、現在は空き名跡。

  • 初代都屋歌六(都川歌六とも) - (生没年不詳)元は西久保神谷町の御家人で、初め初代都々逸坊扇歌の門で扇我、『噺連中帳』(天保6年)にはすでに歌六で見える。浮かれ節謎合せに長じていた。通称「権中納言」。没年齢不詳。本名は畔柳藤二兵衛。
  • 2代目都家歌六 - (文政8年4月8日1825年5月25日) - 没年月日不詳)音曲師。本名は松本兼吉。最初は2代目柳亭左楽の門で語楽から清我となり『諸芸人名録』(1875年)にはすでに歌六で見える。明治30年代初めまでの番付に見える。通称「兄ィ」。没年齢不詳。
  • 代数未詳 - 上記の当一人物かどうか不明、七昇亭花山文(代数不明)の弟子で小亀から菜の花家双蝶で上方で修行、3代目都々逸坊扇歌門下で歌六になった。1902年8月8日に横浜新富亭に出演中68歳で亡くなったという歌六が同一人物だという説もある。
  • 3代目都家歌六 - 後の6代目雷門助六。本名は青木鏡太郎。
  • 4代目都家歌六 - (1871年3月6日 - 1926年8月8日)本名は井本亀之助。最初は1892年2月、4代目柳亭左楽の門下で柳家栄太郎(栄五郎とも)、1896年2月、左若を経て明治30年代後半に4代目春風亭柳枝の門下で春風亭楓枝となり、更に1917年ころに5代目柳亭左楽の門下で歌六になった。晩年は『ここに刈り取る眞紫垣』などと歌いながら踊る、改良剣舞で名を売った。楓枝時代のSPレコード音曲を多く吹き込んでいる。55歳没。
  • 5代目都家歌六 - 後の8代目翁家さん馬。本名は菅谷徳之助。
  • 6代目都家歌六 - 後の4代目三遊亭圓遊。本名は加藤遊。
  • 7代目都家歌六 - (1894年9月27日 - 没年月日不詳)最初は大正の末、初代桂小南の門下で南馬、桂馬を経て、柳家金語楼の門下で柳家夢路、1939年8月、7代目春風亭柳枝?の門下で春風亭喜久枝、同年暮れに夢路に戻り、1944年2月、歌六になる。没年齢不詳。戦時中ないし戦後まもなく没したといわれる。芸風も伝わっていない。本名は川田金五郎。
  • 8代目都家歌六 - 本項にて詳述。

8代目 都家 歌六みやこや うたろく
本名 真野 良夫
生年月日 1930年7月25日
没年月日 (2018-03-31) 2018年3月31日(87歳没)
出身地 日本の旗 日本愛知県名古屋市
死没地 日本の旗 日本東京都町田市
師匠 3代目桂三木助
4代目三遊亭圓遊
名跡 1. 桂三多吉(1951年 - 1954年)
2. 桂木多蔵(1954年 - 1956年)
3. 三遊亭万遊(1956年 - 1969年)
4. 8代目都家歌六(1969年 - )
出囃子 自転車節
活動期間 1951年 - 2015年
活動内容 のこぎり漫談
所属 日本芸術協会→落語芸術協会(1951年 - 2015年)

8代目都家 歌六(みやこや うたろく、1930年7月25日 - 2018年3月31日)は、愛知県名古屋市出身の落語家であり、ミュージックソー演奏家。本名は真野良夫。日本のこぎり音楽協会会長を務めた。諸芸懇話会会員。出囃子は『自転車節』。旧制名古屋中学校(現・名古屋中学校・高等学校)卒業[1]

人物[編集]

レコード収集[編集]

SPレコードを中心とする落語・演芸関係の古いレコード収集家。長年の成果は、著書『落語レコード八十年史』にまとめられている。類書は存在しない。

NHKラジオ深夜便にて毎月第4土曜深夜(日曜日)の午前1時台のコーナー「都家歌六の芸能博物館」に出演[2]。解説をつとめ、自らのコレクションを披露した。

略歴[編集]

著書[編集]

  • 激写!ポルノ寄席
  • 落語レコード八十年史(全2巻)国書刊行会, 1987.11
  • ご存じ古今東西噺家紳士録 ISBN 490144140X エーピーピーカンパニー, 2005.2
  • 〈SP盤復刻〉芸能全集 明治・大正寄席編 コロムビアミュージックエンタテインメント 2008.8※解説
  • 〈SP盤復刻〉芸能全集 明治・大正・昭和寄席編 コロムビアミュージックエンタテインメント 2008.8※解説
  • 〈SP盤復刻〉芸能全集 漫才編 コロムビアミュージックエンタテインメント 2008.8※解説

CD[編集]

  • 都家歌六芸能生活六十周年記念「幻の落語・壁金」(2012.8、日本伝統芸能振興財団)[5]

テレビドラマ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.524
  2. ^ 宇田川清江『眠れぬ夜のラジオ深夜便』(第3章 演芸大好き!午前一時台―演芸特選) 2004年 新潮新書 ISBN 4106100649
  3. ^ “落語家の都家歌六氏死去”. 時事ドットコムニュース. (2018年4月26日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2018042601338 2018年5月28日閲覧。 
  4. ^ “落語家の都家歌六さん死去 「のこぎり音楽」確立”. 朝日新聞デジタル. (2018年4月26日). https://www.asahi.com/articles/ASL4V3S0DL4VUCVL008.html 2018年5月28日閲覧。 
  5. ^ 八代目都家歌六 / 幻の落語・壁金”. CDジャーナル (2012年7月25日). 2019年2月26日閲覧。

参考文献[編集]

  • 諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』平凡社、ISBN 458212612X

関連項目[編集]