重力と呼吸

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Mr.Children > 重力と呼吸
重力と呼吸
Mr.Childrenスタジオ・アルバム
リリース
録音 OORONG TOKYO STUDIO
VICTOR STUDIO
ABS RECORDING
STUDIO MECH
Bunkamura Studio[1]
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース Mr.Children[1]
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(日本レコード協会[8]
  • Mr.Children アルバム 年表
    Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25
    Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25
    2017年
    重力と呼吸
    (2018年)
    -
    『重力と呼吸』収録のシングル
    1. himawari
      リリース: 2017年7月26日 (CD)
    2. here comes my love
      リリース: 2018年1月19日デジタル・ダウンロード
    ミュージックビデオ
    「Your Song」
    「SINGLES」
    - YouTube
    ライブ映像(公式)
    「海にて、心は裸になりたがる」 (2018)
    「addition」 (2019)
    「皮膚呼吸」 (2019)
    - YouTube
    テンプレートを表示

    重力と呼吸』(じゅうりょくとこきゅう)は、日本バンドMr.Childrenの19枚目のオリジナルアルバムである[9][10]2018年10月3日トイズファクトリーより発売された。

    概要[編集]

    前作『REFLECTION』より、3年4ヶ月ぶりのリリース[9][11]。アルバムタイトルに漢字が使用されるのは5thアルバム『深海』以来で[12]、当初は『Your Song』もタイトル候補だった[13]

    桜井和寿は今作について、「Mr.Childrenはこれからも第一線で戦っていくんだっていう宣戦布告[14]去年、25周年でスタジアム・ツアーを回って。あの時に、オーディエンスが求める、あるいはMr.Childrenのファンが求める『Mr.Children像』というものに関しては、100%に近い形で応えたし(中略)じゃあ次に何やるのか?っていうところで(中略)今できる、一番の直球を投げたいと思った[15]音楽そのものの中にメッセージを込めてはいないけれど、(26年目を迎えて)今もなお叫びがある、そのこと自体がメッセージになり得るから。年齢も経験も重ねていくなかで、死というものをどこかで意識するようにもなった。だからこそ力強く生きる音に対するあこがれが強くなっている[14]と語っている。

    本作は、1993年リリースの3rdアルバム『Versus』以来25年ぶりに10曲収録となっており[9]、収録時間が50分を下回ったのも同作品以来となっている。桜井は「濃いアルバムにしたかったんです。なんて言うんだろう、『リスナーがそれぞれに、好きな景色をイメージして聴いてください』っていう音楽をずっと作ってきたけれど、このアルバムに関しては自分たちの自我が強く出ていると思います[14]誰でもミュージシャンになれるし、誰でも世の中に音を届けられる時代の中で、こいつらじゃなきゃ意味を持たないもの、こいつらが叫ぶから、こいつらが歌っているから、意味を持つもの - だから逆に言えば本物しか残れないとは思う。(中略)Mr.Childrenが本物であるという証拠を残したかった[16]と述べている。

    36thシングル「ヒカリノアトリエ」と37thシングル「himawari」カップリング曲「忙しい僕ら」、また2016年のツアーなどで披露されていた新曲「お伽話」「こころ」[17][注 1]は未収録となっている[9]。これについて桜井は、「たとえばこのアルバムに”ヒカリノアトリエ”と”こころ”と”忙しい僕ら”があったら、たぶんいつも通りの、いろんなことができる、ヴァリエーション豊富な良質なポップバンドの新しいアルバムとして受け取られたと思うんですけど、敢えてそれをしたくなかったのは、たぶん『世界』というものがなんとなく自分のなかにあったからなのかも。2020年東京オリンピックの時に日本を代表するミュージシャンとしてもし僕らの名前が挙がった時に、じゃあその最新アルバムを聴いてみようって誰かが聴いて、『ああ、いろんなことをやるポップバンドなのね』って思われるよりも、一番名刺代わりとなる音にしたかった」と述べている[18]

    発売形態は通常盤のみの1種類。シルバー3方背BOX仕様担っており、アートディレクターはエアロシン・レックス・メストロビッチ。期間限定でアルバム収録曲と「here comes my love」「Your Song」「Your Song (Ordinary Story)」「SINGLES」のミュージック・ビデオが視聴できる「プレイパス」が封入された。

    プロデュース[編集]

    前作『REFLECTION』は、バンドのデビュー以来初となるメンバー単独によるセルフプロデュース作品が多数収録され[14][19]、プロデューサー・小林武史との共同プロデュースによる楽曲は、全23曲中6曲({Drip}は14曲中5曲)であったが、今作では完全なセルフプロデュースとなっている[1][14]

    プロモーション[編集]

    2018年8月2日に今作と歌詞集「Your Song」の発売、アリーナツアー『Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸』の開催を発表[20]。その後、発売日以外の情報を発表することなく、9月17日に公式サイト上で、数字「10691059」が発表され、合わせてカウントダウンもスタート[21]9月20日に詳細を発表した[9][22][注 2]

    2019年1月25日にダウンロード配信がスタートし、台湾ではサブスクリプション配信がスタート[23]。同年12月25日には国内でのサブスクリプション配信がスタートした[24]

    チャート成績[編集]

    発売初週に約31.0万枚を売り上げ、2018年10月15日付オリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得した[2]。 また発売週からオリコン週間アルバムランキング、Billboard JAPAN週間アルバムランキングのそれぞれで3週連続首位[4][7]を2018年度で唯一獲得した。
    連続首位はベスト・アルバムでは『Mr.Children 2005-2010 <macro>』が3週連続首位獲得以来6年5ヶ月ぶりで、オリジナルアルバムでは、16thアルバム『SENSE』が2週連続首位獲得以来7年10ヶ月ぶりとなる。また、オリジナルアルバムでの3週連続首位獲得は自身としては初。

    日本レコード協会の2018年10月度ゴールドディスク認定作品において米津玄師BOOTLEGとともに、ダブル・プラチナ認定された[25]

    2018年のオリコン年間ランキングで4位となり、オリジナルアルバムでは10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』から9作連続の年間TOP10入りとなった。

    収録曲[編集]

    1. Your Song [5:13]
      本作のリード曲で、情報解禁と同時にミュージック・ビデオ (Short ver.) が公開された。メンバーがミュージック・ビデオに出演するのは2014年11月発売のシングル「足音 〜Be Strong」以来約4年ぶりとなる[22]。また、本作発売日である10月3日にミュージック・ビデオのフルバージョンと、林遣都村上穂乃佳らが出演したもう1種類のミュージックビデオ「Your Song (Original Story)」が公開された[26][27]。いずれも監督は林響太朗[27][28]で、武蔵野美術大学「ガレリア」などで撮影が行われた[29]
      鈴木英哉のカウントから曲が始まる。
      ロビー・ウィリアムズの「She's The One」からヒントを得て作られたという[30]
    2. 海にて、心は裸になりたがる [5:29]
      Mr.Childrenには珍しいビートロック[31]
    3. SINGLES [4:45]
      テレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』主題歌[32]。桜井は「シナリオを読ませて頂いたときに感じたギラギラした何か、哀愁や孤独や激しさ、そういった強いエネルギーに巻き込まれながら、この曲を録音しました」とコメントしている[32]
      本作発売日である10月3日にミュージック・ビデオ (Short ver.) が公開された。ミュージック・ビデオには井之脇海阿部純子が出演している[26]。監督は林響太朗[33]
      タイアップの関係上、本楽曲の著作権はテレビ朝日ミュージックが保有している。
    4. here comes my love [6:00]
      7th配信限定シングル。
    5. 箱庭 [3:16]
      本作発売後に開催された『Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸』『Mr.Children Dome Tour 2019 "Against All GRAVITY"』では披露されなかった曲である。
    6. addiction [4:28]
      ライブの中で刺激的な音楽を、ということを意識して書かれた曲[34]
    7. day by day(愛犬クルの物語) [3:14]
      クイーンの「I Was Born to Love You」を意識して作ったという[35]
      『Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸』『Mr.Children Dome Tour 2019 "Against All GRAVITY"』では『箱庭』同様、披露されなかった曲である。
    8. 秋がくれた切符 [3:30]
      • 弦編曲:桜井和寿・世武裕子
      桜井が西野カナに楽曲提供するイメージで書かれた曲[36]
    9. himawari [5:58]
      37thシングル。
      表記はないがアルバムバージョン[37]。ボーカル、一部ギターとキーボードの再録が行われ、ミックスとマスタリングも改めて行われている。
    10. 皮膚呼吸 [6:08]
      2017年7月に、NTTドコモ25周年キャンペーンのCMにおいて「未発表曲DEMO」として公開されていた楽曲[22]

    参加ミュージシャン[編集]

    アルバム・ブックレット参照[1]

    スタッフ[編集]

    • ケン・マスイ:Music Director, Creative Director
    • ジョー・ラポータ英語版:Mastered
    • エアロシン・レックス・メストロビッチ:Art Director

    ライブ映像作品[編集]

    Your Song

    作品名 備考
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY

    海にて、心は裸になりたがる

    作品名 備考
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY

    SINGLES

    作品名 備考
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY

    here comes my love

    addiction

    作品名 備考
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY

    秋がくれた切符

    作品名 備考
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸

    himawari

    皮膚呼吸

    作品名 備考
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    [脚注の使い方]
    1. ^ Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く』で商品化
    2. ^ 数字「10691059」は「じゅう(10)りょ(6)く(9)と(10)こ(5)きゅう(9)」の語呂合わせ。

    出典[編集]

    1. ^ a b c d e Mr.Children (2018年). Mr.Children『重力と呼吸』のアルバム・ノーツ, pp. 25-26 [CD].
    2. ^ a b Mr.Children、3年4ヶ月ぶりアルバムが首位 「通算1位獲得数」男性アーティスト歴代3位タイに”. ORICON NEWS (2018年10月9日). 2018年10月9日閲覧。
    3. ^ Mr.Children、6年5ヶ月ぶりアルバム2週連続1位”. ORICON NEWS (2018年10月16日). 2018年10月16日閲覧。
    4. ^ a b Mr.Children、今年度初のアルバム3週連続1位”. ORICON NEWS (2018年10月23日). 2018年10月23日閲覧。
    5. ^ Mr.Children『重力と呼吸』が274,894枚を売り上げ週間アルバム・セールス首位獲得”. Billboard JAPAN (2018年10月9日). 2018年10月9日閲覧。
    6. ^ Billboard 週間アルバム・セールス、Mr.Children「重力と呼吸」が50,999枚で2週連続首位 安室奈美恵「Finally」は230万枚を突破”. Billboard JAPAN (2018年10月15日). 2018年10月15日閲覧。
    7. ^ a b Mr.Children『重力と呼吸』が20,265枚を売り上げ、3週連続で週間アルバム・セールス首位を獲得”. Billboard JAPAN (2018年10月22日). 2018年10月22日閲覧。
    8. ^ 一般社団法人 日本レコード協会|各種統計
    9. ^ a b c d e Mr.Children『重力と呼吸』”. トイズファクトリー公式特設サイト. TOY'S FACTORY (2018年10月3日). 2018年10月3日閲覧。
    10. ^ Mr.Childrenニューアルバムは「重力と呼吸」4年ぶりメンバー出演のMVも公開”. 音楽ナタリー (2018年9月20日). 2018年9月22日閲覧。
    11. ^ Mr.Children、新作『重力と呼吸』全容解禁+全曲詩集の発売決定”. BARKS (2018年9月20日). 2018年9月25日閲覧。
    12. ^ “Mr.Children、新アルバムは『重力と呼吸』 桜井和寿「圧倒的な音に」”. マイナビニュース (マイナビ). (2018年9月20日). https://news.mynavi.jp/article/20180920-695288/ 2018年9月30日閲覧。 
    13. ^ 『LuckyRaccoon』BIRTHDAYS、46号、19頁
    14. ^ a b c d e Yahoo!ニュース 特集編集部 (2018年10月3日). “「いつまで叫び続けられるんだろう」――桜井和寿、26年目の覚悟”. Yahoo!ニュース 特集. ヤフージャパン. 2018年10月3日閲覧。
    15. ^ MUSICA』FACT、2018年11月号、22頁
    16. ^ ROCKIN'ON JAPANロッキング・オン、2018年11月号、65頁
    17. ^ Mr.Children全国ツアー、三重の振替公演で終幕「僕らの音楽が皆さんの心になれたら」”. natalie (2017年5月16日). 2018年9月20日閲覧。
    18. ^ 『MUSICA』FACT、2018年11月号、24頁
    19. ^ MUSICA(ムジカ) >>Blog Archive Mr.Children、本誌独占・『REFLECTION』メンバー全員インタヴュー!! 新たな選択と共にゼロから立ち向かった 挑戦の軌跡、心情、そのすべて”. MUSICA (2015年6月14日). 2015年9月19日閲覧。
    20. ^ Mr.Childrenが3年4カ月ぶりアルバム発表、初の海外単独公演含むツアーも決定”. 音楽ナタリー. Natasha (2018年8月2日). 2018年9月19日閲覧。
    21. ^ Mr.Children、公式HPに突如謎の数字「10691059」が出現。カウントダウンもスタート”. rockin’on.com (2018年9月17日). 2018年10月1日閲覧。
    22. ^ a b c Mr.Children、新作『重力と呼吸』全貌が明らかに「最高のアルバムが出来ました!!」”. ORICON NEWS (2018年9月20日). 2018年9月20日閲覧。
    23. ^ Mr.Children 19th Album「重力と呼吸」2019年1月25日配信スタート!”. TOY'S FACTORY (2019年1月25日). 2020年4月30日閲覧。
    24. ^ Mr.Children、ドームツアー映像作品より“皮膚呼吸”ライブ映像を公開。AL『重力と呼吸』サブスク配信も”. rockin’on.com (2019年12月25日). 2020年4月30日閲覧。
    25. ^ 株式会社ロッキング・オン. “Mr.Children『重力と呼吸』&米津玄師『BOOTLEG』が50万枚出荷でダブル・プラチナ認定” (日本語). rockinon.com. 2018年11月9日閲覧。
    26. ^ a b ミスチルのMVを3本同時公開、林遣都や井之脇海ら若手実力派俳優たちが出演”. 音楽ナタリー (2018年10月3日). 2018年10月3日閲覧。
    27. ^ a b ミスチル、新アルバム『重力と呼吸』収録曲MV3本一挙公開”. ORICON (2018年10月3日). 2018年10月3日閲覧。
    28. ^ Mr.Children「Your Song」MV”. Mr.Children YouTube公式チャンネル. YouTube (2018年10月3日). 2018年10月3日閲覧。
    29. ^ 【ミスチルMVをガレリアで撮影】ムサビニュースまとめ20181005”. PARTNER (2018年10月5日). 2020年2月4日閲覧。
    30. ^ 『MUSICA』FACT、2018年11月号、25頁
    31. ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』ロッキング・オン、2018年11月号、61頁
    32. ^ a b ドラマ「ハゲタカ」主題歌にMr.Children新曲「SINGLES」”. 音楽ナタリー (2018年6月29日). 2018年9月20日閲覧。
    33. ^ Mr.Children「SINGLES」MV(Short Ver.)”. Mr.Children YouTube公式チャンネル. YouTube (2018年10月3日). 2018年10月3日閲覧。
    34. ^ 『MUSICA』FACT、2018年11月号、26頁
    35. ^ 『LuckyRaccoon』BIRTHDAYS、46号、16頁
    36. ^ 『LuckyRaccoon』BIRTHDAYS、46号、12頁
    37. ^ 『MUSICA』FACT、2018年11月号、154頁