野上龍雄

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野上 龍雄(のがみ たつお、1928年3月28日 - 2013年7月20日 )は脚本家東京都出身。

略歴[編集]

1928年(昭和3年)東京府生まれ。旧制開成中学松本高等学校文科を経て、東京大学文学部仏文科卒業。大映脚本家養成所をへて、シナリオ・ライターとなり、映画、テレビの脚本を多数書き上げた。

映画の脚本では東映において時代劇やくざ映画のシナリオを数多く執筆した。 テレビでは池波正太郎原作の時代劇『鬼平犯科帳』『剣客商売』の脚本や、長期シリーズとなった朝日放送の『必殺シリーズ』の脚本を多数執筆。劇場版などの長編シリーズも手がけ、同シリーズを支えた重鎮の脚本家としても著名である。

2013年7月20日、老衰のため死去[1]。85歳没。

作風[編集]

  • 組織に利用され裏切られる若きやくざの悲劇『現代やくざ 血桜三兄弟』、孤独に生きる渡世人の悲しみを描いた傑作『木枯らし紋次郎 関わりござんせん』、大西瀧治郎中将を描いた『あゝ決戦航空隊』(笠原和夫、相良俊輔と共同執筆)、三代将軍継嗣問題を巡る徳川家の骨肉の争いを描いた大作『柳生一族の陰謀』(深作欣二、松田寛夫と共同執筆)、山田風太郎の小説を原作として島原の乱で鎮圧されたキリシタン民衆の怨念を報いんとする男の執念と彼に立ちはだかる剣豪との対決を描いた『魔界転生』(深作欣二、石川孝人と共同執筆)と、野上作品の題材は多岐に渡る。
  • 心理描写が繊細、そして、熱い感情の表現が強烈で見る者の心に緊張感を与える迫力がある。『柳生一族の陰謀』(1978年)のラストのどんでん返しにおいて、予期せぬ事態に動転し錯乱状態に陥った主人公柳生宗矩萬屋錦之介)が絶叫する「夢でござる」という台詞は流行語にもなった。
  • 必殺シリーズ』では、虐げられて生きる存在の悲しみや怨念を描いた作品において数多くの傑作を発表している。

映画脚本作品[編集]

テレビ脚本作品(一部)[編集]

二代目中村鴈治郎、「必殺シリーズ」最後の出演作品

その他の脚本作品[編集]

参考文献[編集]

  • 『日本映画作家全史 下』(1978年) 教養文庫
  • 『講座 日本映画』(全八巻)(1985年-1988年) 岩波書店
  • 『必殺15年の歩み』(1988年) 放送映画出版
  • 『日本映画テレビ 監督全集』(1988年) キネマ旬報社
  • 『昭和の劇 映画脚本家笠原和夫』(2002年) 太田出版

脚注[編集]