野球における乱数表

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野球における乱数表は、投手捕手の間にて球種のサイン交換に用いられた表を指し、グラブに張り付ける形で使用されていた。

概要[編集]

縦横4マスないし5マスの表にあらかじめランダムに書かれた数を記しておき、投球前に「(例として)最初に出す指の数を縦軸の数、次に出す数を横軸の数」というサインを送り、表の交差する数で球種を確認して投球する、という、ある種の乱数表である。

日本における歴史[編集]

乱数表を初めて日本で野球に取り入れたのは1960年代後半、近鉄監督時代の三原脩であると言われている。単純なサイン交換に比べて相手チームにサインを盗まれる確率が低くなるということで徐々にプロ野球界ではほぼ常識的に利用されるようになったが、その乱数表も「イニングことに別の表を使用する」「イニングごと(もしくは打者ごと)に縦・横の順番を入れ替える」「3回指を出す内、あらかじめ順番を決めておいて残り1回はダミーにする」など、年々複雑化していった。

複雑化の進行が、試合進行を円滑に進めるにあたっての障害(特にナイターではその分、照明に使用する電気使用料が増大する)となるなど、著しい問題になったことから、1983年6月コミッショナー下田武三が全球団に「乱数表の使用禁止」を通達、以後日本のプロ野球で使用されることはなくなった。