鉄人をひろったよ
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「鉄人をひろったよ」は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の読みきりSF漫画作品。『ビッグコミック』の1983年7月号に掲載。
概要[編集]
平凡な現代社会における、「鉄人」という巨大ロボットの必要性の無さが描かれており、鉄人28号のアンチテーゼともとれる作品となっている。
ストーリー[編集]
主人公の老人がある晩、川岸の土手を運転していたところ、一人の男が「他国に狙われている極秘研究だ」とコントローラーを手渡し息絶えてしまう。それはなんと巨大なロボットに命令できるコントローラーだった。ロボットに成す術もなく、主人公はそのまま帰ってしまうが、コントローラーを追ってロボットは家までやってきた。
登場人物[編集]
- 老人
- 本作の主人公。基本的に淡白なところがあり、傷ついて血まみれの男からリモコンを託された後も、リモコンと係わり合いになった事自体への心配などは余りしておらず、また男やロボの事を警察に届け出るなどといった積極的行動も取らない。嫌味で口うるさい隣人が悩み。
- 老婆
- 老人の妻。夫とロボの扱いを相談するが、夫同様ロボに対してあまり深刻ではない。
- 鉄人
- リモコンの音声命令などに反応して動く、巨大ロボット。旧帝国陸軍が命運を賭けて開発し、モサドやKGB、CIAなども狙い求めた。
- 男が残した「黒部の深山」という言葉は鉄人28号の作られた「乗鞍岳秘密研究所」に絡めたものと取れる。
- 血まみれの男
- 老人が真夜中に出会った血まみれの男。名前、役職などは一切描かれていない。老人にリモコンを渡す。その後老人が助けを呼びに離れた際に消えてしまう。その後の消息は不明。
- 九条
- 老人宅の隣に住む口うるさい隣人。自宅の庭に落葉樹を植えている。何かと難癖をつけるタイプ。姿は登場せず、電話越しの台詞のみ。