鉄道警察隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動

鉄道警察隊(てつどうけいさつたい、英語: Railway Police Unit)は、都道府県警察本部において、鉄道利用者の安全を守り、鉄道施設における各種犯罪の予防及び検挙に当たることを任務としている組織を指す。

概要[編集]

鉄道警察隊は都道府県警察本部に設置された「執行隊」で、各都道府県警察によって異なるが、主に地域警察活動を統括する生活安全部若しくは地域部に属している。なお、沖縄県警察は県内の鉄道路線が小規模であるため、鉄道警察隊が設置されていない。

主な任務は、鉄道施設における個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防及び検挙、事故の防止、鉄道にかかわる公共の安全と秩序の維持に当たることで、痴漢スリ置引暴力などの犯罪の予防や捜査、踏切事故などの鉄道事故の防止や事故捜査・救助活動などが代表的な仕事である。

平時、鉄道警察隊では独自に活動をしているが、大規模な事件や事故が発生した時は、発生地を管轄する警察署と連携して捜査活動を行う。

鉄道警察隊とは別に駅前や駅構内に「〇〇駅前交番」「〇〇駅交番」などの名称で所轄警察署の交番が設置されているところがある。駅前交番の勤務員は、その駅に鉄道警察隊の拠点が無い場合などに鉄道関係の犯罪に介入することもあるが、それは所轄警察署の地域課としての活動であり、鉄道警察としての活動は行わない。ただし、稀な例として、交番所長以下の勤務員が鉄道警察隊の小隊を兼任し、鉄道警察としての活動を実施する場合がある。

鉄道警察隊に所属する警察官は、「鉄道警察隊」のネーム入り腕章をはめている他、襟には日章に「R」「P」の文字に挟まれたレール断面マークが入った記章を着けている。

編制[編集]

以下は警視庁鉄道警察隊におけるもの。

  • 隊長
  • 管理官 (兼副隊長、警視が務める) ・本部付警部
  • 隊本部
    • 庶務係
    • 計画係
    • 特務係 (私服で警らを行い、スリ、痴漢などを取り締まる)
  • 中隊 (中隊長は警部で各分駐所に置かれる。所在地は分駐所名の駅構内)
  • 東京分駐所 (東部・南部)
  • 第1中隊
    • 分駐事務係
    • 第1 - 4小隊
    八重洲・東京地下・品川・両国連絡所
  • 新宿分駐所 (西部)
  • 第2中隊
    • 第1 - 4小隊
    • 分駐事務係
    新宿・渋谷・中野連絡所
  • 上野分駐所 (北部)
  • 第3中隊
    • 分駐事務係
    • 第1 - 4小隊
    上野・上野新幹線・池袋・赤羽連絡所
  • 立川分駐所 (三多摩地域)
  • 第4中隊
    • 分駐事務係
    • 第1 - 4小隊
    八王子連絡所

通信[編集]

2019年現在は通常の警察無線(「県内系」「方面系」など)の他、専用の通信系を持つ。後者は分駐所等に設置された固定機と各隊員が携行する携帯機の相互間で通信を行う、警察無線の署外活動系とほぼ同等のシステムである。

新型コロナウイルス感染[編集]

  • 2020年4月15日、警視庁は15日、職員3人の新型コロナウイルス感染を発表した。職員の感染は計13人になる。感染が判明したのは鉄道警察隊の男性警部である[1]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 警視庁の警官3人が感染、警察学校に入ったばかりの女性巡査も”. 読売新聞 (2020年4月15日). 2020年4月15日閲覧。