銀河伝承

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銀河伝承
ギャラクシーオデッセイ
ジャンル 縦スクロールシューティング
アクションRPG
対応機種 ファミリーコンピュータ
ディスクシステム
開発元 アトラス
発売元 イマジニア
シナリオ 田部裕文
音楽 増子司
美術 岡崎つぐお
シリーズ WAVE JACKシリーズ
人数 1人
メディア ディスクカード両面
発売日
  • 日本 1986年11月6日 (1986-11-06)
その他 型式:IMA-GIN
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銀河伝承 ギャラクシーオデッセイ』(ぎんがでんしょう)は、1986年11月6日イマジニアから発売された、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用のゲーム。

概要[編集]

イマジニアのファミリーコンピュータ用ゲーム第1弾。いち早くメディアミックスの手法を取り入れたWAVE JACKシリーズの第1作でもある。強制無限縦スクロールSTGの宇宙ステージ、惑星に下りてからは主人公が謎を解明していく縦スクロールアクションSTGで構成されている。

黄色の大き目のパッケージには、ゲームソフトのほかに以下の物が同梱されている。

  • 副読本 : マニュアルと短編小説、設定資料を収録。ゲーム中に登場する古代文字の発音表が途中まで記され、残りはプレイヤーが推理しながら埋めていく形になっている。
  • カセットテープ : オープニングのボイスドラマ、荻野目洋子の主題歌、劇中の古代言語解読の手がかりとなる歌、本編を進めた後半のボイスドラマで構成されている。
  • 感性教育のしおり : 日本教育心理研究所の森山祐輔所長が提唱する、情報化社会に対応した教育法「ソフトエデュケーション」の解説。

スーパースターフォース』(1986年)に類似したシューティングゲームと『ゼルダの伝説』(1986年)を模倣したようなアクションロールプレイングゲームの組み合わせの体裁をとる[1]が、こうした「謎解き系シューティング」は当時のちょっとした流行であった[2]。しかし作りこみが甘くバグが大量にあったために、購入してすぐに他のゲームに書き換えてしまうプレイヤーも多かった(当時の実売価格5000円ほどとディスクシステムのソフトとしては非常に高価だった為、発売から数年経過しての事と思われる)[3]

本作『銀河伝承』から始まるWAVE JACKシリーズは、受け身だったプレイヤーに対し「自分で考えて謎を解くこと」を提起したといえる。しかし不親切さが前面に出てしまったことと、購買層を絞りきれなかったことが要因となり売り上げの不振を招き、3作品で幕を下ろすことになった[2]

ゲーム内容[編集]

スード病を治療する神の薬を得るためには、ホープ星と5つの衛星に1つずつ隠されているクリアアイテム「キルノ」を発見する必要がある。

各星に到着すると、まずネブラを操作するシューティングゲームが始まる[1]。地上の入り口までたどり着くと一旦スクロールが停止し、降下するかシューティングを続行するかを選択する。地上活動に必要なオキシゲン(酸素)は薬による合成を除けば、空中の敵を倒すことでしか得られないので、降下前に相当量を貯めておかねばならない。

地上ではサトルを操作して探索を行う[1]。大気が薄いので所持するオキシゲンが尽きるとライフが減り始める。

ストーリー[編集]

外宇宙に移民先を求めた地球人が、2471年にキリル星を発見してから25年が過ぎた。現在はキリル暦23年。地球人とキリル原住民は同じ惑星の上で仲良く暮らしていた。

7月初旬の夜、1万年に一度というスード流星群を見上げ、人々はその美しさに沸いていた。キリル人のキーナじいさんは「天から火の降る年には、石の悪魔が目を覚ます」と不吉な言葉を唱えていたが、誰も相手にするものはいなかった。ところがそれからほどなくして、流星群がもたらしたウイルスによって人々の皮膚が角質化する奇病が広がり始めた。混乱を避けるために一般には伏せられていたが、この「スード病」を治療する手段は発見できず、いずれ患者は全身を角質層に覆い尽くされてしまう運命だった。

キーナじいさんの言葉を思い出したサトル、ライル、リタの3人は、古くからの言い伝えとスード病に何らかの関連があるものと見て老人に会いに行った。キーナじいさんが語る「恋人を石にされた青年が、神の国におもむいて薬を持ち帰った話」と、太古の石版の文字の解読結果を照合し、ラープ星系第4惑星ホープにスード病の治療薬があることが突き止められた。3人は宇宙港管理コンピュータ「マイミ」の助けで、登録を抹消された宇宙船に乗り込み、ホープ星へと旅立つのだった。

キャラクター[編集]

サトル
日系の少年。スペースパイロット志望で、地上探索を担当する。スード病に冒されたガールフレンドのエミリアを救うため、冒険に乗り出した。
リタ
インド系の少女。ビルフォード医大チャドラ助教授の娘であり、薬の調合を担当する。石版の文字を解読したのも彼女である。
ライル
欧米系の大柄で太めの少年。機械に強く、宇宙船の改良を担当する。
ネブラ (NEBULA)
星間移動用宇宙船。重火器ツイン砲とキャノン砲を搭載している。
ウリュー (URYU)
地上降下用の1人乗りカプセル。
ピノ
ホープとその衛星の地下洞窟で暮らすテレパシー人種。アイテム販売やヒントの提供でサトルたちを助ける。
ナレーション

音楽[編集]

主題歌[編集]

「ロマンティック・オデッセイ」

サウンドトラック[編集]

  • 『銀河伝承 オリジナル・サウンドトラック』(1986年、ビクターJVC
    アナログレコード、カセットテープ、CDで発売。荻野目洋子の歌は収録されていないが、別のイメージソングが入っている。ゲームのヒントもあり。

スタッフ[編集]

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミリーコンピュータMagazine20.43/30点[4]
ユーゲー否定的[5]
  • ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.43点(満30点)となっている[4]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」では、「縦スクロールシューティングに、地上でのアクションも加わった1つぶで2度おいしいシューティングゲーム。販売専用で、小説と同時に売られていたという変わったソフトだ。ゲームとしても、なかなか楽しく、パワーアップがミソだ」と紹介されている[4]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.30 3.55 3.59 3.53 3.39 3.07 20.43
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「ゲーム内容そのものはツッコミどころを間違えた『スーパースターフォース』という一言でカタがついてしまう」、「試行錯誤で展開したメディアミックス戦略は、作り込みの甘さやディスクそのものの『容量の限界』から、当初考案していた設定や構想をうまく使いこなせておらず、残念な限りだった」と評している[5]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』45ページ
  2. ^ a b ユーゲーDX STAGE 3』(マイクロマガジン社)pp.80 - 81
  3. ^ 『ユーズド・ゲームズ 総集編5』(キルタイムコミュニケーション)p.295
  4. ^ a b c 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、 118頁。
  5. ^ a b 飴尾拓朗 (G-trance)「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、 67頁、 ISBN 雑誌17630-10{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。