銭形幸一

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銭形幸一 警部
ルパン三世のキャラクター
登場(最初) 『ルパン三世颯爽登場』
作者 モンキー・パンチ
声優 近石真介
大塚周夫
納谷悟朗
加藤精三
山寺宏一
演じた俳優 伊東四朗
エド山口
浅野忠信
夢乃聖夏
鈴木亮平
プロフィール
生年 1938/12/25
性別 男性
親戚 銭形平次
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銭形 幸一(ぜにがた こういち)は、モンキー・パンチ漫画作品及びそれを原作とするアニメルパン三世』シリーズに登場する架空の人物。一般的には銭形警部の名前で知られる。

2017年に日本テレビWOWOWHuluで銭形が主人公の実写ドラマ『銭形警部』が放送、配信されている[1]

人物[編集]

ルパン三世の逮捕に執念を燃やす警察官。階級は警部であり、それ故に銭形警部の通称で呼ばれており、ルパン三世一味からは「とっつぁん」という愛称で呼ばれている[注 1]江戸時代の有名な岡っ引銭形 平次 (ぜにがた へいじ、小説『銭形平次捕物控』の主人公)の子孫にあたり、彼から数えて6代目(来孫)となる[注 2]。国際指名手配犯であるルパン三世を追うために、アニメでは『TV第2シリーズ』以降は警視庁からICPO(インターポール)に「ルパン三世専任捜査官」として出向している[注 3][注 4]

TV第1シリーズ~PARTⅢでは「肝心なところでドジを踏んでしまい、いつもルパンに逃げられる」というコミックリリーフ的な描写をされ、ルパン一味からも甘く見られる[注 5]ことが多かったが、劇場版やTVスペシャル及びTVシリーズPART4以降ではそのような描写が少なく、むしろルパン一味からは苦手意識を持たれており、『THE FIRST』では「世界中のどこにいようがやってくる」とルパンがそのしつこさに脱帽している。

仕事熱心かつ真面目で人が良く正義感・責任感が強い性格であり、ルパン三世の宿敵であるが、作中ではルパンの死を誰よりも(仲間である次元大介ら以上に)悲しむ場面が多く[注 6]、『TV第1シリーズ』最終回でルパン達がアジトごと自爆した(と思わせて脱出した)際には「俺はこれからどうすりゃいいんだ…」と泣き崩れるなど[注 7]、ルパンのことを憎からず思っている節があり、いつの間にか奇妙な友情のようなものが互いにできあがっている[注 8]。ルパンは盗みを働く際には殺人を決して行わない「純粋な泥棒」であることも認めており、他の警官が「殺人犯め」や「卑劣な手で盗みをした」と言うと「殺人犯ではなくルパン」や「ルパンは人殺しなどしない」等と必死に否定をする[注 9]。ルパンも「本気で俺を捕まえようとしたのはとっつぁんだけだったからな。だから俺も盗みまくったのさ。本気でな」と銭形とのライバル関係を認めている発言をしており[注 10]、それを聞いた銭形は「我が選んだ道に悔い無し」と感涙している[ep 1]。互いに助け合ったり、長年の腐れ縁から抜群のコンビネーションを発揮したりすることも多く、ゲーム『魔術王の遺産』ではルパンを殺そうとするレオポルト・ラングを止めようとしたり、『ルパンには死を、銭形には恋を』では光琳に縄で縛られた際にお互いの特技を活かしてピンチを乗り切り、劇場版『ルパンVS複製人間』ではミサイルによる爆撃の真っ只中を二人三脚で疾走して避難している。

いつしか「ルパンを捕まえること」が銭形の生きがいとなっており(『TV第2シリーズ』第90話で「ライフワーク」と発言している)、TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では「人生に於ける最大の喜び」「座右の銘」などを聞かれて全て「ルパン逮捕」と答え、『ルパンVS複製人間』では「ルパンという人間がいるかぎり、私は日夜永遠に追い続ける義務があるんだよ」とルパンを追うことは自分の宿命であると語り、『ハリマオの財宝を追え!!』でラッセルを逮捕した際は「逮捕だ、ルパァ~ン!!」といつもの口癖を叫んでしまっている(「御用だ!」「神妙にお縄を頂戴しろ!」「今日が年貢の納め時だ!」など、先祖の影響を受けた決め台詞を言うこともある)。

相手が誰だろうが、悪党にはワッパ(手錠)をかける!それが俺の主義なんだよ‼」(『ワルサーP38』より)と言い切る根っからの正義漢かつ刑事(デカ)であり[注 11][注 12]、時にはルパン逮捕よりも組織犯罪や悪事の摘発を優先させ[注 13]、たとえ味方であってもルパンの命を狙う第三者や事件に絡む巨悪の存在を知った場合にはそれを阻止する為にルパン一味と共闘する事も多くある[注 14]。責任感に溢れ忠義にも厚い面があり、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では首都高速道路にてマイケル・スズキの策略で自身の命令を無視してルパンを攻撃したトレーラーが引き起こした、負傷者77名・被害車両48台にも及ぶ大惨事の責任を自ら取ると進言し、『TV第2シリーズ』第113話では「いつまでルパンを捕らえられんのだ、このマヌケ!」と罵った大臣を殴り免職した浅野警視総監の無念を晴らそうと熱弁を振るい、日本全国から優秀な警察官を募り自身を大石内蔵助に見立てたルパン逮捕作戦「忠臣蔵」の指揮を執っている[注 15]

しかし、清廉潔白という訳ではなく俗物的な面も多々あり、色仕掛けに引っ掛かってしまったり、『へミングウェイ・ペーパーの謎』では飲み屋の領収書を捜査経費で落とそうとしたことを経理部から咎められた上に街中で峰不二子を目撃した時に口から出た一声が「金貸してくれ!」だったり、『TV第2シリーズ』第57話では自身の不祥事を誤魔化したいが為にルパンに金庫破りを頼んだり(しかも、当初はその理由に関しては嘘をついていた)もしている。また、簡単に舞い上がったり煽てられたりし易いという、良く言えば素直だが悪く言えば単純な面もあり、ルパン逮捕に成功し有頂天になったり、「大層なご活躍」等の嫌みを言われるも全く気付かず額面通りに受け取って照れたりしている[ep 2]

一人称は「ワシ」を使うことが多いが、上司や一般人に対しては「私」を使う。パイロットフィルム版や一部の登場作品においては「俺」と言うこともあり、『sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜』で記憶喪失となった際は「ボク」と言った。

好物はラーメン(インスタントを含む)らしく、外食や出張先でたびたび食している描写があり、『ハリマオの財宝を追え!!』ではレストランでお湯だけを頼んでカップ麺を食べようとしたりもしている。またアニメでは、石川五ェ門ほど顕著ではないが洋食が続くと和食に対するホームシック状態に陥る描写もあり、劇場版『ルパンVS複製人間』では警視総監と共にコロンビアの日本料理店で食事し、TVスペシャル『ワルサーP38』では病院食は口に合わないという理由でニューヨーク市街の日本料理店で納豆ご飯などを食べ、PART5第18話では味噌の匂いを嗅ぎつけて(それと知らず)ルパンのアジトに来訪し、五ェ門の打った蕎麦をご馳走になり帰っていった[注 16]。また、時折ファーストフード店でハンバーガーホットドッグを食する描写もある。

食事以外でも和風なものを好む傾向があり、テレビでは時代劇を好むほか[ep 3]、音楽も演歌以外は聴かないとのこと[ep 4]だが、好きな映画は「ダーティハリー」である[ep 5]

実力[編集]

上層部からは失敗続きのためかあまり良い評価をされておらず[注 17]、『1$マネーウォーズ』で一度出した辞表を撤回しようとした際には「もういらない」「役立たず」とまで言われており、ICPOは銭形がいつまで経ってもルパンを逮捕できないことに業を煮やし、ルパン抹殺という強行手段に打って出たことも何度かある(だが、結局は失敗に終わっている)。挙句の果てに『グッバイ・パートナー』では「実はルパンと共謀している」というデマを流され、共謀罪で逮捕までされてしまった。

しかしそれは「ルパン一味の実力が相対的に見て余りに高過ぎる」ためであって、銭形が決して無能というわけではない。むしろその腕は確かなもので、ルパンも銭形のことを恐れており、『TV第1シリーズ』のOPではルパンから「警視庁の敏腕警部」と説明されているし、PART5の八咫烏五郎はルパン三世専任捜査官である銭形の立場を「絶対に売れない商品を押し付けられた営業マン」と例え、世間の銭形に対する評価は間違っていると抗弁している。事実、『TV第1シリーズ』第4話「脱獄のチャンスは一度」ではルパンを完璧な罠にかけて逮捕し[注 18]、『TV第2シリーズ』第37話「ジンギスカンの埋蔵金」ではジンギスカンに変装して立ち去ろうとしたルパンに対して「そっちはルパン用の特別製の扉」と別の扉へ誘導することでルパンを扉の中(実は護送車の中)に捕らえ[注 19]、第57話「コンピューターかルパンか」では後述の生け捕り術や射撃を駆使して五ェ門、次元、ルパンを次々と圧倒的な強さで無力化させている[注 20]

もしルパン一味の個々が単独で勝負すれば、誰も銭形には敵わないとさえ言われており(お互いに殺し合おうとは思っていない為、心底本気を出した状態ではない)、前述の『TV第2シリーズ』第57話及び第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」ではルパン、次元、五ェ門の3人に本気を出して1対1で勝負し立て続けに勝利し、『PartIII』第37話「父っつぁん大いに怒る」で哀れな少女・アンの仇を討つためにICPOにルパン射殺許可を申請した際には五ェ門を退けルパンと1対1の対決を申し込み生死を決しようとした[注 21]。さらに、ファミリーコンピュータ用ゲーム『パンドラの遺産』では「絶対に倒すことができない無敵の敵キャラクター」として登場しており、劇場版『DEAD OR ALIVE』においてはズフ国の屈強な警官達を相手に一方的な立ち回りを演じている。

また、時には事件の真の黒幕を逮捕したり[注 22]、犯罪組織やテロ組織を壊滅するという功績が数多くあり[注 23]、特に劇場版『カリオストロの城』ではカリオストロ公国によるゴート札(中世以来ヨーロッパの動乱に必ず関わり、世界経済に影響を与えている偽札)の製造を摘発する為に不二子と協力して衛星中継で全世界に公表する[注 24]、『ワルサーP38』ではルパンから提供された情報を基に[注 25]世界の首脳が密かに公認する暗殺組織タランチュラの本拠地に報道機関を多数引き連れて乗り込む[注 26]等、「ICPOが及び腰になる程の巨悪の実態を白日の下に晒す」という偉業さえも成し遂げている。その実力を買われ、ルパン逮捕以外にも現金輸送や金塊輸送、国連からの依頼で要人警護の任務に就くこともあり、TVスペシャル『the Last Job』では後任の捜査官がルパンと全く勝負にならなかったこと等から一部のICPOの捜査官や上層部の幹部達からはルパンを追い続けてきた故の経験と実力を買われている描写がある。

原作に至っては「銭形流逮捕術の第一人者」であり、さらに「よく知られているルパンの顔や声は実は作られたもので、本当の素顔は(本人を除いて)誰も知らない」という、次元たちですら知らない事実を突き止めていることから相当優秀な刑事であることが分かり、『警部銭形』や実写ドラマ『銭形警部』では徹底的な現場検証及び地道な聞き込みを通して集めた物証や些細な矛盾に着眼することによって、ルパン一味の犯行に見せかけた事件の真相を見事に暴いている[注 27]

失敗ばかりが続いている印象があるが、実際には前述の例を含めルパン達を捕まえることに成功した事例も数多くあり、最終的に逃げられてしまうのはルパンを収監しても脱獄されてしまう拘置所の管理体制の不備のせいでもある(場合によっては銭形自身がルパン達をわざと逃すこともある)。『TV第1シリーズ』最終回「黄金の大勝負!」でルパン逮捕に出動しなかった際に警視総監から「たるんどる」と罵られると、「自分は2度ルパンを逮捕している。ところが奴は2度も脱走した。あれはどうしてくれる」と反論し拘置所の不備を糾弾する発言をしている。銭形自身はルパンを何度も捕まえていることに内心では自負があり、『TV第2シリーズ』第72話では「ルパンを100回捕まえた」と自慢げに語り(しかし、「100回捕まえて、100回逃げられたと」揶揄されている)、『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』で酔って管を巻いた際には「ワシ以外に誰がルパンを捕まえられるってえんだ!!」と発言している。

ある意味ではルパンの実力や恐ろしさを最もよく知っているのが銭形であり、銭形がルパンに盗みの予告状を出された人物やルパンを収監する刑務所に対して対策(警備を厳重にするなど)を提案するも、大丈夫だと高をくくられて却下され最終的にはルパンに盗まれる・逃げられるというパターンも非常に多い。また、銭形はほんの僅かな違和感でルパンの変装を瞬時に見破り「コイツはルパンだ!」と主張するが、周囲がそれを信じてくれないという描写も多々ある(ルパンも銭形にばれることを見越し、簡単には顔の変装が取れない対策を施していることもある)。ルパンの手口を熟知している為、PART5第20話で銭形が記憶喪失となり泥棒に保護されていた際にはルパンの模倣犯「怪盗モニエタ(ロシア語で硬貨=金、銭の意)」として猛威を振るい、「俺の手口を盗んだ最高の泥棒」と最後はルパンからも腕を認められた。一方でルパンも銭形の言動や仕草を熟知している為、頻繁に銭形の姿に変装し情報収集や潜入、逃走及び攪乱等に活用しているが、何故か銭形本人と鉢合わせしてしまうことが多い。

操縦
自動車やオートバイ、船舶の他に航空機の操縦もできるようで、TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では、米軍のF-15戦闘機(複座型)まで操縦しており(その際耐Gスーツなしという非常に危険な装備で操縦していた)、『ロシアより愛をこめて』でもAn-225の操縦をこなしている。また『カリオストロの城』では、オートジャイロの操縦を「やったことない」と言いつつも無難にこなし、被弾しながらも負傷したルパンの元に向かい、不二子と共にルパンの救出に成功している。
格闘術
素手の格闘術にも長けており、スラム街で集団に襲われた際にたった1人で返り討ちにしたり[ep 6]、『カリオストロの城』でルパンと共闘した際には多数の衛士を相手に全く引けを取らずに立ち回っている。実写ドラマ版では柔道が特技という設定となっており、柔道場で稽古をしたり、犯人を背負い投げで一気呵成に投げ飛ばすシーンがある。しかし『TV第2シリーズ』第39話「香港の夜空にダイヤは消えた」で香港マフィアの舎弟たちに叩きのめされ海に投げ捨てられたり[注 28]、第82話「とっつあん人質救出作戦」でテロリストにあっけなくやられてしまったりする場面などもある。
生け捕り術
手錠を投げて相手を捕縛する「投げ手錠」[注 29](先祖の銭形平次が得意とする「投げ銭」の技を基にしたもので、『TV第2シリーズ』第36話「月影城の秘密をあばけ」では銭形自身も見事な投げ銭の腕を披露している)を使った生け捕り術の達人であり、その腕は次元や五ェ門をいとも簡単に木の枝に吊したり[ep 7]、投げた素振りすら見せず相手が気づかぬうちに手錠をかけたり[ep 8]するほどで、TVスペシャル『ロシアより愛をこめて』では投げた手錠がブーメランのように手元に戻ってくるという離れ業まで見せている。しかし、ルパンにかわされた挙句、近くにある物や人に手錠をかけてしまい足枷となったり、ルパンに手錠をかけても即座に外されてしまう場合が多い[注 30]。また、手錠付き投げ縄も多用し、鉤縄のように使用して飛行機に引っ掛け乗り移る[注 31]、相手の武器を奪ったり引き寄せたりするなどの独特の立ち回りを披露し[注 32]、TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では手錠付き投げ縄と格闘術を使ってテロリスト集団を圧倒していた。
射撃
原作では「拳銃の腕は次元以上かもしれない」といった形の解説をなされており、ルパンがヘリコプターで巨大金庫を持ち去ろうとした際に金庫を吊るしていた電磁アンカーのケーブルをかなり遠距離から一撃で切断する[ep 9]、実写ドラマ『銭形警部』WOWOW版第4話では脱獄犯の手から叩き落したニューナンブをとっさに拾い上げて犯人のナイフを狙い撃つなど相当な腕前であることが窺い知れ、時には早撃ちで次元を牽制することもある。TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』においては、テロリスト集団との銃撃戦で共闘するルパンをして「腕は衰えてねえ」と言わしめており、「警視庁からの叩き上げだ」と返答している。『TV第2シリーズ』第38話「ICPOの甘い罠」では曲芸のような体勢で射撃し、射撃場の全ての的の左胸部分に命中させるという離れ業まで行っている[注 33]
身体能力
常人の域を超越した超人レベルの驚異的な体力や馬鹿力を発揮したり、ルパンに劣らぬ不死身ぶりを見せたのは枚挙に暇が無い。代表的な例として、TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』ではユーロトンネル崩落事故に巻き込まれ海中に投げ出されるもドーバー海峡を泳いでイギリスに上陸し、TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』においては江戸川コナンに象でも30分は眠っているはずの麻酔を撃たれたにも関わらず僅か30秒(眠ってから起きるまでのシーンの長さが同一)で目を覚まし、「化け物かよ!?」とコナンを驚愕させた。さらにTVスペシャル『ワルサーP38』においては左胸を銃撃され、病院に担ぎ込まれ驚異的な生命力で持ちこたえるも遂に死亡が確認されたが、臨終の際に居合わせたICPO長官が発した「ルパン」の名を聞いた途端に飛び起き(直後に気絶したものの)、奇跡の復活を遂げている[注 34]。またTVスペシャル『the Last Job』では序盤で死んだと思われたが中盤で埋葬された墓場から蘇生(神楽坂飛鳥によって仮死状態にされていた)し、墓参りに来ていた部下達を驚かせた。
その他
原作では交響曲を作曲・指揮しており(実際に作曲しているのかどうかは不明)、アニメでも『PartIII』においてカジノ船で開かれたコンサートの指揮者に扮し、同じ場で演奏者に変装していたルパンと次元に気付かれることなく演奏を完璧に終了させている。
包丁で手を切ってしまうなど料理は苦手なようである[ep 10]。しかしその後の話でルパンが脱獄しないように一人で見張りを行った際には、食事も自分で作ったものを渡しており、テントで寝泊まりしていながら鍋と石を積み上げた竈のみでクリームシチューやカレーライスなど、一通りの料理を作り上げる描写もあった[ep 11]

行動[編集]

相手が警察官や民間人を問わず口癖のように「ワシは(俺は)ICPO(インターポール)の銭形だ!」と名乗り(海外でルパンの捜査を行う際は、ICPOの警察手帳や身分証明書を見せている[注 35])、こういった面からエリート風を吹かしていると反感を持たれることもある[注 36]。また、本人は全く悪気はないが、普段はルパン逮捕のことしか頭になく、さらにルパン達が置かれている状況や事情、その場の雰囲気を一切考慮せずに乱入して捕まえようとすることも多く、そのことでルパンから文句を言われる(『ルパン三世VS名探偵コナン』では、ルパンからKY呼ばわりされている)と、「うるさい!ワシはお前(ルパン)が逮捕できればいいんだ‼」と度々極論を言い放っている。

時には法を犯してまで行動に移す無茶をすることもしばしばあり、『TV第1シリーズ』第1話「ルパンは燃えているか……!?」では、ルパン逮捕に協力した不二子に彼女の逮捕状を引き渡し破棄させるという、実際の警察官にはあるまじき行為を見せている[注 37]。特に『TV第2シリーズ』ではルパン逮捕のためとはいえ民間人に「公務執行妨害で逮捕するぞ!」などと脅して無理矢理ルパンの追跡に協力させたり、ルパンが一切関与していない事件さえ「ルパンの仕業」と強引に言い掛かりをつけたり[注 38]、果てはルパンたちの世間的評価を下げるために悪人やマフィアと手を組んで凶悪犯罪者に陥れたり冤罪を着させたりし[注 39]、『PartIII』では言葉が通じない現地の漁師に「追え!」と命令したりもしている。TVスペシャルやゲーム等ではそこまで滅茶苦茶をする描写はないが、高速道路を逆走する(『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』)などの無茶な行為が少なからず見られ、実写映画『ルパン三世』では「犯罪記録を抹消する代わりに、アジア裏社会を牛耳る大物・プラムックの検挙に協力する」という取引をルパンに提示している[注 40]

『TV第2シリーズ』第7話「ツタンカーメン三千年の呪い」ではイスラエルの空港にてエジプト行きの航空便について尋ねると、空港職員から「ここはイスラエルの空港であり、アラブへ行く便があるわけがない」と断られた。すると職員に対して横柄な振る舞いをした挙げ句、日本赤軍呼ばわりされて逆に自分が警察に逮捕されてしまった[注 41]

『TV第2シリーズ』第32話「ルパンは二度死ぬ」では、ピューマに殺され棺の中に納められたルパンを初めは死んだふりと思っていたが、遂には「貴様はワシの生きがいだった、いや、最愛の友だったんだ!」と号泣し仇を討とうと躍起になり、怒り狂って暴れた末に留置所に放り込まれ、同様の経緯を辿っていた次元と五ェ門に対し「貴様達はそれでもルパンの相棒と言えるのか!どうしてルパンを死なせたんだ!!二人して何をしてたんだ!!」と詰め寄り、その後もルパンの葬式では人目はばからずひくひく泣いていた。似たような展開としては、TVスペシャル『1$マネーウォーズ』で次元達ですらルパンが死亡したと思って埋葬した際に「嘘なんだろ!?いつもみたいに俺をだます作戦か何かなんだろ!?」と涙ながらに口にし、意気消沈した挙句に辞表を書いて字が間違っていないか五ェ門に聞いたりしたが、実は生きていたルパンが目の前に現れて去った後には「生きててよかった!よかったよ~!!」とうれし泣きしている。その一方で『ルパンVS複製人間』『アルカトラズコネクション』では、ルパンの遺体を目の前にしても死を信じなかったこともある(前者では死亡したのはマモーによって造られたクローンであり、その後執念で本物のルパンを探し出した。後者ではテリー・クラウンを欺くためにルパンが打った芝居であることに気づいて協力している)。

『TV第2シリーズ』第38話「ICPOの甘い罠」では、自分に代わってルパン三世専任捜査官に就任した不二子に「ルパンを捕まえさせたくない」という思いから、彼女の罠に嵌められたルパンを逃がすことに協力したり、確保されたルパンを強引に連れ出したりまでしたが(ルパンから「警察をクビになっちまうぞ」と忠告までされた)、実は不二子諸共にルパンを捕らえるICPOの策だったと知らされた(「敵を欺くにはまず味方から」と銭形には敢えて教えられていなかった)後には嬉々として二人を日本へ護送する任に就いている。

『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!!」では、ICPO本部からの要請でハワイで行われた国際犯罪会議に「ルパンの犯罪の専門家」として招かれ講演をし、その締めくくりに「もし、ルパンを射殺し、死体として逮捕するというなら、それは『捜査という名を借りた殺人』に他ならないでありましょう!!」と発言するが、その裏でICPOがビューティ警部に「ルパン射殺命令」を出したことを知り[注 42]、ルパンの身を案じ助けを求めて来た不二子と共に泡を食って帰国し駆けつける。次元がとっさに放った接着弾がなければ、ビューティが放ったダムダム弾によって「ルパンが射殺される=上記の発言が、あわや現実のものになる」というシャレにならない事態となり、この「身内(ICPO)による暴挙」及び「警察が使用することを禁じられているダムダム弾を躊躇無く使用した」[注 43]というビューティの非道かつ残忍な行動に怒りを通り越して呆れ果て、その後ルパンを仕留めそこなったことに気づいたビューティに対し、「俺は貴様のような殺し屋に協力しろという要請はされておらん」「今度は貴様がルパン達に狙われる番だ!」と、彼の悪行が招いた報いと突き放して協力を断り、それとなくルパン達の行った報復に目を瞑っている。

『TV第2シリーズ』第69話「とっつあんの惚れた女」では、マフィアに狙われる大富豪の未亡人・ローラを助けるためにルパンに土下座までして協力を頼み、ローラに献身的に尽くし互いに想い合う仲となるが、非情にも彼女は凶弾に倒れ息を引き取り、銭形は亡骸を抱え号泣する。その後ルパン達によってローラの敵討ちが為されたことを見届け、傷心した姿をルパンに慰められるが「今日のところは見逃してやる。しかし、明日からはそうはいかん!分かったか?分かったら首を洗って待ってろ!!」と言ってルパンたちと別れる。

『TV第2シリーズ』第80話「最後の差し入れはカップラーメン」ではルパンに死刑が執行される前に「怒らないから、何でも言え」と最後の望みを聞いてやるが、それが「カップラーメンが欲しい」だったために激怒してルパンを締め上げている(しかし願いを聞いてやり、カップラーメンが届いた時には運ぶ看守に「伸びると不味くなる。早く持って行ってやれ」と命令している)。その後自ら志願して死刑執行のレバーを苦悩しながらも引くが、ルパンが風船でできた偽物とすり替わっていたことがわかると「やりおったな、ルパンめ!」と笑みを浮かべ、喜色満面でルパン逮捕に向かった。

『TV第2シリーズ』第82話「とっつあん人質救出作戦」ではテロリストの人質に取られてしまい、ICPOが拒否した人質交換をルパン達が代わりに行おうとすると「お前に助けられるくらいなら、殺されたほうがましだ!」と断固拒否するが、人質交換の後にルパン達の乗ったヘリコプターが墜落して爆発すると「惜しい男を死なせてしまった…」「立場は違っていても、ワシはお前が好きだった!」と言って泣き崩れる(ヘリコプターの墜落と爆発は次元たちの行った偽装であり、銭形の隣でナポレオン11世に変装していたルパンは、「俺も好きよ」と心の中で発言している)。この回でルパンは「扉のない金庫から盗んでも、ちっとも面白かねえんだ。とっつぁんに追われてないと、一味違うんだよなぁ」と述べて銭形を助けるために立ち上がり、五ェ門と次元もそれに賛同している(不二子は不参加を表明した)。

『TV第2シリーズ』第85話「ICPO㊙指令」では銭形に思いを寄せるICPOの捜査局長・ジャスミン発案の作戦を行い、二人で変装し薄幸のカップルを演じてルパン達を罠に陥れて捕らえることに成功。その後ジャスミンから思いの丈を打ち明けられ、「自分はルパンがいる限り、結婚は絶対的に出来ない」と躊躇するが、「いくらルパンでも、あの特別製の牢獄からは出られない」と言われ遂にプロポーズをする。しかし、脱出したルパン達が目の前に現れ、婚期を逃したショックでジャスミンは卒倒。「人の恋路を邪魔しおって!ワシは絶対に許さんぞ!!」と銭形は怒り、いつもの様にルパン達を追いかける場面で終幕した。

『TV第2シリーズ』第92話「マダムと泥棒四重奏」では、ルパンの盗みの師匠であるピッコロの訃報を聞きつけ、「没収されたピッコロの遺産(盗品)が警察署の地下室にある」という噂を流し、ルパン達を誘き寄せて捕らえることに成功する。しかし、遺産を我が物にしようと企んだ警察署長によってルパン達諸共に始末されそうになり、「助ける代わりにピッコロの遺産を夫人に返す」というルパンの提案を承諾。ルパン達と共闘し署長を成敗した後に、約束通り夫人に遺産を返還した(夫人は夫が泥棒だったことに全く気付いておらず、所謂「善意の第三者」に該当する)。

『TV第2シリーズ』第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」では、ルパン一世の秘宝を狙う米英ソ三国がルパン殺害のために殺しのエージェントを送り込んだことを知ってルパン達の身を案じ、アジトに乗り込んで対決を迫る形でそれとなく自らの生け捕り術を伝授し、「頑張れよ」とエールを送り去って行った(この時ルパンは「警察にしとくにゃもったいない」と呟き、伝授された生け捕り術は終盤のエージェント達との対決の際に役立ち、ルパン達の逆転勝利に貢献した)。

『TV第2シリーズ』第98話「父っつあんのいない日」では、トリュフォー警視の策動によって暗殺されかけた(トリュフォーの部下で銭形の射撃の先生であり好敵手でもあった男に狙撃され、ルパンを誘き出すことに利用された)が、実は撃ち込まれたのは麻酔弾であり、死亡したと誤解されたまま葬儀が執り行われ火葬炉に入れられた際にルパン達によって盗み出される(結果的に救出される形になった)。意識を取り戻してからはルパン達と協力して口封じに部下を射殺したトリュフォーを逮捕し、その後ルパン達は逃亡するが銭形は自分のために動いてくれた彼等を見逃してやり、感謝の念を込めて敬礼するという場面で終幕する。この回でルパンは「とっつぁんの葬式は俺が出す」と意気込み、「年中ドジで出世はまあまあだが、とっつぁんはICPOの鑑」と銭形を褒め称える発言もしており、さらに五ェ門と不二子も「ルパンが銭形を殺した」というデマを鵜呑みにした際には「お主を見損なった」「あなたとはこれっきりよ!」とルパンを罵り絶縁を切り出すなど、彼らも銭形を憎からず思っている事が垣間見られた。

プロフィール[編集]

原作では身長・体重・生年月日は設定されていない。

  • 身長:181cm
  • 体重:73kg[2]
  • 生年月日:1938年12月25日[注 44]。一方『TV第2シリーズ』では「戦中派の自分には辛いんだよなあ」という台詞を発している[ep 12]ほか、年代設定が1968年の劇場版『カリオストロの城』や『PARTIII』第16話、『THE FIRST』ではルパンは銭形を「昭和ヒトケタ」と言っているが、「古臭い」という意味の冗談とも取れる。なお、当時銭形を演じていた納谷悟朗は「昭和ヒトケタ」(昭和4年)生まれである。また、原作では東西京北大学にルパンの3年先輩で在籍していた。
  • 所属 : 警視庁刑事部国際捜査課[注 45]
  • 所属(出向先): 国際刑事警察機構(通称ICPOまたはインターポール)総務局国際協力部第一課[ep 13]

設定[編集]

銭形の設定については、原作とアニメで差異があるほか、アニメでも作品ごとに差異や矛盾が生じている。

警察官経歴・権限及び待遇[編集]

原作及びアニメシリーズでは警視庁での所属部署は不明。実写ドラマ『銭形警部』では警視庁刑事部国際捜査課所属と設定され、『LUPIN the Third』シリーズでは『峰不二子という女』ではSPECIAL POLICE(詳細不明)、『血煙の石川五ェ門』では公安部所属となっている。「ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜」や「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」では祖国日本での捜査にも関わらず「警視庁の銭形」ではなくTV第2シリーズなどと同様「ICPOの銭形」と自称しているが[注 46]、ICPOに出向する以前を描いた『EPISODE:0 ファーストコンタクト』では出張先のニューヨークで「俺は日本の、いや、警視庁の銭形だ!」と大見得を切って名乗っている。

警視庁所属だが、警察庁経由で埼玉県警察本部(当初の地元)に出向歴があり、その縁からか埼玉県警の機動隊を引き連れて海外へ遠征もしており[注 47]、TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』では、警察官としての始まりは埼玉県警西大滝町派出所勤務からとされている。

『TV第1シリーズ』最終回でルパンの国外逃亡を許してしまった責任を問われ警視庁から長野県警信州高畑村駐在所勤務に左遷された事があるが[注 48]、本人は「派出所勤務ならまだしも、俺はまだ駐在所には勤務したことはない」とも語っている[ep 14][注 49]。また、現実には警視庁と各県警をまたいだ人事は、一般的には警察庁採用者(キャリア、あるいは準キャリア)のみであるため、「現場ポストにしがみ付いているため階級も警部止まり」という描写とは矛盾するが、これについては「上司の不正を告発したため出世の道が断たれた」とも語っている[ep 15]

危うくクビになりかけたのをルパンに助けられたこともあり、『PartIII』第2話「大いなる罠を暴け」では大量の金塊を使用したルパン逮捕作戦失敗の責から解雇処分をされるも、その裏でICPOのアラン長官が不二子と組み金塊の横領を行っていた事実をルパンからの忠告と助力によって暴き逮捕して復職を遂げ[注 50]、TVスペシャル『ルパン暗殺指令』では「ルパン三世の専任捜査」から解任され自棄になっていた銭形を復帰させるために、新たに命じられた「武器密売組織ショットシェルの壊滅」の任務にルパン一味が総出で協力し(ショットシェルから金を盗むという目的もあったが)、銭形もルパンの友情に感激するが、ショットシェルが壊滅しルパンの専任捜査に戻されてからはいつもの如くルパン達を逮捕しようとする[注 51]

ICPOから世界各国へは銭形のルパン逮捕に全面協力を求める要請がなされている等[ep 16]、ルパンに関しては国際法規的に特別な権限を持ち(不二子曰く「ルパンが相手なら天下御免で出動できる」)、各国の利害関係がからむ現場に「ルパンが現れた」という名目で機動隊を率いて踏み込み、国家(カリオストロ公国)の軍隊的組織と対峙した事すらある[ep 17]。銭形本人も「ルパンの捜査に関しては全権を委任されている」と発言しており[ep 18]、TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』では、「世界中どの国でも(ルパン三世の逮捕に限り)捜査権を認められている」と目暮警部がコメントしている。その一方で、銭形はICPOの権限に関して勘違いしている節もあり(ただし、作中のICPOの描写そのものが現実とは異なっている)、ルパンが関わっているとはいえVIPの数多くいる会場に無断で乗り込もうとして警備員につまみ出されたりする事も多く、『TV第2シリーズ』第58話「国境は別れの顔」ではモスクワで『白鳥の湖』を鑑賞していたルパンを逮捕しようとして会場からつまみ出された直後に会場を警備していた警察官に対して「インターポールの銭形を何だと思っているんだ!」と暴言を吐いて銃殺されかけた挙句に、モスクワの警察にルパン一味の指名手配を要請したところ、警察から「ソビエト連邦はインターポールに加盟していない[注 52]」と一蹴されて警察署からもつまみ出された。

給料の額もあやふやで、18万285円[ep 19]だったり、33万8363円[ep 20]だったりと、作品によってかなり異なり、『ナポレオンの辞書を奪え』で一時的に月給100万円、経費使い放題という身分になったことがある。ルパンを追って現地へ向かう際に飛行機はファーストクラスに乗ったり、聞き込みで訪れた飲み屋で飲食するなど経費を無駄遣いし、上層部や経理からは不評を受けて経費をストップされることもあり[ep 21]、リストラ時期には出張経費までカットされ、外食はせずカップ麺だけで乗り切ることもあった[ep 22]

年齢・学歴[編集]

年齢はルパンより年上。原作では東西京北大学法学部に籍を置き、ルパンとは同じ大学の先輩と後輩であり(銭形が大学4年の時にルパンが入学してきた)、不二子はルパンと同じ学部にいたという設定の話もある。これを踏まえてか、実写版ではそれほど年配という訳ではない配役がなされたりもしている[注 53]

語学[編集]

世界中でルパンを追いかけ、どの国でも苦労なく話している一方、『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!」ではハワイで英語がうまく通じなかったり、第108話「哀しみの斬鉄剣」ではtravelingという単語の意味が分からなかったりしている。

相棒・助手[編集]

原作コミックの第1話には銭形の協力者として名探偵・明智小五郎が登場しており、原作者には老獪な謎解き担当・明智と若きやり手の行動派・銭形のコンビでルパンと対決させようという意図があったのではないかと言われている(第2話以降、明智は登場していない)。アニメシリーズではパイロットフィルム版にのみ明智は登場するが、この明智はルパンの変装だった。

上司や部下、相棒に恵まれないジンクスのようなものがあり、TVスペシャルでは『トワイライト☆ジェミニの秘密』のジャン・ピエール、『アルカトラズコネクション』のテリー・クラウン、『盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィー、『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』のエミリー・オブライエンなど仲間が黒幕だったという展開が多く、銭形を主人公としたスピンオフ漫画『警部銭形』では自らに刑事の基礎を教えた元上司・菊田孝之を逮捕している。

逆に味方が信頼できた例は『ワルサーP38』のビッキー・フラナガン、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』の警視総監と一色まりあ、『EPISODE:0 ファーストコンタクト』のジョージ・マックフライ、PART5の八咫烏五郎、『警部銭形』の一里塚正樹、『the Last Job』の神楽坂飛鳥[注 54]などがおり、『血の刻印〜永遠のMermaid』では部下らしき刑事も登場している。

コラボ作品『ルパン三世VS名探偵コナン』では、行方不明になったミラ王女の身代わりにされた毛利蘭を追う毛利小五郎を目暮警部からの紹介(この際、目暮は銭形のことを「友人」と言及している)で助手としてヴェスパニア王国へと同行させ、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では特例として佐藤刑事と高木刑事を借りて[注 55]ルパンの捜査に当たり(ただし、高木刑事は着任早々にルパンに入れ替わられる失態を犯し、途中で白鳥刑事と交代した)、ラストでは服部平次と大滝警部を伴って大阪大美術館に侵入したルパンの前に現れている。

外見[編集]

ルパンファミリーの中では、次元の次に作画変化が見られないキャラクターである[3]

原作とアニメの相違点[編集]

原作とアニメで特に設定の異なるキャラクターであり、原作者のモンキー・パンチがアニメに対してもっとも不満を漏らしている部分である。

モンキーは銭形について「かなり頭のキレる警部として描いたつもり」と記しており[4]、アニメでの狂言回しのような銭形に不満をにじませていた。実際原作での銭形は口調はクールで物静かな面が多く、大抵の表情も口を真一文字に結んでいて、おちゃらけた表情も見せることはあるものの、取り乱したりしている場面なども含めて、その頻度は少ない。ルパンの巧妙な仕掛けもあっさり見破ってしまうことが多く、非常に厄介な相手だと認識されている。従って、「まずは如何に銭形を出し抜くか」「銭形が来る前に仕事を終わらせるか」に主眼が置かれている。性格は冷徹で、逮捕のために汚い手もあえて平気で使う。ルパンについては、「好敵手」と認めつつ、「苦しませて処刑させる」のを目的としており[ep 23]、「八つ裂きにしても飽きたらないほど憎んでいる」と憎悪を露にもしている[ep 24]。一方ルパンも「俺たち悪党を相手にしてるとは言え、手口が汚い」とたびたび罵っている。モンキーは劇場版『カリオストロの城』で描写された鋭い敏腕警部としての銭形の姿を「(監督の)宮崎駿さんの解釈がもっとも正しい」と語り、また自身が監督した劇場版『DEAD OR ALIVE』が公開される前にインタビューにて「銭形は、本当は天才なんです」と発言し、『ルパン三世VS名探偵コナン』でも優秀な警部であるという描写がなされている。もっとも、原作でもルパンにあっさりと落とし穴にはめられるなどのドジな面もあり、またズボンが黒焦げになって下半身丸出しになったり(しかもルパンの忠告を聞かず発砲した結果)などと、酷い目にも遭っていて、軽率さ・間抜けな表情・コミカルな仕草も時折見せてはいる。

この設定の相違は、登場人物が次元を始めクールなキャラばかりなことに懸念を抱いた納谷悟朗が、差別化するため、また納谷自身が舞台では喜劇メインの役者だったこともあり、ディレクターに「銭形を原作より少し崩して描いてはどうか」と提案したことが発端となっている。このことについて納谷は1978年の対談では「人間味があっていい」と発言していた[5]他、後年には「あんな三枚目になるとは思わなかったですけどね」と回想している[6]

但し、納谷が担当した期間中でも銭形が切れ者として活躍するエピソードは何度か描かれており、声優が山寺宏一に交代して以降は、コミカルな描写を残しつつも比較的原作に近い存在として扱われている[注 56][注 57]。特に2015年のTVシリーズでは、対ルパンで裏の裏をかいて逆にルパンを出し抜いたり[ep 25][ep 26]、些細な行為で不二子の変装を見破ったり[ep 25]、遺体の位置と弾の種類だけで次元の行動をほぼ正確に推理[ep 27]したりするなど、優秀で頭の切れる描写がかなり顕著になっている。

女性関係・家族[編集]

銭形の既婚・未婚・家族構成設定は、作品によってその都度異なっている。原作では家族については触れられてはいない。

父親については描かれたことはないが、『PartIII』第2話では「国へ帰ったら、おふくろさんがなんて言うかなあ…」と母親のことに少しだけ触れている。

『TV第2シリーズ』では単身者として演出されており、第69話では美しき未亡人ローラとのロマンスが描かれ、第85話では、銭形との結婚を夢見る上司、ジャスミン局長から熱烈なアプローチを受け、銭形がプロポーズするまでに至っている。

また『PartIII』第44話でも「温かい家庭も優しい妻も、かわいい子供も、俺には作ることが許されないのだ。妻が欲しい〜子供が欲しい〜」と号泣している。

劇場版『ルパンVS複製人間』では警視総監の発言から、妻帯者であり「としこ(表記不明)」という娘がいる設定になっていることがわかる(この『…複製人間』では銭形の下の名前も通常とは異なっている)。OVA版『風魔一族の陰謀』のオープニングでは妻(純和風の女性)と子供3人(しっかりした感じの小学生くらいの娘、その弟で銭形を子供化したようなわんぱくな少年、さらに物心ついたばかりぐらいの幼い男の子)が登場、その中の女の子が「としこ」とされている。この時住んでいた飛騨の山寺にこの家族を預けたまま、銭形は現在も活動していることになっており、生活費は彼の給料からの仕送りと、風魔との戦いで知り合った墨縄家(五ェ門の婚約者・紫の実家)にも後見を頼んでいるとも言われている。

そのためか、独身という設定になっているTVスペシャルシリーズでも『バイバイ・リバティー・危機一発!』 で、ルパンと同行していたマイケルが身代金目的でさらわれたと思いこんで彼をニューヨークまで面倒を見たり、『ハリマオの財宝を追え!!』では逮捕したルパンとダイアナにカップ麺をご馳走したり、『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』ではドジばかりするエミリー(銭形をだますための演技であったが)に手を焼きながらも娘のように大切に思うなど面倒見が良い一面を見せ、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』の終盤でまりやに「お父さんみたい」と評された(このとき銭形はガッカリした様子を見せている)。「PART5」でもルパンに託される形でアミを保護しており[ep 28]、その後も彼女とは連絡を取り合っているようで学校での様子を聞くため、担任の教師に挨拶しようとしたり、その際、八咫烏から「親ですか」と苦笑され[ep 29]、最終回では彼女の父であるエンゾもアパートを貸す形で保護をした。『血の刻印 〜永遠のMermaid〜』では、母国である日本に帰国していても、多忙故なのかカプセルホテルで寝泊りしている姿が描かれている。

TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、東京の古アパートに1人暮らし(大家の女性からは「こうちゃん」と呼ばれており、結構古い付き合いだと思われる。なお、このアパートは物語中盤で本作の黒幕によって放火され焼失した)だったが、スタッフは単身赴任とも独身とも視聴者個々の解釈に任せたとのことで、『ルパンVS複製人間』と『風魔一族の陰謀』における銭形の家族も公式設定ではあるが、本編で(必要性が無い限り)は触れられておらず、現行ではほぼ「抹消された設定」に近い形になっている。但しこれは銭形に限った話ではなく、上記のように『ルパン三世』シリーズにおいては、こうした一定しない設定、作品毎に異なる設定、明確にされずに曖昧なままの設定は数多く存在する。

PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』では、護衛対象である銀麗とのロマンスが描かれており、ここでも独身であると話している。また漫画版『ルパン三世Y』や『ルパン三世M』でも女性とのロマンスが描かれており、作中でルパンが「もし銭形が結婚したら幸せボケで仕事がやりやすくなる」という発言をする等、こちらも独身という設定である。

ルパン三世officialマガジン2013年春号の巻頭特集として銭形の特集が組まれた際には、独身設定をもとに銭形のプロフィールが紹介されており、「相思相愛になった女性が二人いた」として、ローラとジャスミン局長について記述されている。

由来[編集]

アニメでは野村胡堂銭形平次捕物控」の主人公・銭形平次がモチーフになっているような描写をされることが多い(モンキー・パンチはゼニガタアザラシに由来していると説明することもあれば[7]、銭形平次を由来に挙げるケースもある[8])。風貌はアメリカン・コミックスのキャラクター、ディック・トレイシーがモデルとなっている。

下の名前については、原作では作者自身「平一」とつけたかったはずなのだが、誤植のために「幸一(原作第8話)」となってしまい、その後この名前を使用する機会がなかった。さらに、作者が下の名を既に付けていたことを忘れ、第64話では「平太郎」と新たに付けてしまった。 後のアニメ版では「幸一(『TV第2シリーズ』)」に加え、「平次(劇場版『ルパンVS複製人間』)」まで登場した。しかし、ほぼ同時期に製作・放映されていた『TV第2シリーズ』第92話では「銭形幸一」と記された名刺を出しており、第98話では「ICPO 銭形幸一警部」とテロップされていた。

現在のアニメでは公式に「幸一」が正式名称とされ、1998年のTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、アパートの郵便受けに「銭形幸一」と書かれていたり、キャッシュカードに「コウイチ ゼニガタ」と名前が記入されていたシーンがあり、大家からも「幸(こう)ちゃん」と呼ばれている。2000年のTVスペシャル『1$マネーウォーズ』では、辞表を五ェ門に見せるシーンで「銭形幸一」と、フルネームが書かれていることが確認できる。また2005年のTVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では銭形自ら「銭形幸一」と名乗るシーンが加えられた。また、PlayStation 2用ゲーム『魔術王の遺産』、2004年にリリースされたパチスロ機『主役は銭形』のPRパンフレットにも「幸一」と記述されている。PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』でも、愛称を「幸(こう)ちゃん」としている。実写テレビドラマ『銭形警部』でも本名は「幸一」となっている。

所持品・所有物等[編集]

バーバリートレンチコートを着用し、コートと(またはスーツと)同系色のソフト帽を被っている。この服装を『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』で「ワシのトレードマーク」と言及しており、基本的にいつも同じ服装だが、南国や寒冷地では装いを変えたりもしている。コートの色は橙色黄土色ベージュが多く、スーツは茶色が主だが他に濃い青緑色ダークグレーなどがある。

先祖代々伝わる十手を大事な宝物としており、常に所持している。劇場版『カリオストロの城』では、この十手を使って、サーベルを持つ衛士隊と互角に渡りあい、一歩も引かない場面を見せた。TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』でも使用し、遺伝子改造を受け身体能力が大幅に強化された相手にも互角に戦った。

得意の生け捕り術に使用する手錠は現行のアルミ合金製黒手錠ではなく、旧来からのニッケル鍍金の鋼鉄製を使用。『TV第2シリーズ』第26話では、大小様々なサイズの手錠をコートの下に多数隠し持っている描写がある。

愛用の銃はコルト・ガバメント(M1911の、改良され1927年から登場したA1タイプ)。この銃は「.45ACP弾」という反動が強めの弾薬を使用するのだが、それをツーハンド・ホールドではなく片手で撃つ腕力と握力(特技でもある)を誇る。第二次世界大戦後、GHQが日本の警察官の銃器所持を許可した際、アメリカ合衆国がこれを提供したが、当時の平均身長が160cm代だった日本人警察官には扱い兼ねる代物という事で普及しなかったというものであった。当時としてはかなり大柄な体格の銭形だからこそ扱えた代物と言える。

携帯電話についてはTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』で「嫌いだ」と言ってはいるものの一応は所持しており、同作以降の作品でたまに使用し、TVスペシャル『天使の策略~夢のカケラは殺しの香り~』では着メロを自身のテーマ曲である「銭形マーチ」にしていた。TVスペシャル『霧のエリューシヴ』では、過去の世界にタイムスリップしているせいで圏外となり、使用できなかった。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』ではルパンから偶に携帯にメールが送られてくる(銭形の方からは返信ができない)ことが語られている。

愛用しているたばこは「しんせい」「ハイライト」。相当のヘビースモーカーである。

拡声器を使用して相手に呼びかけるシーンも多く、特にパトカーに乗ってルパンを追っている際などに使用している。

使用車両[編集]

『TV第2シリーズ』開始当初は、ジープ(左ハンドルであることから三菱製ではなくウィリス社製と思われる[注 58])が愛車として設定され、公私に乗り回していた。

現在、「銭形警部の愛車」として広く知られている日産ブルーバードは、劇場版『カリオストロの城』、『風魔一族の陰謀』、TV第2シリーズ第145話「死の翼アルバトロス」、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』、『プリズン・オブ・ザ・パスト』で登場する。 このブルーバードは銭形の愛車であると同時に日本の白黒パトカー仕様での登場も多く、通常パトカーには所属する都道府県警察が車体に表記されるが、パトカー仕様で登場する作品の内、『カリオストロの城』は埼玉県警・ICPO、『風魔一族の陰謀』は舞台が岐阜県の為、岐阜県警、「死の翼アルバトロス」はICPOとしてそれぞれ表記されている。ただしパトカー仕様であるものの特に表記がされていない作品に『プリズン オブ ザ パスト』がある(なお、ブルーバードが登場したシーンは作品冒頭の北海道でのシーン)。

配役[編集]

メイン[編集]

初代
二代目

その他[編集]

英語吹替版[編集]

  • ジャック・グライムス
    • 全日空機内上映版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
  • ダン・マーティン
    • パイオニア版 - 『TV第2シリーズ』、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『ルパン三世 魔術王の遺産』
  • デヴィッド・ポーバル
    • ストリームライン・ピクチャーズ版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『TV第2シリーズ』
  • ダグレイ・グラント
    • マンガ・エンターテイメント版 - 『ルパン三世 カリオストロの城』
  • ショーン・バレット
    • マンガ・エンターテイメントUK版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』
  • マーク・マトニー
    • アニメイゴ版 - 『ルパン三世 風魔一族の陰謀』
  • フィリップ・ウィルバーン
  • リチャード・エプカー
    • ファニメーション版 - 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』

関連項目[編集]

  • クラッシャージョウ- 納谷悟朗は映画版で第三特別巡視隊司令、重巡洋艦コルドバの艦長であるコワルスキー連合宇宙軍大佐を演じており、『クラッシャージョウ大研究』(朝日ソノラマアニメ文庫23)で、「コワルスキーのイメージが僕にとってはなんとなく銭形なんですね。なじみやすい感じですね」とコメントしている。劇中、コワルスキーはジョウたちを犯罪者とみなして追う役ながらも憎めない人物として活躍している。また、宇宙海賊を相手に共闘するシーンもある。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ アニメで「とっつぁん」の愛称を最初に使ったのは次元大介であり、『TV第1シリーズ』第1話にて早くも登場する。『TV第1シリーズ』のオープニング・ナレーションで登場し(「俺の最も苦手なとっつぁんだ」)、『TV第2シリーズ』で「とっつぁん」として定着する。『TV第1シリーズ』では「銭形のダンナ」と呼ばれたこともある。原作では初期は「銭形」、中盤から「銭さん(ゼニさん)」と呼ばれることが多くなるが、アニメの影響で時々「銭形のとっつぁん」と呼ばれることもある。
  2. ^ アニメ等では7代目(昆孫)、または劇場版『くたばれ!ノストラダムス』『DEAD OR ALIVE』のパンフレットでは、9代目(雲孫)とも表記されていた。
  3. ^ 実在の国際刑事警察機構は、各国警察の連絡機関に過ぎず、犯罪捜査は行わず、捜査官もいない。
  4. ^ TVスペシャル『EPISODE:0 ファーストコンタクト』では、国外逃亡犯の峰不二子を追ってやって来たニューヨークで当時駆け出しだったルパン三世と出会い、「あんなふざけた奴は許せん」と追い掛けるようになり、その後捜査の協力をしてくれたニューヨーク市警のジョージ・マックフライ刑事にICPOへの出向を勧められたことが切っ掛けとされている。
  5. ^ 逆にそれを利用し、盗まれることを前提とした罠を仕掛けてルパン達を出し抜いてしまうこと等もある。
  6. ^ ルパンに発砲したり、「死刑にする」という発言も稀にあるが、あくまでも銭形は「ルパン逮捕(=生け捕り)」が目的であるため殺害することはない。
  7. ^ 『風魔一族の陰謀』ではルパンが爆死したと思い、「ルパンのいないこの世に未練は無い」と退職した上に出家して飛騨の山寺で住職となりルパンの菩提を弔っていたが、「ルパンは死んでいない」と風見刑事に告げられて復帰。その後偶然ルパンと遭遇し、一瞬喜びの表情を浮かべるも「…ル、ルパン、貴様を逮捕する!」と叫び、いつもと変わらぬ大捕り物を展開する。
  8. ^ 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』や『セブンデイズ・ラプソディ』では、「わしとお前は赤い糸で結ばれているんだ」ととんでもない発言もしており、『くたばれ!ノストラダムス』ではリオのカーニバルで女装した銭形はルパンに対してウインクをしている。ルパンも『バビロンの黄金伝説』で銭形に「キスしてやりてぇぐらいだ」と(冗談めかしながら)言っている。
  9. ^ ルパンによる殺人を示唆する情報や物的証拠を見聞きした場合でも何らかの工作や誤解・誤認を疑う等、信頼関係のような一面も見え、TV第2シリーズ第25話「必殺鉄トカゲ見参」では、「私とルパンの間には、捕らえる者と捕らわれる者のルールというものがある」という発言もしている。
  10. ^ 実写ドラマ『銭形警部』のルパンによるOPナレーションでは、「永遠のライバル」と称されている。
  11. ^ 『EPISODE:0 ファーストコンタクト』で、ニューヨークに到着して早々に麻薬の取引を目撃した際には全く躊躇せずに現行犯逮捕するが、それはニューヨーク市警の潜入捜査官であり、内偵捜査を台無しにされた事と先ず自分に挨拶に来いと市警本部長に叱責されるも、「自分は警察官の本分に従って行動したまでです」「それではデカは務まりません!」と反論している。
  12. ^ アルカトラズコネクション』では大統領選挙の立候補者が金づるを逃したくないがために非合法カジノを見逃していると知った際には「腐っとるのぉ」と呆れ返っており、同作の終盤で黒幕のテリー・クラウンに自身を盾に取られてしまったときには、「俺を撃てばテリーを倒せる」と自らの命を捨てる覚悟をルパンに告げた(この時ルパンはテリーの肩を撃ち、決着を銭形に託した)。
  13. ^ 『ワルサーP38』でアメイタリア国の副大統領の誕生パーティーで起こった暗殺事件に巻き込まれた(ルパンを待ち伏せていたが予告状は偽物であり、出した人物を確かめる為にルパン本人もやって来ていた)際には、目の前にいたルパンの逮捕を優先したことがあった。
  14. ^ 原作でも一度だけ「キミが殺れオレが葬る」で、学徒の核爆弾による自爆テロを未然に防ぐためルパン一味に協力を要請している。
  15. ^ 作戦自体はルパンに味方した吉良上野介清水一学の幽霊によって失敗に終わり、「忠臣蔵の祟りじゃ~!!」と銭形は恐れおののいた。また、銭形は警視総監が大臣を殴った現場に居合わせており、「暴力はいけません!殿中でござる!」と制止している。
  16. ^ 銭形が帰った後、ルパンは「やってらんねぇよ」と愚痴っていた。
  17. ^ ただしTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』に登場した警視総監からは、胃痛の種でありながらも信頼されているようである。
  18. ^ ルパン自身も敗北を認めていることをほのめかす台詞がある。
  19. ^ 第2シリーズにおいて「ルパンを逮捕した」と描写されたのはこの時が初だった。
  20. ^ ただし、この時はある事情から普段よりも必死だったために成し遂げられたとされ、終盤で再びルパンたちを捕えようとするもいつもの如く逃げられてしまった。
  21. ^ 五ェ門にすら「あの殺意は本物だ」と言わしめたほどである。もっとも、この対決劇はアンの策略であり、ルパンは銭形に射殺された「ふり」をして事なきを得たが、真相を知らなかった銭形はこのことを後悔し罪滅ぼしとして警察を辞めてルパンの墓を守ろうとするが、アンの企みを阻止したルパンが生きていたとわかると誰よりも喜んでいた。
  22. ^ 代表例として、『ハリマオの財宝を追え!!』のラッセル、『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』のマイケル・スズキ、『1$マネーウォーズ』のシンシア、『盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィー、実写映画『ルパン三世』のプラムックなど。
  23. ^ これらの功績もルパンの活躍を抜きにしては考えられないが、ルパンはそれを公に認知させることができない立場にある。
  24. ^ 一時的にルパンと手を組み証拠を確保するが、政治的理由から摘発を躊躇する上に銭形へ帰国命令を出したICPO上層部に憤慨していたところへ不二子から持ち掛けられた話に乗り、テレビカメラの前で「ルパンを追っていたら、偶然偽札と印刷工場を発見してしまった」という芝居をして暴露。テレビを見ていたICPO長官は「わざとらしくやりおって…」と頭を抱え、重い腰を上げざるを得なくなった。
  25. ^ 作中序盤で負った瀕死の重傷から復活するも、捜査への復帰を強行した末に両足を骨折し「精神的治療」の名目で田舎の病院に島流しにされていた銭形への「お見舞い」としてルパンが置いて行った。
  26. ^ ICPO上層部からはタランチュラに関する情報閲覧や捜査にストップが掛けられており、マスコミに情報をリークして先導する銭形はICPO長官から再三に亘って戻れと言われるが、「無線機が故障した」と言って通信を切ってしまった。
  27. ^ 『警部銭形』ではアニメシリーズと比べて落ち着いた言動をしており、被疑者に対しても紳士的に接し優れた推理力で冷静かつ論理的に問い詰める姿が描かれたが、ルパンを追う際には爛々と目を輝かせ不敵な笑みを浮かべて声を張り上げる「いつもの銭形警部」になっている。
  28. ^ ただし相手には武術の心得がある上に1対4という状況であり、銭形も余裕そうに構えて舎弟の1人を倒しており、全く成す術無くやられたわけではない。
  29. ^ 『グッバイ・パートナー』では、ルパンが「投げワッパ」と呼んでいる。
  30. ^ 手錠を自分の大きな武器として愛用している反面、『TV第2シリーズ』第4話「ネッシーの唄が聞こえる」では麻酔銃を持ち出して遠距離からルパンを狙い、「手錠はもう時代遅れ」と彼らしからぬ発言をしており、設定の矛盾が生じている。
  31. ^ 『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』や『THE FIRST』など
  32. ^ アニメではルパンや五ェ門に奪われて逆に利用されたりする場面も少なくない。
  33. ^ ただし『TV第2シリーズ』第60話「インドに自殺の花が咲く」では、自分のこめかみに銃口を当てて発射してさえ当たらないほどの下手くそとされている。
  34. ^ 銃弾が警察手帳を貫いて着弾したため、直撃するよりは少ないダメージで済んでいた事も幸いした。
  35. ^ TV第2シリーズ第3話「ヒトラーの遺産」では当時の東ベルリン西ベルリンを隔てている検問所でもめた際に、「見せてやる、日本国の警察手帳を!」と警視庁の警察手帳を見せている。
  36. ^ TV第2シリーズ第54話「半七刑事十年目の約束」では、下町署の署長たちの画策により責任を負わされクビにされそうになったこともある。
  37. ^ 通常、一度発行した逮捕状は例え何かの理由により不要となった場合でも破棄することは出来ず、裁判所に返納する決まりである。
  38. ^ 『TV第2シリーズ』第6話「ピサの斜塔は立っているか」では、地震を誘発しイタリア政府を脅迫した犯人を「ルパンに違いない」と主張した上に、要求された10億リラの受け渡しを妨害して危うくイタリア全土を巻き込みかねない事態を招き国外追放になりかかったが(それでも懲りずに「ルパンを逮捕すればいい」と見当違いな発言までしている)、その後首謀者ドクターパオロの企てを阻止し危機から救った(実際はルパン達のおかげだが)として感謝状を贈られている。
  39. ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』ではマフィアがルパンをさらった際、不二子が「銭形の仕業?」と言うと、次元は「潔癖症のとっつぁんが」マフィアと手を組むはずがないと否定し、信頼されていることがわかる。
  40. ^ 結局、ルパン達が想定以上に大暴れしたことで彼らの存在を隠し切れなくなり、プラムックを逮捕することはできたが犯罪記録の抹消は不可能となった。
  41. ^ 放映当時に起きたダッカ日航機ハイジャック事件をからめた時事ネタである。またダッカ事件以前に日本赤軍は、イスラエルでテルアビブ空港乱射事件を起こしている。
  42. ^ 不二子からこの事実を聞かされ、自分をルパンから遠ざけるためにハワイに向かわせたことに気付いた時には「ICPOも地に墜ちたもんだよ」と発言している。
  43. ^ 現実には警察が使用することは禁じられておらず、ダムダム弾の使用を禁じているのは戦争おいてである。
  44. ^ TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』での設定。冒頭で銭形がパリ市警本部の職員に見せるIDにより確認できる(ただし、この銭形はルパンの変装であるため、本当かどうかは不明)。
  45. ^ 実写ドラマ『銭形警部』での設定。原作やアニメシリーズ等では具体的な所属部署は不明(後述)。
  46. ^ 日本が舞台の回では「警視庁の銭形警部」と言及されることがある。
  47. ^ 『カリオストロの城』や『THE FIRST』など
  48. ^ 『TV第2シリーズ』第1話より。同話ではインターポール船舶関係犯罪取締り課より、豪華客船サーロイン号の船内交番勤務及びルパン逮捕の要請をされ就任するが、これはミスターXによって出された偽物であることが判明し、第2話から正式にICPOに出向している。
  49. ^ この時、銭形に変装したルパンが「埼玉県警東大滝村駐在所勤務からここまで叩き上げた筋金入りの警察官だ」と語るが、直後に本人が「東大滝村じゃあない。西大滝町だ」の発言と共に駐在所の点も間違いを指摘している。また、同作での銭形の身分証明書のコードナンバーは「22-84471」だが、これも変装したルパンが使用したものであるため本当かは不明。
  50. ^ 金塊の在処を突き止めるのに失敗し失意の状態で帰国しようとした際には、ルパンからの電話で金塊とアランの所在を知らされ、「こ、このバカモノが、余計なことをして…」と感涙している。
  51. ^ しかし、直後にぎっくり腰になり逃げられてしまった。また、同作中で共に行動していた五ェ門がキースに殺害されたと思い込んでいた際には「ワシがもっと早くルパン達を逮捕してさえいれば、五ェ門は死なずにすんだ筈です」と教会で懺悔しており、その後に一命を取り留めていた五ェ門と再会した時にはうれし泣きしている。
  52. ^ 現在ロシア連邦はICPOに加盟している。
  53. ^ 実写版で銭形を演じた俳優の公開時の年齢は、『念力珍作戦』の伊東四朗が37歳、『ルパン三世』の浅野忠信が40歳、「銭形警部」の鈴木亮平が33歳である。
  54. ^ 銭形をモルガーナとの戦いに巻き込みたくないが為に彼を仮死状態にして助け、ラストシーンでは共にルパンを逮捕しようとしている。
  55. ^ ルパンの捜査は本来「刑事部捜査第二課」が担当(怪盗キッドの捜査は知能犯などを受け持つ捜査二課が担当している)するはずが捜査二課の中森警部が謹慎処分を受けた為、捜査一課より人員を派遣することが目暮警部より語られた。
  56. ^ TVスペシャル『東方見聞録』では当初から犯人の1人を見抜き盗聴器を仕掛け、ヒロインの窮地を救うなどの活躍がある。また敵の襲撃を1蹴するなど、従来のTVスペシャルにはない描写も登場する。
  57. ^ 対ルパンにおいては、出し抜かれる場面が減り、逆にルパンが銭形を恐れている描写が増加している。
  58. ^ 民生用三菱ジープも1962年製までは左ハンドルである。

出典[編集]

  1. ^ a b “『銭形警部』鈴木亮平主演で実写ドラマ化「魂を込めて役作り」”. ORICON STYLE. (2016年9月30日). http://www.oricon.co.jp/news/2079220/full/ 2016年9月30日閲覧。 
  2. ^ 身長・体重はアニメ公式サイトより。『PartIII』第39話では身長175cm,肩幅80cmとされている。
  3. ^ ルパン三世 PERFECT BOOK 完全保存版 (別冊宝島 (737))
  4. ^ 中央公論社から出版された『新ルパン三世』第1巻あとがきより。
  5. ^ 双葉社漫画アクション増刊 ルパン三世 その秘密全公開』(1978)「作者vs声優座談会」より
  6. ^ 声優名鑑 -納谷悟朗”. スーパー!ドラマTV. 2020年3月4日閲覧。
  7. ^ 人生は夕方から楽しくなる:漫画家 モンキー・パンチさん”. 毎日新聞 (2017年3月24日). 2017年4月2日閲覧。
  8. ^ ルパン誕生秘話 モデルは007のジェームズ・ボンド「だから女好き」”. スポーツニッポン (2019年4月17日). 2019年4月17日閲覧。

映像作品から引用[編集]

  1. ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』より
  2. ^ 実写ドラマ『銭形警部』より
  3. ^ 『警部銭形』第3のシナリオより
  4. ^ 『警部銭形』10番街の殺人より。『ワルサーP38』では、入院中の病室に演歌歌手のポスターを貼っていた。
  5. ^ TVスペシャル『ロシアより愛をこめて』より
  6. ^ TVスペシャル『EPISODE:0 ファーストコンタクト』
  7. ^ 『TV第2シリーズ』第97話より。この時に次元は「さすが鬼警部、良い腕だ」と脱帽している。
  8. ^ 『TV第2シリーズ』第26話「バラとピストル」
  9. ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』より。終盤では黒幕との早撃ち対決でも勝利している。
  10. ^ TV第4シリーズ』第6話
  11. ^ TV第4シリーズ』第13話
  12. ^ 『TV第2シリーズ』第118話「南十字星がダイヤに見えた」より
  13. ^ TV第2シリーズ65話
  14. ^ TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』より
  15. ^ LUPIN the Third -峰不二子という女-』第11話「愚か者の祭」
  16. ^ 『TV第2シリーズ』第6話「ピサの斜塔は立っているか」より
  17. ^ 劇場版『カリオストロの城』
  18. ^ TV第2シリーズ第54話「半七刑事十年目の約束」より
  19. ^ TVスペシャル『ナポレオンの辞書を奪え
  20. ^ 『PARTⅢ』第3話「こんにちは地獄の天使」
  21. ^ TVスペシャル『ヘミングウェイ・ペーパーの謎
  22. ^ TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』
  23. ^ 新ルパン三世』第150話「ブック・マジック」
  24. ^ 『新ルパン三世』第68話「銭さんコチラ…!」
  25. ^ a b 第6話「満月が過ぎるまで」
  26. ^ 第13話「ルパン三世の最期」。しかし最終的にはルパンに出し抜かれてしまった。
  27. ^ 第4話「我が手に拳銃を」
  28. ^ 第5話「悪党の覚悟」
  29. ^ 第13話「弓と王女とテロリスト」