錦織車庫

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錦織車庫(2006/12/02)
錦織車庫と600形車両(2006/12/02)

錦織車庫(にしごおりしゃこ)は、滋賀県大津市にある京阪電気鉄道車両基地である。

地名は「にしおり」であるのに対して、車庫名は「にしおり」と異なっている[1]

概要[編集]

石山坂本線近江神宮前駅に隣接しており、プラットホームから関係者専用通路がある。また、坂本方面ゆきのりばを出場して右に1分ほど進むと高台に着き、車庫全体を一望できる。 京阪大津線の車両23編成62両全ての検査等を行っている。

車庫には廃車となった80形電車82号が運転台部分をカットされてモニュメント的なものに改造されて保管されている。年に1回の「大津線感謝祭」では前者が一般公開され、運転台や車内を撮影することができる。また、珍しい例では「コスメル。」として、コスプレイベントで使用されることがある。

構内の入換には、1994年まで350形電車351号が使用されていたが、同年にアント工業製の車両牽引車(アント77型)が投入され、置き換えられた[2]

1980年浜大津駅の統合によりスイッチバックがなくなったため、石山坂本線内で京津線車両(80形16両・260形12両・500形4両)の向きが逆になり、保守点検などで不都合が生じることになった。そのため錦織車庫に転車台を仮設し、5月28日から6月8日にかけて、1両ずつ向きを逆転させる作業が行われた[3]

車庫の名称は、近江神宮前駅が開業当時は錦織駅であったことに由来する。駅名の方はその後近江神宮前と錦織への再改称を重ねて今日に至っているが、車庫名は一貫して変更されていない。

沿革[編集]

  • 1927年9月10日 石山 - 坂本間の全通時に石場車庫から移設される
  • 1980年5月28日-6月8日 転車台を仮設
  • 1996年4月23日 800系導入に伴う定期検査場増改築工事が竣工
  • 1996年5月8日 検車庫増築工事が竣工

脚注[編集]

  1. ^ PHP研究所「京阪電鉄のひみつ」
  2. ^ 岩堀春夫『鉄道番外録 5』 ないねん出版、1998年、p.5。このアント77型は通常のアント77型とは異なり、縦置きエンジンでL型の車体形状(通常のアント77型を90度横向きにした形状)をしている。
  3. ^ 出典・駅置き月刊広報誌「くらしの中の京阪」1981年7月号

関連項目[編集]