鎌田實

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鎌田 實(かまた みのる、1948年6月28日 - )は、日本の医師作家、JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)代表、ピースボート水先案内人[1]

概要[編集]

東京都杉並区出身。1歳で養子に出され、青森県から上京し個人タクシー業を営む養父と病弱な養母に引き取られる。ただし37歳でパスポートを取得するまで養子であることは鎌田本人には伏せられていた。

東京都立西高等学校卒業。東京医科歯科大学医学部では全共闘に参加、卒業後、つぶれかけていた長野県茅野市諏訪中央病院医師として、「住民とともに作る地域医療」の最前線に取り組んできた。1988年今井澄のあとを受けて30代で同病院院長就任。著書「がんばらない」は2001年西田敏行主演でテレビドラマとしても放映された。 一方チェルノブイリ原子力発電所被曝事故の患者の治療にも協力し、1991年より22年間、ベラルーシ共和国の放射能汚染地帯へ97回の医師団を派遣し、約14億円の医薬品を支援(JCF)。1994年信濃毎日新聞賞を受賞した。2004年にはイラク支援を開始し、イラクの4つの小児病院へ毎月300万円の薬を送り、難民キャンプでの診察等を実践(JIM-NET)。現在はISボコ・ハラム等に迫害される難民の支援も行っている。

また、「病気や障がいがあっても、旅をあきらめない」としてバリアフリーツアーを企画し、2004年以降、毎年ボランティアで旅を続けている。 3.11以降は、東日本の被災地支援に力を注いでいる。 2009年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)。2011年日本放送協会放送文化賞

現在は諏訪中央病院名誉院長、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF )理事長、日本・イラク・メディカルネット(JIM-NET )代表、東京医科歯科大学臨床教授、東海大学医学部非常勤教授、岐阜経済大学客員教授

テレビ・ラジオでは、日本テレビnews every.」の毎週木曜レギュラー[2]として、NHKラジオ第1放送の祝日特別番組「鎌田實のいのちの対話」(2012年3月終了)、文化放送鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない」(2012年4月開始)、ニッポン放送 「高嶋ひでたけのあさラジ」(ラジオ人間ドック) にパーソナリティーとして、それぞれ出演している。2006年第57回NHK紅白歌合戦で特別審査員10人の一人に選ばれた。

連載[編集]

  • がんサポート (エビデンス社) 毎月16日発売 鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
  • 週刊ポスト (小学館) 隔週 「ジタバタしない 〈食う・見る・浸る― いのちの洗濯〉」
  • 毎日新聞 (毎日新聞社) 隔週日曜 「さあ これからだ」

著書[編集]

  • 『がんばらない』集英社 2000 のち文庫 
  • 『命があぶない医療があぶない』医歯薬出版 2001
  • 『あきらめない』集英社 2003 のち文庫 
  • 『病院なんか嫌いだ 「良医」にめぐりあうための10箇条』2003 集英社新書
  • 『いのちの対話』集英社 2004
  • 『患者が主役 命によりそう医療』日本放送出版協会・NHK人間講座 2004
  • 『雪とパイナップル』集英社 2004
  • 『それでもやっぱりがんばらない』集英社 2005 のち文庫 
  • 『いのちとユーモア 鎌田實と11人の対話』集英社 2006
  • 『がんに負けない、あきらめないコツ』朝日新聞社 2006 のち文庫 
  • 『この国が好き』木内達朗絵 マガジンハウス 2006
  • 『ちょい太でだいじょうぶ メタボリックシンドロームにならないコツ』集英社 2006 のち文庫 
  • 『鎌田實のしあわせ介護 苦しみを喜びに変える33のヒント』中央法規出版 2007
  • 『幸せさがし』朝日新聞社 2007
  • 『旅、あきらめない 高齢でも、障がいがあっても』講談社 2007 「本当の自分に出会う旅」集英社文庫
  • 『超ホスピタリティ おもてなしのこころが、あなたの人生を変える』PHP研究所 2007 「たった1つ変わればうまくいく」集英社文庫 
  • 『いいかげんがいい』集英社 2008 のち文庫
  • 『なげださない』集英社 2008 のち文庫 
  • 『がんばらない健康法 「7悪3善1コウモリ」の法則』朝日出版社 2009
  • 『言葉で治療する』朝日新聞出版 2009
  • 『へこたれない』PHP研究所 2009
  • 『ウエットな資本主義』2010 日経プレミアシリーズ
  • 『空気は読まない』集英社 2010
  • 『この道より道まわり道』潮出版社 2010
  • 『人は一瞬で変われる』集英社 2010
  • 『よくばらない』PHP研究所 2010
  • 『アハメドくんのいのちのリレー』安藤俊彦画 ピーター・バラカン英訳 集英社 2011
  • 『「がんばらない」を生きる』中央公論新社 2011
  • 『なさけないけどあきらめない チェルノブイリ・フクシマ』朝日新聞出版 2011
  • 『たった1つ変わればうまくいく』集英社文庫 2011
  • 『ニッポンを幸せにする会社 あってよかった!応援したい』集英社 2012
  • 『がまんしなくていい』集英社 2013
  • 『鎌田式健康ごはん』マガジンハウス 2013
  • 『大・大往生』小学館 2013

共編著[編集]

  • 『医療がやさしさをとりもどすとき 地域と生きる諏訪中央病院の実践』編著 医歯薬出版 1993
  • 『インフォームドチョイス 成熟した死の選択』高橋卓志共著 医歯薬出版 1997 「生き方のコツ死に方の選択」集英社文庫
  • 『ホスピス最期の輝きのために Choice is yours』内藤いづみ,高橋卓志共著 オフィス・エム 1997
  • 『福祉21ビーナスプランの挑戦 パートナーシップのまちづくりと茅野市地域福祉計画』土橋善蔵,大橋謙策と編集代表 中央法規出版 2003
  • 『子どもたちの命 チェルノブイリからイラクへ カラー版』佐藤真紀共著 2006 岩波ブックレット
  • 『がん生きたい患者と救いたい医者』中川恵一共著 三省堂 2007
  • 『黙っていられない 〈いのち〉と〈平和〉を考える18通の往復書簡』池田香代子共著 マガジンハウス 2007
  • 『トットちゃんとカマタ先生のずっとやくそく』黒柳徹子共著 ソフトバンククリエイティブ 2007 のち新潮文庫 
  • 『医者と患者の絆 いのちの対話』日野原重明,舘野泉,村上信夫共著 2008 岩波ブックレット
  • 『大人と子どもの絆 いのちの対話』水谷修,大平光代,新沢としひこ,村上信夫共著 2008 岩波ブックレット
  • 『死に方上手 いのちの対話』山折哲雄,嵐山光三郎,加藤登紀子,村上信夫共著 2008 岩波ブックレット
  • 『だいじょうぶ 鎌田實×水谷修往復書簡』日本評論社 2009
  • 『始めませんか子どもがつくる「弁当の日」 鎌田實対談竹下和男』自然食通信社 2009 シリーズ・子どもの時間
  • 『くらべない生き方 人生で本当に大切にするべき10のこと』大平光代共著 中央公論新社 2010
  • 『希望 命のメッセージ』佐藤真紀共著 東京書籍 2011
  • 『ここから。 これからを生き抜くための、心と言葉。』山本高史共著 ベストセラーズ 2011
  • 『生きる力を磨く66の処方箋』吉川敏一共著 PHP研究所 2012

脚注[編集]

  1. ^ ピースボートステーション
  2. ^ 上述の医療支援によりイラクなどに向かう際には欠席する。