長崎県亜熱帯植物園

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長崎県亜熱帯植物園
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施設情報
愛称 サザンパーク野母崎[1]
前身 長崎県亜熱帯植物苗ほ園
事業主体 長崎県
管理運営 長崎市野母崎振興公社[2]
開園 1966年(昭和41年)6月
所在地 851-0506
長崎県長崎市脇岬町833番地
位置 北緯32度35分34.0秒東経129度48分3.8秒
公式サイト 閉鎖
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長崎県亜熱帯植物園(ながさきけんあねったいしょくぶつえん)は、長崎県長崎市脇岬町にあった県立の植物園。別名「サザンパーク野母崎」。1969年昭和44年)開園、東京ドーム約7個分の敷地内に1,200種類、45,000本の亜熱帯植物が植栽されていた。1991年から発生していた地すべりによる問題が解決に至らず、2017年平成29年)3月末に閉園した。

概要[編集]

同園は1963年昭和38年)に県の農地農林部が産業振興のために設立した長崎県亜熱帯植物苗ほ園を前身としている[2]野母崎町の立地の良さから野母半島産業観光振興の拠点として植物園計画が策定され、1969年(昭和44年)6月に長崎県亜熱帯植物園として開園した[2]。 同園は長崎半島の最西南端に位置し、対馬暖流の影響で冬霜が降りることが少ないことから亜熱帯植物の生育に適しており[2]、東京ドーム約7個分となる32.5haの敷地に約1,200種類、45,000本の亜熱帯植物が植栽されていた[3]。 ピーク時の1998年度の入場者数は年間12万人ほどであった[4]

施設の特徴[編集]

施設はカスケード、大温室ハイビスカス温室、フラワーガーデン温室、シダ園、子ども冒険広場から構成されている。なおビジターセンター・ショップ(土産物販売)、展望レストランが併設されていた。

ビジターセンター・ショップおよび展望レストランは入園料なしで利用することができた。また園内には缶・ビン・ペットボトルのゴミ箱のみが設置されており、それ以外のごみは持ち帰らなければならなかった。

閉園へ[編集]

同園では1991年から2006年の間に台風や集中豪雨による地すべりが複数回発生していた。 その後も地すべりの被害が進行し、入園者の立ち入りが制限される箇所もあった[5]。 2015年に地すべり防止の工事にかかる費用を概算したところ、当面の対策費として約31億円、長期的な安全性を確保するには、さらに2倍程度の費用がかかることが判明した[5][6]。 これらの財源確保のめどが立たたず、2016年6月に長崎県議会が同園の営業停止を発表[5]、 2017年3月31日に47年間にわたる営業を終了した[7]

植物の移譲が難航[編集]

県は閉園後も園内の維持管理をしながら植物の引き取り先を探しているが、県有財産に関する条例に抵触する可能性から民間や個人への無償譲渡ができないなどの理由もあり、委譲先が探しが難航している[3]。 閉園後の2018年11月末時点で引き取り先が決まったのは、園内の植物45,000本の内、2,600本に留まり、日本最大級の規模を持つジェードバインや希少種も多く残っている[4]。 2020年度には園内の解体作業が始まる予定であり、県は園内の保全管理を行っている業者との契約が終了する2019年度をもって、引き取り先探しも終了する予定としている[4][8]

沿革[編集]

  • 1963年(昭和38年)- 長崎県亜熱帯植物苗ほ園 設立
  • 1969年(昭和44年)6月 - 長崎県亜熱帯植物園 開園
  • 2017年(平成29年)3月31日 - 閉園。

施設情報[編集]

※注記がない限り、本節の出典は公式サイトの『ご利用案内』(2015年2月当時)[9]による。

開園時間
午前9時 - 午後5時(最終入園午後4時30分)
  • 展望レストランは平日午前11時から午後3時まで、土日祝日が午前10時から午後4時まで[10]
休園日
毎月第3水曜日(祝日の場合は開園、翌日が休園)、12月30日 - 1月1日
利用料金
  • 大人 - 300円
  • 小学生・中学生・高校生 - 150円(ただし長崎県内在住の場合は無料)
  • 幼児以下 - 無料

交通[編集]

最寄りのバス停
最寄りの幹線道路

脚注[編集]

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  1. ^ “閉園前の長崎県亜熱帯植物園で最後の「デジカメ講座」”. 長崎経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2017年3月24日). https://nagasaki.keizai.biz/headline/1363/ 2019年11月21日閲覧。 
  2. ^ a b c d 長崎県亜熱帯植物園の沿革”. 長崎県亜熱帯植物園. 2013年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月21日閲覧。
  3. ^ a b “閉園した長崎県亜熱帯植物園 植物4万本引き取り手なく 個人や企業への譲渡も視野”. 長崎新聞 (長崎新聞社). (2018年5月25日). https://this.kiji.is/372399568509240417 2019年11月21日閲覧。 
  4. ^ a b c “亜熱帯植物引き取って…長崎県が譲渡先探す 1200種、希少種や絶滅危惧種も”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年1月8日). https://mainichi.jp/articles/20190108/k00/00m/040/028000c 2019年11月21日閲覧。 (記事の全文閲覧には有償登録が必要)
  5. ^ a b c 長崎新聞 2016年(平成28年)6月2日号 「県亜熱帯植物園3月末閉園」
  6. ^ “【長崎】県亜熱帯植物園 地すべり対応 31億”. 建設新聞社 (地方建設専門紙の会). (2015年10月29日). http://www.senmonshi.com/archive/02/02BEUKcSOA3RHV.asp 2019年11月21日閲覧。 
  7. ^ “県亜熱帯植物園:閉園 47年の営業に幕 ボランティアら別れ惜しむ /長崎”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2017年4月1日). https://mainichi.jp/articles/20170401/ddl/k42/040/269000c 2019年11月21日閲覧。 (記事の全文閲覧には有償登録が必要)
  8. ^ “難航する植物移譲 温室の120種は枯れる恐れも 来年度解体 旧県亜熱帯植物園”. 長崎新聞 (長崎新聞社). (2019年4月4日). https://this.kiji.is/486348343005086817 2019年11月21日閲覧。 
  9. ^ a b ご利用案内”. 長崎県亜熱帯植物園. 2015年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月21日閲覧。
  10. ^ 施設案内”. 長崎県亜熱帯植物園. 2015年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月21日閲覧。

関連事項[編集]