長秋詠藻

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長秋詠藻』(ちょうしゅうえいそう)は、平安時代末期の歌人藤原俊成家集(個人歌集)。3巻。六家集の一。俊成の自選により1178年治承2年)、守覚法親王に謙譲された。俊成が皇太后宮大夫であったので、皇太后宮を長秋宮というのにちなんで命名された。

伝本は4類に分けられる。1類本は俊成自撰の原型本で、480首[1]。筑波大学蔵本がある。2類本は藤原定家によって『右大臣家百首』でのものを加えた計580首。書陵部本(私家集大成3,岩波古典大系80『平安鎌倉私家集』)、陽明文庫本(陽明叢書)があり専修大学蔵本(専修大学蔵古典籍影印叢刊)もこの系統。3類本はこれに72首[2]を加えた652首。国会図書館本がある(新編国歌大観4)。4類本は更に『千五百番歌合』での100首を加えた752首。六家集版本として広く流通したのはこの末流本文である(国歌大系10、続国歌大観、日本古典全集)。

専修大学本(1296年藤原為世写)[3]、日本大学蔵本(鎌倉後期写)[4]が国の重要文化財に指定されている。

脚注[編集]

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  1. ^ 『和歌大辞典』は479首とする。
  2. ^ 岩波『大辞典』は71首とする。
  3. ^ [1]
  4. ^ [2] 4, 16頁

参考文献[編集]

  • 『和歌大辞典』明示書院、松野陽一執筆、1986年
  • 『日本古典文学大辞典 第四巻』岩波書店、田中裕執筆、1984年
  • 『日本古典文学大事典』明治書院、村尾誠一執筆、1998年