阪神大賞典

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阪神大賞典
Hanshin Daishoten
Gold Ship IMG 6824 20140323.JPG
第62回阪神大賞典(ゴールドシップ
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1953年12月6日
2017年の情報
距離 芝3000m
格付け GII
賞金 1着賞金6700万円
出走条件 サラ系4歳以上(国際)(指定)
負担重量 別定(本文に記載
出典 [1][2]
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阪神大賞典(はんしんだいしょうてん)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

正賞は兵庫県知事賞、京阪神ビルディング株式会社賞[1][2]

概要[編集]

第60回優勝馬: ギュスターヴクライ(1番)

1953年に、4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として創設[3][4]。創設当初は阪神競馬場の芝2000mで行われ、その後距離は幾度かの変遷を経て、1974年より芝3000mで定着[3][4]。負担重量は創設当初ハンデ戦だったが、1956年より別定に変更された[4]

創設以来、1957年から1960年を除き「暮れの阪神開催を飾る名物レース」として親しまれた[4]が、1987年から春の阪神開催に移され5歳(現4歳)以上の馬による競走となり、あわせて天皇賞(春)の前哨戦として位置づけられた[4]。2014年からは、本競走の1着馬に天皇賞(春)の優先出走権が与えられている[4]

外国馬は1978年から、地方競馬所属馬は1995年から出走可能になった[4]ほか、2002年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[4]

競走条件[編集]

以下の内容は、2017年現在[1][2]のもの。

出走資格: サラ系4歳以上

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(8頭まで、優先出走)

負担重量:別定

  • 4歳55kg、5歳以上56kg、牝馬2kg減
    • 2016年3月19日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 2016年3月18日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

天皇賞(春)のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は天皇賞(春)の出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている[5][6]。また、地方競馬所属馬は本競走で2着以内の成績を収めた馬に天皇賞(春)の優先出走権が与えられる[5][6]

賞金[編集]

2017年の1着賞金は6700万円で、以下2着2700万円、3着1700万円、4着1000万円、5着670万円[1][2]

歴史[編集]

  • 1953年
    • 4歳以上の馬による重賞競走として創設、阪神競馬場の芝2000mで施行[4]
    • 当時の正賞は京阪神競馬株式会社[注 1]賞、京阪神急行電鉄株式会社[注 2]賞、松下電器産業株式会社[注 3][7]
  • 1954年 - 正賞が農林大臣賞と京阪神競馬株式会社賞となる[8]
  • 1956年 - 正賞が京阪神急行電鉄株式会社賞、松下電器産業株式会社賞、京阪神不動産株式会社賞となる[9]
  • 1957年
    • この年のみ、名称を「農林省賞典 阪神大賞典」に変更して施行[4]
    • 正賞が農林大臣賞と京阪神不動産株式会社賞となる[10]
  • 1958年 - 正賞が京阪神不動産株式会社賞となる[11]
  • 1978年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[4]
  • 1984年 - グレード制施行によりGII[注 4]に格付け。
  • 1987年 - 開催時期変更(12月から3月に移動)に伴い、出走資格を「5歳以上」に変更。
  • 1995年 - 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる[12]
  • 1996年 - この年から正賞が兵庫県知事賞と京阪神不動産株式会社賞となる[12]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更。
  • 2002年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能になる[13]
  • 2003年 - 外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[14]
  • 2014年 - この年から1着馬に天皇賞(春)の優先出走権を付与[4]

歴代優勝馬[編集]

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1953年12月6日 阪神 2000m コウラン 牡3 2:05 2/5 土門健司 坂口正二 笠木政彦
第2回 1954年12月12日 阪神 2000m ヒヤキオーガン 牡3 2:04 1/5 佐藤勇 武田文吾 坂上忠兵衞
第3回 1955年12月25日 阪神 2000m セカイオー 牡3 2:06 0/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎
第4回 1956年12月2日 阪神 2000m ダイナナホウシユウ 牡5 2:04 1/5 上田三千夫 上田武司 上田清次郎
第5回 1957年11月3日 阪神 2200m トツプラン 牡3 2:17 1/5 栗田勝 武田文吾 坂谷豊次
第6回 1958年11月3日 阪神 2200m カツラシユウホウ 牡3 2:20 0/5 蛯名武五郎 藤本冨良 牧市太郎
第7回 1959年11月3日 阪神 2200m トキツヒロ 牡3 2:21.7 大根田裕也 大久保房松 伊藤忠雄
第8回 1960年10月30日 阪神 2200m ヤマニンモアー 牡3 2:16.1 浅見国一 藤本冨良 土井宏二
第9回 1961年12月17日 阪神 2200m ヘリオス 牡4 2:22.9 大久保正陽 大久保亀治 加藤弘
第10回 1962年12月16日 阪神 2200m モトイチ 牡3 2:21.6 須貝彦三 橋田俊三 塚本元一
第11回 1963年12月15日 阪神 2200m ヒカルポーラ 牡4 2:19.2 高橋成忠 佐藤勇 坪田喜之助
第12回 1964年12月20日 阪神 2200m コウタロー 牡4 2:17.7 武邦彦 柴田不二男 上田米子
第13回 1965年12月19日 阪神 3100m チトセオー 牡3 3:19.2 湯浅三郎 加藤清一 野間美治
第14回 1966年12月18日 阪神 3100m リユウフアーロス 牡3 3:16.0 宮本悳 橋本正晴 三好諦三
第15回 1967年12月17日 阪神 3100m フイニイ 牡3 3:17.4 保田隆芳 尾形藤吉 永田賢介
第16回 1968年12月29日 阪神 3100m ムオー 牡4 3:17.9 大根田裕也 梅内慶蔵 伊藤忠雄
第17回 1969年12月28日 阪神 3100m ダテハクタカ 牡3 3:14.5 宇田明彦 星川泉士 (株)伊達牧場
第18回 1970年12月27日 阪神 3100m スピーデーワンダー 牡4 3:18.5 栗田勝 梅内慶蔵 石坂達也
第19回 1971年12月26日 阪神 3100m スインホウシュウ 牡3 3:23.2 安藤正敏 上田三千夫 上田清次郎
第20回 1972年12月24日 阪神 3100m ハマノパレード 牡3 3:27.7 吉岡八郎 坂口正二 (株)ホースタジマ
第21回 1973年12月23日 阪神 3100m ディクタボーイ 牡3 3:12.7 高橋成忠 布施正 渡辺淳三
第22回 1974年12月22日 阪神 3000m クリオンワード 牡4 3:06.0 安田伊佐夫 栗田勝 樫山純三
第23回 1975年12月21日 阪神 3000m ロングホーク 牡3 3:08.3 久保敏文 松田由太郎 中井長一
第24回 1976年12月26日 阪神 3000m ホクトボーイ 牡3 3:14.2 久保敏文 久保道雄 森滋
第25回 1977年12月25日 阪神 3000m タニノチェスター 牡5 3:07.5 久保敏文 久保道雄 谷水雄三
第26回 1978年12月24日 阪神 3000m キャプテンナムラ 牡3 3:13.5 飯田明弘 坂口正大 奈村信重
第27回 1979年12月23日 阪神 3000m ファインドラゴン 牡3 3:09.3 南井克巳 内田繁三 吉田久博
第28回 1980年12月21日 京都 3000m グレートタイタン 牡5 3:12.5 田原成貴 吉田三郎 長底定治郎
第29回 1981年12月20日 阪神 3000m アリーナオー 牡3 3:09.6 武邦彦 湯浅三郎 山本信行
第30回 1982年12月26日 阪神 3000m ハンキイナリ 牡6 3:13.6 南井克巳 大沢真 前田勝治
第31回 1983年12月25日 阪神 3000m シンブラウン 牡3 3:04.9 岩元市三 布施正 林幸雄
第32回 1984年12月2日 阪神 3000m シンブラウン 牡4 3:07.5 岩元市三 布施正 林幸雄
第33回 1985年12月1日 阪神 3000m ニシノライデン 牡4 3:06.8 伊藤清章 伊藤修司 西山正行
第34回 1986年11月30日 阪神 3000m メジロボアール 牡3 3:06.1 村本善之 大久保洋吉 メジロ商事(株)
第35回 1987年3月15日 阪神 3000m スダホーク 牡5 3:10.3 田村正光 古山良司 須田松夫
第36回 1988年3月13日 阪神 3000m タマモクロス 牡4 3:12.1
(同着)
南井克巳 小原伊佐美 タマモ(株)
ダイナカーペンター 牡4 加用正 増本豊 (有)社台レースホース
第37回 1989年3月12日 阪神 3000m ナムラモノノフ 牡4 3:07.4 岡富俊一 野村彰彦 奈村信重
第38回 1990年3月11日 阪神 3000m オースミシャダイ 牡4 3:10.1 松永昌博 武邦彦 山路秀則
第39回 1991年3月10日 中京 3000m メジロマックイーン 牡4 3:07.3 武豊 池江泰郎 メジロ商事(株)
第40回 1992年3月15日 阪神 3000m メジロマックイーン 牡5 3:13.5 武豊 池江泰郎 メジロ商事(株)
第41回 1993年3月14日 阪神 3000m メジロパーマー 牡6 3:09.2 山田泰誠 大久保正陽 (有)メジロ牧場
第42回 1994年3月13日 中京 2800m ムッシュシェクル 牡6 2:55.2 藤田伸二 小林稔 藤立啓一
第43回 1995年3月12日 京都 3000m ナリタブライアン 牡4 3:08.2 南井克巳 大久保正陽 山路秀則
第44回 1996年3月9日 阪神 3000m ナリタブライアン 牡5 3:04.9 武豊 大久保正陽 山路秀則
第45回 1997年3月16日 阪神 3000m マヤノトップガン 牡5 3:07.2 田原成貴 坂口正大 田所祐
第46回 1998年3月22日 阪神 3000m メジロブライト 牡4 3:09.3 河内洋 浅見秀一 (有)メジロ牧場
第47回 1999年3月21日 阪神 3000m スペシャルウィーク 牡4 3:13.4 武豊 白井寿昭 臼田浩義
第48回 2000年3月19日 阪神 3000m テイエムオペラオー 牡4 3:09.4 和田竜二 岩元市三 竹園正繼
第49回 2001年3月18日 阪神 3000m ナリタトップロード 牡5 3:02.5 渡辺薫彦 沖芳夫 山路秀則
第50回 2002年3月17日 阪神 3000m ナリタトップロード 牡6 3:07.9 渡辺薫彦 沖芳夫 山路秀則
第51回 2003年3月23日 阪神 3000m ダイタクバートラム 牡5 3:05.9 武豊 橋口弘次郎 (有)太陽ファーム
第52回 2004年3月21日 阪神 3000m リンカーン 牡4 3:08.4 武豊 音無秀孝 近藤英子
第53回 2005年3月20日 阪神 3000m マイソールサウンド 牡6 3:06.2 本田優 西浦勝一 佐野清
第54回 2006年3月19日 阪神 3000m ディープインパクト 牡4 3:08.8 武豊 池江泰郎 金子真人ホールディングス(株)
第55回 2007年3月18日 阪神 3000m アイポッパー 牡7 3:08.3 武豊 清水出美 (有)サンデーレーシング
第56回 2008年3月23日 阪神 3000m アドマイヤジュピタ 牡5 3:08.7 岩田康誠 友道康夫 近藤利一
第57回 2009年3月22日 阪神 3000m アサクサキングス 牡5 3:13.2 四位洋文 大久保龍志 田原慶子
第58回 2010年3月21日 阪神 3000m トウカイトリック 牡8 3:07.3 藤田伸二 野中賢二 内村正則
第59回 2011年3月20日 阪神 3000m ナムラクレセント 牡6 3:04.4 和田竜二 福島信晴 奈村信重
第60回 2012年3月18日 阪神 3000m ギュスターヴクライ 牡4 3:11.8 福永祐一 荒川義之 (有)社台レースホース
第61回 2013年3月17日 阪神 3000m ゴールドシップ 牡4 3:05.0 内田博幸 須貝尚介 小林英一
第62回 2014年3月23日 阪神 3000m ゴールドシップ 牡5 3:06.6 岩田康誠 須貝尚介 小林英一
第63回 2015年3月22日 阪神 3000m ゴールドシップ 牡6 3:05.9 岩田康誠 須貝尚介 合同会社小林英一ホールディングス
第64回 2016年3月20日 阪神 3000m シュヴァルグラン 牡4 3:05.8 福永祐一 友道康夫 佐々木主浩
第65回 2017年3月19日 阪神 3000m サトノダイヤモンド 牡4 3:02.6 C.ルメール 池江泰寿 里見治
第66回 2018年3月18日 阪神 3000m レインボーライン 牡5 3:03.6 岩田康誠 浅見秀一 三田昌宏
第67回 2019年3月17日 阪神 3000m シャケトラ 牡6 3:06.5 戸崎圭太 角居勝彦 金子真人ホールディングス(株)

参考文献[編集]

  • 「阪神大賞典(GII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』 日本中央競馬会、2006年、573-644頁。

脚注・出典[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 当時の阪神競馬場の所有者であり、京阪神不動産株式会社を経て現在の京阪神ビルディング株式会社である。
  2. ^ 法人格としては現在の阪急阪神ホールディングス株式会社、事業法人としては現在の阪急電鉄株式会社。
  3. ^ 現在のパナソニック株式会社
  4. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関西) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 9 (2017年). 2017年3月14日閲覧。
  2. ^ a b c d 平成29年第1回阪神競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2017年3月20日閲覧。
  3. ^ a b 2017年度第1回阪神競馬特別レース名解説 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 5. 2017年3月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l レースについて:阪神大賞典 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2017年3月20日閲覧。
  5. ^ a b 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について(平成29年度) (PDF)”. 日本中央競馬会. 2017年1月28日閲覧。
  6. ^ a b 平成29度競馬番組一般事項 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2017年3月20日閲覧。
  7. ^ 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】』、575頁。
  8. ^ 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】』、576頁。
  9. ^ 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】』、578頁。
  10. ^ 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】』、579頁。
  11. ^ 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】』、580頁。
  12. ^ a b 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】
  13. ^ 2002年の成績表参照。
  14. ^ 2003年の成績表参照。

各回競走結果の出典[編集]