阿闍羅山

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阿闍羅山
Azyarayama.jpg
大鰐町善福寺から臨む阿闍羅山。画像左上が山頂。右上にある建造物は青森ワイナリーホテル。
標高 709 m
所在地 青森県大鰐町平川市
位置 北緯40度29分37.6秒
東経140度35分36.1秒
座標: 北緯40度29分37.6秒 東経140度35分36.1秒
種類 火山[1]
阿闍羅山の位置(青森県内)
阿闍羅山
阿闍羅山の位置(青森県)
阿闍羅山の位置
Project.svg プロジェクト 山
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阿闍羅山(あじゃらやま)は、青森県大鰐町平川市にある標高709.2mの山である。 斜面は大鰐スキー場が造られており、山頂付近の高原地帯にはゴルフ場やホテルがある。 阿闍羅山の近くの東北自動車道にあるパーキングエリアは阿闍羅パーキングエリアと名付けられている。

大鰐スキー場の歴史[編集]

青森におけるスキー発祥の地である。明治の末、新潟県高田でオーストリアレルヒ中佐から弘前第八師団の将校が講習を受けて、スキー技術を伝えた。当時は一本杖を繰りながら滑るスキーであった。

阿闍羅山がスキー場として便利ではなかった頃、人々は登山をして山頂下の山小屋に泊まり込んで春先のスキーツアーを楽しんでいた。それは、三月からの八甲田ツアーの前哨として親しまれていた。現在ゴルフ場になっている高原状の山麓一帯は昔は軍馬平と呼ばれ、無木立の原野が広々と続いていて、格好の初心者向けツアーコースになっていた。

山頂部[編集]

山頂部もまた高原状になっており、阿闍羅山大権現などの宗教施設や無線中継所、登山記念碑や整備記念碑、四阿などがある。ゴルフ場を通って、山頂部まで自動車で直接移動することができる。

中世のころ山頂に蔵館大円寺(くらだてだいえんじ)の阿弥陀如来像の大日堂、古懸(こがけ)の不動堂、久渡寺(くどじ)の観音堂の三堂が建てられ「阿闍羅千坊」と言われていた[2]

登山[編集]

阿闍羅山山頂

JR長峰駅から東北自然歩道が山頂まである。下山はゴルフ場を通り過ぎトンネルを通り、月見橋を通って大鰐温泉駅までの道である。 「阿闍羅行者修行のみち」と銘々されている。急斜面では下草は多いが、整備はされている。

地形[編集]

約240万~130万年前に活動した碇ヶ関カルデラの中央火口丘が阿闍羅山である。岩石はデイサイトや安山岩からなる[2]

シーハイルの歌[編集]

林柾次郎作詞で鳥取春陽作曲の「シーハイルの歌」という楽曲がある。この曲の1番の歌詞は「岩木の下ろしが 吹くなら吹けよ 山から山へと われ等は走る 昨日は梵珠嶺(ぼんじゅね) 今日また阿闍羅(あじゃら) 煙立てつつ おおシーハイル」となっている。

シーハイルとはドイツ語で「スキー万歳」という意味で、1929年1月20日に五所川原農学校スキー部監督の林によって阿闍羅山登山の前日に作詞された。翌日の阿闍羅山登山ではスキー部員は全員で歌を高唱したという。歌詞にある「岩木の下ろしと」は岩木山から吹き下ろす風である。また、「梵珠嶺」とは梵珠山のことである。

1960年(昭和35年)ダーク・ダックスによってレコードに収められ、冬山の歌として全国に知られるようになった。

脚注[編集]

  1. ^ 出典 : [1] - 国土地理院、2018年9月閲覧
  2. ^ 阿闍羅山頂案内版

参考文献[編集]

  • 『青森県山岳風土記』、山田耕一郎、1979年、北の街社