陸曹候補生

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陸曹候補生(りくそうこうほせい)は、陸上自衛隊における曹昇任予定者。略称は「曹候」(海上航空自衛隊では旧・一般曹候補学生一般曹候補生の略称)。

概要[編集]

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陸士長として1年以上良好な成績で勤務した者が部隊等で実施される陸曹候補生選抜試験に合格すると陸曹候補生に指定[1]され、「陸曹候補者き章(乙)」(写真右)を制服の左腕部に装着する[2]。陸曹候補者き章(乙)は金色の桜花を浮き彫りにした金属製のものであって、布製の円型の台地をつけたものである。(旧制曹候補士が着用する物と同じ物)

教育体系[編集]

  • 候補生の指定を受けると陸曹候補生課程を受ける前に所属部隊[3]にて、2〜4週間程度、陸曹候補生履修前教育を履修し、課程教育について行ける為の体力の向上、最低限の知識を学ぶ[4]
  • じ後、各方面混成団隷下の陸曹教育隊及び女性自衛官教育隊で初級陸曹として必要な共通的知識及び技能を修得するための教育(陸曹候補生課程)及び3曹昇任試験を、各職種ごとの学校等において初級陸曹として必要な専門的知識及び技能を修得するための教育(初級陸曹特技課程)を受け、3等陸曹に昇任する。
  • 旧制曹候補士・一般曹候補生採用者の場合は「陸曹候補生課程入校予定者」として扱われるが大きな違いはない。
  • 海上自衛隊及び航空自衛隊においては陸曹候補生課程に相当する教育に初任海曹・初任空曹課程がある。
    以前は曹昇任試験合格後直ちに3曹に昇任させ、その後教育隊で基礎教育を施していたが、空自は現在、昇任試験に合格しても初任空曹課程を修了できない者は昇任することができない。

人事運用[編集]

  • 原則として指定を受けた日から1年以内に陸曹候補生課程を修了し課程内にある昇任試験に合格しなければならない。
  • 心身の故障等により1年以内に教育を修了する見込みのない場合・陸曹候補生としてふさわしくない行為のあった場合等は指定が取り消される。
  • 陸上自衛隊では陸曹候補生課程の修業成績が1曹の昇任にまで影響を及ぼす(最短で10年[5]、最長で30年)。海空自衛隊は2曹以上の昇任もすべて昇任試験を伴うため、3曹で定年を迎える者も少なくない(ただし、その大部分は重処分を受けたか、心身故障等特殊事情を有する者)。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 但し、かつての一般曹候補学生や曹候補士の場合においても入校時期や選抜試験の結果により候補生としての指定を受けており、現在の一般曹候補生として採用されている者も当然ながら陸曹教育隊への入校が確定した時点で候補生扱いとなる。
  2. ^ 一般曹候補学生や一般曹候補生においては予め襟にき章を装着しており、そのまま入校していた。曹候補士の指定を受けている者についても入校指定がなされても書類上の問題であり、改めてき章の装着等はされていない。
  3. ^ 隷下の教育隊若しくは教育隊機能を持つコア部隊
  4. ^ 小規模部隊等所属部隊で教育を受けることが出来ない場合は駐屯地に所在する他の部隊の候補生と合同で教育を受講する場合や上級部隊で教育を受講する場合もある。
  5. ^ 陸曹航空操縦学生(FEC)等、課程教育履修中に昇任を伴う場合を除き2曹は最短3年9ヶ月(陸上自衛隊生徒や一般陸曹候補学生で任用された者の一選抜)、1曹は最短6年の勤務期間を必要とする