雄勝石

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雄勝石(おがつ いし)は、宮城県石巻市雄勝町に産出する、黒色で光沢がある硬質の石材粘板岩)。粒子が均質で圧縮や曲げに高い強度を持ち、経年変化等への耐性が高い。北上山系登米層の古生界上部ペルム系の地層に産する。

用途・歴史[編集]

(雄勝硯)や葺石、工芸品などの制作に使われてきた。雄勝硯は江戸時代初期の元和年間(1615年-1624年)、牡鹿半島へ鹿狩り訪れた仙台藩伊達政宗に献上され、称された。二代目藩主伊達忠宗は雄勝硯師を藩お抱えとしたほか、雄勝石産地を「お止め山」として一般の採石を禁じて保護した。近現代も愛用され、1985年(昭和60年)に通商産業大臣(当時)より伝統的工芸品に指定された。

東日本大震災(2011年)で硯工場が被災し、職人が産地を離れるなどの被害を受けた。現在では硯の代わりに、高級食器に加工した「雄勝石皿」が主力製品となっている[1]

屋根材としては、天然スレートとして屋根材に使われた。法務省旧本館神長官守矢史料館東京駅丸の内駅舎(スペイン産併用)などがある。

類似の石材[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 【プレミアムクラフト 日本の伝統的工芸品】(8)雄勝石 石皿で震災復興日刊工業新聞』2017年5月26日(ウィークエンド面)2018年5月17日閲覧

参考資料[編集]

  • 藤森照信『建築探偵東奔西走』朝日新聞社
  • 藤森照信『タンポポハウスができるまで』朝日新聞社