電通本社ビル

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電通本社ビル
Dentsu Headquarters Building(Hamarikyu side).JPG
浜離宮側より。2012年6月撮影。
施設情報
所在地 東京都港区東新橋1丁目8番1号
座標 北緯35度39分51.6秒
東経139度45分44秒
状態 完成
着工 1999年10月[1]
建設期間 3年
竣工 2002年10月[1]
開業 2002年11月1日
2002年12月1日(カレッタ汐留)[2]
用途 オフィス・劇場・店舗・多目的ホール・駐車場・地域冷暖房施設[3]
地上高
最頂部 213.3m
屋上 210.1m
最上階 48階
各種諸元
階数 地上48階、地下5階、塔屋1階(オフィス棟)
地上2階(電通ホール)
地上5階 地下5階 塔屋1階(商業・文化棟)
地上9階 地下3階 塔屋1階(アネックス棟)[1]
敷地面積 17,244 [1]
建築面積 12,496 [1]
延床面積 231,701 [1]
構造形式 鉄骨造鉄筋コンクリート造鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
エレベーター数 74基[1]
駐車台数 487台[1]
関連企業
設計 大林組東京本社一級建築事務所、アトリエ・ジャン・ヌーベルジャーディ・パートナーシップ[4]
施工 電通本社屋建設工事共同企業体(大林組、鹿島清水建設大成建設竹中工務店[1]
デベロッパー 電通、電通恒産サービス[3]
所有者 電通
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カレッタ汐留
Caretta Shiodome
Caretta Shiodome 2015.JPG
店舗概要
開業日 2002年12月1日
商業施設面積 9,660m²
店舗数 60店
駐車台数 58台
※土・日・祝は156台
最寄駅 汐留駅新橋駅
外部リンク カレッタ汐留
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電通本社ビル(でんつうほんしゃビル)は、東京都港区東新橋にある超高層ビル。汐留シオサイト汐留再開発地区)の東側に位置し、南側は浜離宮庭園に面する。大手広告代理店電通が本社機能を置くほか、低・高層部にはレストランや劇場、博物館などが入る都市型複合施設の「カレッタ汐留」がある。

第45回BCS賞[5]、および2003年度グッドデザイン金賞を受賞[6]

概要[編集]

本社部署築地銀座聖路加ガーデンに分散して置いていた電通は、一元化して機能を集約するべく、1997年国鉄清算事業団が実施した汐留貨物駅跡地の公開入札に応募。2位となった香港企業とは僅差で落札した。1999年秋に着工、約3年の歳月をかけ、2002年11月1日に竣工した。

大林組が代表設計者に選定され、オフィス棟はフランスの建築家ジャン・ヌーヴェル、商業施設部分はアメリカの建築家ジョン・ジャーディがデザインを担当、大林組以下5社共同企業体が施工を手掛けた[1]。周囲の景観およびビルで働く約6000人の社員がウォーターフロントを眺められるよう、浜離宮庭園に面した南側を曲面としたブーメラン状の断面が採用された[7]。その南側は東から西に向かって白からグレーにグラデーションがつけられ、西側の角は白く彩られている[8]浜離宮恩賜庭園との景観上の兼ね合いについて、文化庁では「浜離宮は本来海を見るための庭園であり、海を背にした側にビルが建つことによって浜離宮の機能を低下させることはない」との見解を示している[9]

当初の構想では、建物を円筒形とする案[10]、10階程度までエスカレーターを設ける案[11]屋上緑化[7]、ダブルスキン構造として外壁と内壁の間の3mあまりの空間を緑化する案などが考えられたが[12]、コストやメンテナンスの理由から現在の形に落ち着いた。

オフィス棟外壁に面するエレベーターは、平均待ち時間を30秒程度に収めるため、1階のエントランスホール・4階・14階・25階・36階に停止する高速シャトルエレベーター(左側5基は東芝製・右側5基は日立製)と中速運転のローカルエレベーターを組み合わせたデュアルエレベーターシステムが採用され[13]、建設当時世界最高速の物であったが、あまりの速度に役員が恐怖を感じたため、運転速度が落とされたという逸話がある。シャトルエレベーター12基のうち、真ん中の2基はカレッタ汐留46階スカイレストラン直通エレベーターとして運転されている(三菱製、停止フロア:地下2階・46階)。シャトル6号機は平日8 - 18時の間はオフィス用として地下2階と46階には停止しない。それ以外の時間帯(平日18時以降・土日祝日)はスカイレストラン直通エレベーターとして運行される(日立製)

オフィス棟のタクシープールは、ジャン・ヌーベルの不勉強のために、右側通行用に設計、建設されてしまった。このため、ビル前の道路で乗り降りする社員が多く、周囲を通行するドライバーから顰蹙を買っている。電通側と意見の対立があり本来の制作意図が叶えられなかったこともあり、ジャン・ヌーベル本人は自身の作品として公表されることを望んでいない[独自研究?]

郵便番号は105-7001(1階)から105-7047(47階)および105-7090(地下・階層不明)と本ビル専用の番号が付けられている。

カレッタ汐留[編集]

オフィス棟とアネックス棟の間に位置する都市型複合施設で、2002年12月1日にオープンした[2][14]。電通が土地を取得したA街区は、汐留の街全体の中で文化・商業施設を開設する役割を担うことになり、電通四季劇場[海]に付帯して、本社ビルのオフィスワーカーや来訪者と同時に、汐留全般あるいは広域から訪れる人々が満足できるような、テナント構成に努めた[15]

3つのゾーンで構成され、建築デザインにはキャナルシティ博多などのデザインを手掛けたアメリカの建築家ジョン・ジャーディを迎え[16]、「ロック(岩)」をテーマに、ガラス屋根の下に地層をイメージした3層の吹き抜けがつくられ、内部に設置した3本の滝から水が流れる[17]。 1~3階が「キャニオンテラス」で、電通四季劇場[海]に隣接し、飲食店がある[16]。劇場は当初は専用劇場ではなく、多目的ホールとする予定であった[18]。地下1・2階が「カレッタモール」で、飲食店、物販、サービスおよびアドミュージアム東京があり、広告マーケティングに関する展示を行っている。46・47階が「スカイレストラン」となりオフィス棟最上階に位置し、ノンストップのシャトルエレベーターで向かう[16]。無料展望台スカイビューがあり、10時から23時まで一般に開放されている。

オフィス棟とカレッタ汐留をつなぐ地下2階の広場であるカレッタプラザは、広さ1500m2パブリックスペース都営大江戸線汐留駅と直結し[17]、毎年クリスマスシーズンには無料で観覧できるイルミネーションイベントが行われている。

名称のカレッタはアカウミガメ学名「Caretta caretta」に由来し、長寿、環境保護、幸運伝説のシンボルであるのイメージに、ゆっくりとした時間を楽しむこれからの都市生活者のライフスタイルを重ね合わせ、施設名に採用した[16]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

参考文献[編集]

  • 『日経アーキテクチュア』日経BP社、2002年11月。
  • 『リアルエステートマネジメントジャーナル』ビーエムジェー、2003年1月。
  • 早稲田大学建築マイスタースクール研究会 企画・監修、大林組「電通本社ビルプロジェクト」設計・施工チーム、早稲田大学建築マイスタースクール研究会『電通本社ビル 建築プロジェクトレビュー』建築資料研究社、2005年4月。ISBN 4-87460-861-2。

座標: 北緯35度39分51.6秒 東経139度45分44秒 / 北緯35.664333度 東経139.76222度 / 35.664333; 139.76222